SOHOミセスのよしなごと

「テープ起こし」ワーカーの独り言をつづっています。

淡々と起こす

2006年10月15日 | テープ起こしの周辺
テープ起こしは、完成原稿に仕上げるために同じ内容を何度も聞き直す。
知らない言葉は調べ、読みやすいように句読点の付け方に気を配る。

読んで理解できるような文章にするためには、起こしている本人が内容を理解していなければならない。

前回のブログで書いたインタビュー原稿も、一通り聞いた直後よりも、2時間分を2度聞き、さらに部分的に聞き、知らない言葉を調べ、文章を何度も読み直しているうちに、少し印象が違ってきた。

言っている本人が「自信家」かどうかはともかく、
話されている内容を純粋に文字化することに専念できたと思う。

日ごろ、自分が感じていることと似ている部分もあるなあと思う。

1度目に聞いたときには、内容は理解していたつもりだったけど、話し手に対する第一印象みたいなもので「好き嫌い」が混じってしまったかもしれない。

でも、もし私がこのインタビューに同席して、たった1回話を聞いているだけの身なら、この方の印象はそのままだったのか?

まあ、テープ起こしは、好き嫌いを交えず、話されている内容を
淡々と要望通りに文字にしていくことが使命だから
この「もしも」は本来、考える必要はないことだけど。


会議やセミナーの起こしと違って、
インタビューは言った本人の個性が出やすいからね。

その「個性」も淡々と起こし原稿に出るのがいいなと思う。

性格判断

2006年10月12日 | テープ起こしの周辺
2時間ほどのインタビューを起こしていると、インタビューされている人がどんな人なのか、強く意識してしまうことがある。

普段は、そういうことはあまり気にならないが、
今日、起こした人はインパクトが強かった。

かなりの自信家だ。

つい、「その自信はどこから?」というほうに興味がわく。

実は私はその人のことを全く知らなかった。
名前をWeb上で検索すると結構ヒットする。本も何冊か書いておられる。

どういう主張を持っている人なのか、ある程度の情報収集をしてみる。
初めて触れるようなテーマで、最初の30分は結構興味深く起こしていた。
本も読んでみたい気分に駆られた。

しかし、そのうちにだんだん飽きてきた。

なぜか。

話している内容のほとんどは同じ内容で、たぶん要約すると原稿用紙1枚で収まってしまうのではないかと思うほどのものだからだ。

よく解釈すれば、言っていることの軸がぶれていないということだろう。

一方で、

それはちょっと違うンじゃないの? と突っ込みたくなるような主張も随所に出てくる。
ある種の違和感みたいなものだ。あくまでも私の個人的な印象だけど。


で、2時間起こし終わって感じたのは、

やっぱりこの人の本を読むのはやめよう……。



このインタビューで、そういうところはどのように文字化されるんだろう。

まあ、とりたててどうということではないんだけどね。
何か、そんなことが気になった次第。