SOHOミセスのよしなごと

「テープ起こし」ワーカーの独り言をつづっています。

『ビミョ~な日本語』を読む

2005年10月16日 | 読書

テープ起こし仲間の和田みち子さんが
『漢字で意味が変わる ビミョ~な日本語』株式会社 スリーエーネットワーク)という本を出版されました。

ステキな本なので、ちょっと宣伝。

「固い・堅い・硬い」「体制・態勢・体勢」「上る・昇る・登る」など、私たちが日常的に使う言葉には、同音異義語や同訓異字と呼ばれるものが結構多い。いざ漢字で書こうとするとき、意外と迷ってしまうことはないでしょうか。

この本は、そうした同音異義語や同訓意字の意味や使い方を、分かりやすく解説してくれています。イラ姫さんのイラストも、楽しい。

取り上げられている言葉は、日常的によく使われる100種を厳選してアイウエオ順に掲載されているので、メールや手紙を書くときなど、ちょっとした辞書代わりに使えそうだし、これ1冊を熟読すれば、受験勉強や就職試験にも十分対応しそうです。

またページは、まず「マンガ」や「微妙な家族の会話」で場面のイメージを促し、その後、主な意味と用例、「ビミョーな違い」、「覚えるワザ!といったコーナーで構成されているので、読んでいて分かりやすい。中高生はもちろん、小学生でも5~6年生なら興味を持って読めると思います。

和田さんは、『まぐまぐ!』殿堂入りを果たしているメールマガジン【ビミョーな言葉研究所】の発行人ですが、この本は、3年近く続けてきたそのメルマガをベースに、大幅に加筆・修正したものだそうです。

おりからの日本語ブーム。
本屋さんで見かけたら、ちょっと手にとってみてはいかがでしょうか。肩の凝らない日本語の本。楽しく読むうちに知識もついてくる、そんな1冊だと思います。


「女子大生会計士の事件簿」

2005年09月03日 | 読書
この夏は、青色申告について少し勉強したせいか、以前なら見向きもしなかった会計関係の本を読む気になった。

ただし、あまりお堅いイメージの本はまだ敷居が高い。たまたま見かけたこの本は、小説になっている点が取っ付きやすそうだった。

「女子大生会計士の事件簿」 山田真哉著 英治出版

公認会計士の実務を題材として取り上げた小説だ。
2002年12月に出版されているから、すでにちまたでは話題になっていたのかもしれないが、自分が関心がなかったためか、この本の存在は知らなかった。

著者の説明によると、「公認会計士について知ってもらいたい」ということのほかに、「経理業務の奥の深さ、監査のスリリングさ、会計トリックのミステリー的要素、ひいては会計の面白さ」を楽しんでもらいたいということである。


会計の「ど素人」を自認する私としては、なじみにくい会計実務が軽いタッチの小説になっていることで取っ付きやすかった。
一話が適度に短く、気楽に読めるのもよい。

これって、見事に著者の意図にはまっている?!

「会計の面白さ」が分かる域にはまだまだ到達していないけれども、経理業務も実は奥が深く、監査業務も時には非常にスリリングな場合があるということは、実感できたような気がする。


実際の現場は小説みたいなわけにはいかないだろうが、会計士の存在がちょっぴり身近に感じるかな。