My Data of Dragons

中日ファンの評論。

あの小久保との対戦。

2007年06月23日 | 敗北(TV観戦)
<CAPTION>【23日・ナゴヤドーム】◇3回戦・中日1勝2敗 ◇観衆38,231 試合終了</CAPTION>
  1 2 3 4 5 6 7 8 9
ソフトバンク 0 0 0 0 0 6 0 0 0 6
中日 0 1 2 1 0 0 0 0 0 4
[勝]スタンドリッジ  1試合 1勝
[S]馬原  26試合 22S
[敗]川上  12試合 6勝 3敗
[本]松田1号2ラン(川上・6回)、柳田1号(杉内・4回)



ソフトバンクが4点差を逆転、連敗を4で止め首位ロッテと2ゲーム差とした。ソフトバンクは4点を追う6回に川崎、小久保、柴原、代打・吉本のタイムリーで同点、チームでは9試合ぶりとなる松田の昨年5月14日以来の1号2ランで勝ち越す。2人目スタンドリッジが1回を無失点で来日初登板初勝利。中日は2回谷繁のタイムリーで先制、4回には柳田のプロ初HRなどで4点を先行するも、巨人とは今季最大タイの4ゲーム差に拡がる。先発川上は5回1/3を被安打11で今季ワースト6失点で3敗目、自身交流戦での連勝は7でストップ。


 間違いなく勝ったと思った試合だった。打線が運もあって杉内攻略、川上もカットボールがよくコントロールされていてこのまま行ってもいい雰囲気だった。6回のあの集中打、ややコントロールがぶれだしたところにストライクを集めて喰らったということだ。球数は5回終了時で68球、なんぼキャンプの調整不足があってもスタミナが切れたとは思えない。やはり精神的なものからとなってくるだろう。5回までで勝ち投手の権利も得て今日はいけるとちょっとした思いから連打を浴びての気持ちの焦り、川上はパニックになっていたんだろうと予想できる。そこに追い込んだのが小久保ではなかっただろうか?前回の小久保との対戦で3打数3安打を喰らっていた。何を打たれたのか手元に記録がなかったのでなんともいえないが、実は今日の試合で一打席目と三打席目ではカットボールを一球も使っていない。一打席目はストレート、シュート、フォーク、カーブ、打たれた三打席目はストレート、シュート、スライダー、シュート、シュートである。ちなみに二打席目はストレート、シュート、カット、カット、フォーク、カット、3点差をつけて少し余裕をもって自分の投球をしたと思われる。だが前回やられた後の初打席、川崎にタイムリーを打たれランナー3塁に残って対戦した三打席目は小久保に対する意識が強く働いた配球だったと思う。川上はこの場面でかなりの精神力を使ったであろうし、シュートが真ん中に入ってしまいセンターを越されたときはかなりの脱力感が想像できる。あそこが境目であった。正直今日はカットボールがよくコントロールされていた。何より川上の一番の武器である。打たれていたバッターだったからこそ、カットボールで勝負してほしかった。スライダー、シュートでコーナーを突くピッチングをしているピッチャーじゃなかっただけに。結果論といわれるかもしれないが、もし私の書いてあることが正しいとするならばバッテリーは相当悔いが残っているはずである。一番の武器で戦わなかったのだから。ちなみにもうひとつ気になったことがある。そのあと柴原、松田にカーブを完璧にさばかれていた。あたかもカーブがくることが分かっていたかのように。ソフトバンクは癖を盗み取るのがとてもうまいチームだ。川上がカーブを投げる際、なにか癖を持っているのではないだろうか?でなければそうそう投げない(今日は5回までで、68球中10球)カーブをあんなに完璧には打てないと思う。
 ちなみに川上の代え時について賛否両論であるが、やはり同点になった時点で代えなくてはならなかったと思う。そろそろエースのプライドといってる時期ではなくなってきている。今年は先発の代え時で多くの試合を落としている。正直もう簡単に試合は落とせない。割り切っていかないといけないと思う。それぐらいに今年の先発はだらしない。
 ちなみに打線だがとてもうまくいったとは思えない。まず井端、二打席目の三振はあまりにも無様すぎる。ランナーが3塁に行った時点で、ツーエンドツーであったがなにがなんでもバットに当てなくてはならなかった場面。あの気のないスイングは許されるべきではない。三打席目にしても新外国人ピッチャーが出てきてすぐの場面。やはり何球か投げさせて少しでも相手を知るきっかけを作るのが、ベテランの勤めではないのか?すくなくともワンボールの2球目に手を出す場面ではないと思うが。それからウッズはあれだけ振り回しているから腰は大丈夫だとは思うが、制球眼という一からの点で慣れてくるのに時間がかかるだろう。福留は復調してきているとは思うが、森野は合わしにいくバッティングで力のない打球が目立つ。もっと強く振ってほしい。李は始動が早すぎるように見える。一打席目は変化球がたまたま前のほうでタイミングが合ったのでので右中間を割っていく強い打球になったが、後の打席は始動が早すぎて投球が見極められていずに振って2三振。左ピッチャーではたまに打てるかもしれないが、おそらく右ピッチャーではほとんど打てないと思う。李の本来の長所であるミートという部分も死んでしまったような気がする。なにより前半点をとりながら、逆転された後チャンスで点が取れないのは最悪の形といわざるをえない。
 ジャイアンツと4ゲーム差がついた。なんとなく2年前を思い出す。落合監督がいうように追われるほうが、トップにいるほうが有利なのである。このままではジャイアンツに追いつけなくなってしまう。大ピンチだ。そろそろベンチも選手もなりふりかまわずという体制を取っていかないと、それでなくても今年は勝てる試合をたくさん落としている、ほんとうにシーズンが終わってしまう。 


1 コメント

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Unknown (かつ)
2007-06-24 11:55:36
同点になってからでは遅いですね。
川崎に三塁打を打たれたところで交代しなきゃ。
(川上は小久保が読売にいたときからよく打たれてるし、次の多村にも2安打されているので)
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