
魔、はね、
私の魔はね、角が長いのよ
爪も長くてさ
紫色の肌でそれはそれはおどろおどろした恐ろしい魔だ
それはそれは大きくなっていたんだよ
ずっと、私が育ててたのさ
地獄の苦しみを私が味わうたびに、魔はそれを餌にして、それはそれは、育ってたのさ
魔は、ことあるごとに、私を地獄の底に、突き落とすんだ
落とされるたびに、私は地獄の苦しみを、味わうだけ味わった
抜けだそうと試みるけれど、すぐにどん底に引っ張られるんだ
どん底でのたうち回って、唸るだけ唸ってもがいて、体中ドロドロに真っ黒になるんだ
それを魔は喜んでるんだ
ドロドロの真っ黒のものが、滴るのを舐めまくって、至福の喜びの中、魔は喰らってどんどん大きくなっていた
でも、ある時、自分はどん底に落ちるのを、もう、やめたくなったんだ
あまりに苦しいからやめたくなったんだ
やめたくなっても、また、苦しみが、私に襲いかかってきた
私はそれを我慢していたんだ
私の良しとしていたこの我慢、が、苦しみの元だと知ったんだ
だから我慢を、しなくて済むように、現実と戦うことにした
戦いは苦しみだと知っていたから、避けようとしてきたけど、避けても避けても逃げられないのだと知ったから、現実と戦う事をし始めた
しはじめてきたら、現実が、変わり始めたんだ
そうしたら私の魔が、ちいさくなってきた
私の前に現れた時、その長いツノを私の手のひらで、折ってやった
それでも魔は私の前に立っていたから、私は魔を喰らったんだ
そう、喰らって自分の中に閉じ込めて自分の中で消化してやった
魔はだれにでもいる
コントロールするのは、自分だ
私を育ててくれてるテラに、敬意を払いつつ
明日も生きるよ
自分の人生を
あなたもね
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