さて、千葉遠征の8月18日の撮影もいよいよ薄明を迎えつつある。M45の撮影もそこそこに、今日のお目当ての、未撮影のメシエ天体最後の、M79がボチボチ上がってきた。M79はオリオンの足下、うさぎ座の球状星団である。
M45の撮影が終わると急いで、オリオンのリゲルから自動導入を掛けるが、またしてもさっぱり入ってこない。う~ん、薄明まで残り時間は少ないのに焦る!もう一度やり直すが、まだ入ってこない。良く音を聞いていると、赤道儀がギーギー言ってる。なんだそりゃ?どうも赤緯軸からのようである。微動つまみを回してみると、かなり堅い!あれ、なんでこんなに堅いの?赤経は比較的軽く回るのに、赤緯だけかなり重い。
いつも赤道儀を三脚に付けたまま、リアシートの足下に寝かせて載せているのだが、くっしーのミラージュはアンダーコートもなければ、フロアカーペットも無い鉄板むき出しの床なので、なにかの拍子に赤緯のウォームギアがずれたようで、ものすごく回りにくくなっている。これが自動導入が上手く行かない原因らしい!あちゃー!やっぱり横着せずに赤道儀を三脚から外して、毛布にでもくるむべきだったが、、、、と悔やんでも後の祭り。
今日の不調の原因はこれだったらしい。工具を出して調整し治すかと思ったが、残りの時間も少ないので、何とかだましだまし使えないかと、リゲルを諦めてすぐ近くのうさぎ座のβ星ニハルから導入を掛ける。数回試みてやっとM79が視野の中に入ってきた。
と言う事で、またまた苦労しながら導入したM79を、薄明がはじまっている中で、かろうじて写してみた。
【↑M79 うさぎ座の球状星団】
SM-R125S/D:130 f:720 UW9mm+LPS-P2 GPE赤道儀+AL90+SkySenser2
コリメート法 PowerShotS90 ISO:3200 F:2.0 f=6mm S:32秒 5コマ
Noise減算:ON 80倍 35mm版換算で2240mm相当
撮影場所:千葉県旭市 撮影日:2012/8/19 03:48-04:01
Registaxでコンポジット→FlatAideでかぶり補正→YIMGで回転、
5743mm相当にトリミング(39%)→GIMP2でトーンカーブ・サイズ調整
M79は、8等級、大きさは8分角と、余り明るくなく、大きさも小さめな球状星団である。自動導入で手間取った為、薄明がはじまってからの撮影となり、最初の10枚ぐらいで既にかなり明るくなり、結局使えたコマは5コマしかなかった。
星団が暗くて小さいこともあり、薄明の中では、かろうじて球状星団で有ることが判る程度の写りとなってしまった。もう少し早く写し始められていれば、枚数も稼げたし、暗い星々も写せたのではないかと思う。
しかし、何はともあれ、これでコンデジでのメシエ天体撮影は、出来の善し悪しはいろいろあるが、かろうじて全制覇する事が出来た。まだまだ写りの悪い物も有るので再撮影が必要な天体も有るが、取り敢えず一段落と行ったところか、、、、
2012.8.19(9/15) 撮影済みメシエ天体 107個/107個中(何とか完走)
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