中村俊茸

とあるサッカー選手の軌跡とコメント集

「揺りかごダンス」で祝福!俊輔、復帰戦飾る

2010年03月13日 | 記事 横浜Fマリノス
2010年03月13日 「揺りかごダンス」で祝福!俊輔、復帰戦飾る
http://www.sponichi.co.jp/soccer/flash/KFullFlash20100313128.html
 前半22分、この試合で初めて得たCKだった。右サイドでボールをセットしたのは背番号25の名手だ。スペイン帰りの中村が左足で放ったボールは、寸分の狂いもなく栗原の頭に合い、先制ゴールを生み出した。3日前に第3子が誕生したばかりとあって、チームメートが「揺りかごダンス」で祝福した。

 注目を浴びた約8年ぶりの復帰戦。「小さなミスも大きく見えてしまう。緊張もあったし、どのチームに入っても初戦は難しい。とにかく勝てて良かった」と安堵感を漂わせた。代名詞とも言える左足の正確なキックで、横浜Mの今季初ゴールを演出。栗原は「このへんかなと思ったら見事に来た」と、精度の高さに舌を巻いた。

 就任後の初勝利をプレゼントされた木村監督は「いやー、良かった良かった」と大満足だ。「リズムを変えられるし、キックは本当に素晴らしい」と新戦力の活躍を喜んだ。昨季までは一本調子の攻撃で得点が伸びなかったチームにとって、多彩なパスとアイデアを持つ優れた配球役は、欠けていたピースだった。

 シュート29本で3―0の圧勝。後半39分で交代したものの“俊輔効果”はてきめんだ。ただ本人は「きょうのことは忘れて、次に集中したい」。常に高みを目指すMFに気の緩みはない。

<TALK★FOOTBALL>俊輔が激白 南ア2発で稲本超える

2010年03月12日 | 記事 日本代表
2010年3月12日 <TALK★FOOTBALL>俊輔が激白 南ア2発で稲本超える
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/soccer/shukyu/201003/CK2010030302000226.html
 6月開幕のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会で、日本代表のキーマンとなるMF中村俊輔(31)が8年ぶりにJリーグに復帰。レッジーナ(イタリア)に始まり、セルティック(スコットランド)、エスパニョール(スペイン)と8シーズンに及ぶ海外での経験は代表にとっても最大の財産だ。「日本を強くしたい」。そんな気持ちで戦い続けた俊輔の約束の地は横浜だった。移籍、スペインでのプレー、そしてW杯-。俊輔自身の言葉ですべてが明かされる。 (聞き手・荒川敬則)


 -8年ぶりにマリノスに帰ってきた心境は

 俊輔 日本に帰ってくることを考え始めた時から、帰るのはマリノスしかないと思っていた。こういうタイミングで帰るのは難しい面はある。でも、W杯が近づいているということもあるし、プレーできる環境でやりたいということもあった。日本から海外に行く時は向こうではよく分からないから、テクニックの面だったり、身体能力だったり、いい面があると驚いて評価してくれる。だから、逆に日本に帰ってくる時の方が難しいかもしれない。やって当たり前というプレッシャーがあるからね。そんなプレッシャーというのは選手にとって幸せなことだと思う。

 -わずか7カ月だったが、スペインリーグ、エスパニョールの印象は

 得点だね。点取らないと始まらなかった。運が悪いとかそういう言い方はよくないかもしれないけど、オレってそういうところがあるかもしれない。結局、最初の何試合かでもっと結果出さなきゃいけなかった。期待が大きすぎたこともあるかもしれないけどね。

 まあ、一番は(サッカーが)合ってなかったということだろうね。エスパニョールはスペインでも特殊かもしれない。とにかくアタック、アタック。オレのプレースタイルが分かって獲ってくれたと思ったけど、はまらなかった。

 バルセロナでの最後の夜に、デラペーニャ、ルイス・ガルシアと食事をした。「タイミングが悪かった」「前の監督だったらもっと回すやり方だった」「海外ではちょっとしたタイミングで使われるか使われないかが、変わってしまう」とか言われた。でも、ちょっとしたタイミングの狂いでも、それ以上の実力があれば出れていたはず。悔しいという思いはあるけど、オレってやっぱり壁とかにはね返されてからまた、それをバネにうまくなろうと思うし、そうしてきた。だから、次に生かさなきゃ意味がない。もう一度挑戦というのはあるかもしれないけど、今はマリノスで骨を埋めるつもりでやる。まあ、移籍なんて何が起きるか分からないから。

 今回はオレのサッカーの神様が言ってたんだよ。少し休めって。01年の時もそんな感じだった。チームが変わって、苦しくなって恥骨痛めて、麻疹(はしか)して。初めて2カ月間サッカーをやらなかった。こんなに休んだのはあの時以来だよ。だから今はダメだってサッカーの神様が言ってたんだよ。だから、これからやるよ。

◆全部マイナスから入った4年間
 -06年ドイツW杯からここまでの4年間は長かった? 短かった?

 長かったねえ。全部マイナスから入ったような気がする。オシムさんになって、最初呼ばれない時には「走らないキャラ」みたいな言われ方して、だからそれを変えてやろうと思っていろいろやった。やっとオシムさんの心をつかんだと思ったら倒れてしまって…。次の岡田さんも「司令塔はいらない」みたいなことを言ってたんで…。その間に「10番」候補みたいな選手は何人か入ってきた。

 でも、今回のW杯で「10」で出たら、すごいことだと思わない? 8年間、「10」をつけ続けられたというのは自分で誇りに思うよ。「10」って良ければ褒められるし、悪ければたたかれる。それだけ大事な番号を付けてこられたというのはある。

 だから次のW杯では1発、2発やりたいよね。ちょっと調べたんだけど、W杯で日本人で2点取ってるのはイナ(稲本)だけでしょ。だから、1点取れば並ぶんだよ。それでもう1点取れば日本人でトップに立てるんだよね。あと中盤で30歳超えてW杯出た選手っていないんだよ。今回はヤット(遠藤)、イナもそうなるんだけど。ここまで大変な想いして頑張ってきたと思うし、やっぱりW杯で花を咲かせたいというのはある。

 -何をすれば、「悔いはない」「やり切った」と言えるんだろう?

 ない、ない。やり切ったなんて、引退してもないだろうな。これまでやってきたことに悔いはないのかもしれないけど、最後はやっぱり年を取ること、辞めなきゃいけないことに悔いは残ると思う。W杯だって同じ。「ああすれば良かった」ってのはあると思うけど、それは反省だし、次へつながることだから。だから100%の準備して、それでも結果が出ないんだったら、それは悔いはないんだよ。満足って言葉は格好良すぎるし、あまり好きじゃない。W杯で何しても満足じゃない気がする。

◆ベースづくり大事
 -岡田ジャパンのW杯での目標はベスト4。個人的な目標は

 チームとしては当然、目標はベスト4だけど、日本ってこんなんだよということを世界に見せるということも大事だと思う。本当に個人的な目標になるけど、まずは1勝。その1勝だって大変なことだと思う。日本にできて、これからも続けてできることは「つないで、つないで、動いて、動いて」連動したプレーをすること。もし、日本のプレーを見せることをやるんだったら、メチャメチャつなぎまくって全員攻撃の全員守備して、もし0-3で負けてもそれをやり続けることもありだと思う。監督が代わって、また戦術が変わって、その時のいい選手を呼んで戦うんじゃ、また同じことの繰り返しになっちゃわないかな。まず、ベースをつくることも大事になると思うよ。

 例えばイタリアとかがやるかもしれないけど、勝つということだけ考えるならエースに、カメルーンならエトーにガチガチに一番強いヤツをマンマークで付けて戦意喪失させるまでやるとか。日本だと今ちゃん(今野)くらいかな。完全に相手に合わせた戦略だけど、日本人ってそういう戦いもできると思う。

 将来は、海外でコーチや指導者をしてみたいと思うんだ。海外でやった選手が海外でコーチや監督をやってそれを持って日本に帰ってくる。そんな状態が普通になる時がきたら、もっと日本もレベルアップしてるだろうしね。ま、そのためにはコミュニケーションが必要なんだけどね(苦笑)。英語とか言葉はちゃんとやるよ。その時には語学学校にでも行くよ。

横浜M・俊輔、紅白戦出場…連係面に課題

2010年03月12日 | 記事 横浜Fマリノス
2010年03月12日 横浜M・俊輔、紅白戦出場…連係面に課題
http://www.sanspo.com/soccer/news/100312/sca1003120509001-n1.htm
 横浜Mの日本代表MF中村俊輔(31)は11日、横浜市内での紅白戦に40分間フル出場。0-3で控え組に敗れ、「厚みがある攻撃がない」と連係面の課題を口にした。

 第三子誕生で前日の練習を欠席。この日が主力組での初実戦とあって、木村監督も「よくなかったね。周りも『何をするんだろう』というのがあるのかも」と認めた。しかし、開始30秒の左足ボレーなど実力の一端もみせ、「ゲームの中でどれだけ合わせていけるか」と明言。13日のホーム開幕・湘南戦での再デビュー予定に変わりはない。

 湘南の前身・平塚からJ初ゴール、J初ハットを決めた相性の良さもある。契約書へのサインも終えて準備万端。8年ぶりの舞台へ、「試合前にうまくいきすぎるよりは良い」と、前向きにとらえた。

俊輔、チーム戦術にフィットできず

2010年03月11日 | 記事 横浜Fマリノス
2010年03月11日 俊輔、チーム戦術にフィットできず
http://www.daily.co.jp/newsflash/2010/03/11/0002775713.shtml
 J1横浜Mは11日、横浜市内で練習を行い、日本代表MF中村俊輔が、移籍後初めて紅白戦の主力組でプレーした。個人としては存在感を示したが、チーム戦術に完ぺきにフィットしたとは言えず、サブ組相手に0‐3と“完敗”。自身8年ぶりのJ復帰戦となる、ホーム開幕の湘南戦(13日・日産ス)に向けて不安を露呈した。中村は「チグハグ感?それは普通。サブというか若手がいい方が全体としてもいい」と意に介さないが、課題の残る“試運転”だった。

俊輔J用の新魔球!復帰戦へ無回転弾

2010年03月10日 | 記事 横浜Fマリノス
2010年03月10日 俊輔J用の新魔球!復帰戦へ無回転弾
http://www.nikkansports.com/soccer/news/p-sc-tp0-20100310-604459.html
 横浜の日本代表MF中村俊輔(31)が、新兵器の無回転弾で国内復帰を飾る。9日の全体練習後の居残りシュート練習で、ブレながら落ちる「魔球」を自分のものにした。

 同僚が目を疑うほどの威力だった。まったく回転しない一撃は急激にブレながら落ち、クロスバーとGKの手の間をすり抜けてネットを揺らした。「可能性を試していた」と中村。これまでのようなストレート系、スライダー系のシュートも放ったが、特に自ら「発見をした」と話すように、Jリーグ公式球と無回転弾の相性の良さに着目。直接FKも含めて、約20分入念に蹴り込み、威力と精度を高めた。

 並んでシュート練習をしたDF栗原は「試合じゃ全部俊さんに任せるでしょ。だってあれは本当の魔球だもん」と苦笑。シュートを受けたGK飯倉も「GK泣かせだよ。落ちるし横に流れるし、手元でさらに動くから」と天を仰いだ。

 これまでも、所属リーグの使用ボールに合わせ、キックを改良してきた。「おれなんか合宿もしていないし、1週間ぐらいしか準備期間もないから、次の試合は相当難しい」という危機感が、今回の新兵器開発につながった。13日湘南戦での再デビューへ、俊輔が貪欲(どんよく)にJでの成功を目指す。

俊輔チェック!開幕戦視察「収穫あり」

2010年03月06日 | 記事 横浜Fマリノス
2010年03月06日 俊輔チェック!開幕戦視察「収穫あり」
http://www.daily.co.jp/soccer/2010/03/07/0002764313.shtml
 8年ぶりにJ1横浜Mに復帰した日本代表MF中村俊輔(31)が6日、開幕のFC東京戦(味スタ)を視察した。

 横浜・マリノスタウンで控え組と練習した後、アウェーでは異例となる直接観戦へ。前半途中に会場に到着し、FC東京が用意した観戦ブースで味方の動きをチェックした。

 決勝弾を許す間際に帰途に就いたが「(味方のプレーは)分かった。収穫?ありでしょ」と13日・湘南戦でのJ復帰戦に思いをはせた。

 7日の練習試合・栃木戦で試運転する予定だが「(試合を)やると思うけど、少し体が重い。(出ても)ちょっとだけ、とか前半だけかもしれない」と告白。状態次第では出場回避の可能性もあり「(調整での)ブレーキのかけ方が難しい。チームに慣れていると自分のペースでできるけど」と、“新人”としての悩みものぞかせた。

俊輔も本田を後押し「自分の色消すな」

2010年03月05日 | 記事 日本代表
2010年03月05日 俊輔も本田を後押し「自分の色消すな」
http://southafrica2010.nikkansports.com/news/p-sc-tp2-20100305-602654.html
 本田よ、自分の色は消さなくていい-。日本代表のMF中村俊輔(31=横浜)が、一匹おおかみの「FW本田」にメッセージを送った。バーレーン戦から一夜明けた4日、新幹線で横浜に戻る際にしばらく考え込むようにして言葉を絞り出した。

 中村俊 自分の色は消す必要はないと思うよ。アイツだって、いいものを持っているんだから。(バーレーン戦も)よく守備をしていたと思うし、オレだって(自陣に)戻って守備をするようになったんだから。

 個性が強く、自ら代表に順応しようとしない本田は“反乱分子”になる可能性すらある。現に昨年9月のオランダ遠征ではFKを巡って2人が“対立”した。だが、2度目の同時先発となった前日の試合で、本田が1・5列目からの突破力とパスで持ち味を出したのは確か。日本を強くするため中村俊はあえて、本田が「消える」のではなく「生きる道」を提言した。

 この日の移動後はメディカルチェックを受け、横浜市内の練習場を訪問した。5日に練習に合流し、週明けにも正式サイン。本拠地開幕の湘南戦(13日、日産ス)が8年ぶりの復帰戦になることが濃厚だ。中村俊は「普通通りにやります」と淡々。Jで順調に仕上げ、W杯本大会へと照準を合わせる。

俊輔提唱、つなげ縦ライン!岡田ジャパン横パスだけではダメ!

2010年03月05日 | 記事 日本代表
2010年3月5日 俊輔提唱、つなげ縦ライン!岡田ジャパン横パスだけではダメ!
http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/japan/news/20100304-OHT1T00307.htm
 日本代表MF中村俊輔(31)=横浜M=が4日、W杯勝利へ向け“3D攻撃”の導入を提唱した。安易な横パス一辺倒でなく、キラーパスで前後左右に敵陣を切り裂く。

 百戦錬磨の司令塔は、不完全燃焼の続く岡田ジャパンの修正点を見抜いていた。

 「東アジア選手権だけでなく、最近の代表も陥りがちだったけれど、横パスが多くて縦の揺さぶりがなかった。横の揺さぶりだけでは怖くないし、相手選手同士の距離も広がらない。それでは、勝負のスルーパスも通らない。だから昨日の試合ではロングパスを狙ったり、DFラインの裏に積極的に走り込んだ」

 7年半ぶりの横浜M復帰後の初戦となったバーレーン戦から一夜明け、俊輔は本紙に語った。この日は横浜市内でメディカルチェックと正式サインを完了。司令塔は2―0の勝利の裏で、岡田ジャパンの機能回復作業をひそかに進めていた。FW岡崎を狙い危険なスルーパスを連発しながら、フリーランニングでDF陣の裏を突いた。横パス一辺倒では崩せない。縦の揺さぶりを取り入れた“3D攻撃”だった。

 「眠らずに見た」という2月14日の韓国戦(1―3)の映像で、アジアレベルを攻略できなかった理由が分かった。

 「味方同士の距離が全員等間隔。サイドバックがボールを持った時、サポートが近くにないから厳しい横パスしか選択肢がなかった。あれでは本大会でも守られやすい」と語る一方、自身については「昨日の試合の体調は55%程度。でも、これからどんどん上がっていくと思う」と分析した。

 スペインでは太もも裏痛の影響で出場機会が減少し、2月28日に帰国直後で時差ぼけも重なったが、「マリノスの環境なら最高に仕上げられる」と自信の笑顔。100%の俊輔が南アフリカで縦横無尽のゲームメークで栄光をもたらす。

俊輔は不満「エスパの方が激しい」/アジア杯

2010年03月04日 | 記事 日本代表
2010年03月04日 俊輔は不満「エスパの方が激しい」/アジア杯
http://www.sanspo.com/soccer/news/100304/scc1003040508005-n1.htm
アジア杯最終予選(日本2-0バーレーン、3日、豊田スタジアム)快勝にもMF中村俊輔(31)=横浜M=は冷静だった。「いつでもカメルーンとか、そういう相手になったときを考えないと。誰が決めた、誰が良かったとかは意味がない」と言い放った。

 もちろん2ゴールを評価していないわけではない。しかし、「本田の裏に抜ける動き、松井と長友のあうんの呼吸。そういうのが出ないと本番では難しい」とキッパリ。「エスパニョールの紅白戦の方が激しい。だから、あんまりね」とまで口にした。

 国内組として8年ぶりの代表戦を終え、4日には横浜Mのメディカルチェックを行う。「マリノスに戻ったんで、いいプレーして盛り上げられれば」。日本サッカー界のさらなる向上へ、“世界を知る男”に満足はなかった。

バーレーン戦後 記者会見コメント

2010年03月03日 | 記事 日本代表
2010年3月3日 バーレーン戦後 記者会見コメント
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00097454.html
●岡田武史監督(日本):
「立ち上がりは、入れ込み過ぎというか変な緊張感もあって前に早くなりすぎてしまった。本田(CSKAモスクワ/ロシア)の位置も2トップ気味になっていたし、ボールが自分たちのペースでまわらなかったが、途中から落ち着いてボールが回るようになった。海外組は万全ではないのはわかっていたが、後半途中から足が止まってきて、攻撃が薄くなってきたと感じた。

ただ、数日前に集まってやった試合にしては、そこそこかなと思っている。試合前に『言い訳なしで結果を出せ』という事ではじめて、何とか結果をだしてくれた。初めてバーレーンに対して1点差ではなく勝てた。チャンスで決めなくては…とか問題点はまだまだあるが、選手は最後まで点を取りに行って2点目を取ってくれた。よく頑張ってくれたと思っている」

Q:森本選手(カターニャ/イタリア)ではなく岡崎選手(清水)を先発で起用したの意図は?

「色々な意味で海外組のコンディションや、コンビネーションで計算が立たない部分があった。戦術的な練習は昨日1回だったので、ある程度計算の立つ形でスタートしようということで岡崎を先発でつかった」

Q:『言い訳なしで結果を出せ』と言った意図は?
「東アジア大会の際に、ワールドカップ(に向けて)や我々のサッカー(をする)ということを考えて、目先の勝負に徹することができなかったので、我々(スタッフは)はそういった事を考えるけれども選手には勝負に徹してもらいたいと思ってそういう表現をした」

Q:今日の中村選手(横浜FM)と本田選手の連携の感想は?

「今までも一緒に使っていてスムーズじゃない部分もあったが、今回集まってびっくりしたのは、本田のプレースタイルがかわっていて、シンプルにプレーして動いてDFもすると。体がかなり切れている状態だったし、今までになく非常に良かったと思っている。
本田が点をとってくれたことは我々にとってものすごく大きいこと。なぜなら彼に期待していることが得点力なので、彼が点を取ったというのは他の誰が取るよりも我々にとって嬉しい事だ」

Q:松井選手(グルノーブル/フランス)に対してどんな事を期待しているか?

「昨年、一昨年の公式戦は今日のメンバーに近い顔ぶれでやっていたので気心が知れているということもあるが、松井は最低限、攻守にわたって戦う計算が立つ。中盤でのシンプルなプレーとか、まだ足らないところもあるかもしれないが、左サイドで特にワイドに張ったところでプレーできること、それとボール際で最低限戦ってくれること、そういうことを期待している」

Q:後半途中から足が止まったということだが、HTではどのような指示をしたのか?

「立ち上がり入れ込み過ぎで、本田のポジションが高すぎると。裏を狙うことも大事だがうちのリズムになっていなかったと言った。本田、長谷部、遠藤のところで少しボールを動かして、そこから外へ展開し、そこで俊輔か松井が絡むという感じで外に起点を作って攻めようと言った。
それから、無駄なファールをしないこと。レベルの高いチームのセットプレーは非常にリスクがあるという話をした。あと2つあったが、そんな大したことは言ってない」

Q:集まってすぐで海外組とのコンビネーションが難しいのは分かるが、後ろは昨年からほとんど同じメンバーの割に連携のミスがあってバタバタしたように思うが?

「前半ちょっと入れ込みすぎて2人で競りに行ったりして、決定的な場面をカウンターでつくられたことがあったが、守備についてはそれほど心配していない。ただ、自陣でのイージーなミスパスが少し目立ったのが気になった」

Q:今回海外組と中村選手が入ったが、東アジア大会までと何が一番変わったと思うか?

「先ほども少し言ったが、今回のメンバーが一番長くやっていて、東アジアのメンバーというのは親善試合の数試合のみ。そういう意味で、長い時間やっている選手ということで連携がよかったと思う。それと、今回はスタートポジションの意識をテーマにしていて、自由に動いてバランスを取れれば理想だがそうはいかないので意識をしろと言っていたが、ポッというだけでも理解できて、その辺の経験を持った選手というのが大きい。それと技術の精度というかミスが東アジアより少なかったと思う」


●遠藤保仁選手(G大阪):
「いいプレーは一杯出せたが、ロングボールも多かった。ディフェンスラインを下げるのに効果的でしたが、でもまわしに行くことも考えたい。僕らのところにプレスがあったので、取られないようにというのもあった。オカ(岡崎)が前に行く、そういう特徴があるので、それを単純に使っていた。ケイスケ(本田)は足元でうけて、勝負するタイプ。ボランチとDFの間の厳しいところでプレーできる選手だと思う。ケイスケは起点を作れていたと思う。ほぼ初めてではうまくやって良たと思います。

今日に限っては問題なくやれたと思います。ケイスケは前を向いて勝負してなんぼの選手。あの位置で前を向けるのは大きい。楽しみが増えたと思います。(1点目の場面について)前でためができる。前でためられるのは俊輔の特徴。効果的だったと思う。ああいうプレーはシュンがいない時もやりたい。チャンスは多かったし、ダイスケも運動量は多かった。幅も使えたし、そうなると中はポストプレーでボールが入りやすくなる。サイドがうまく使えてれば間違いなく中は空いてくる。中が空けば、意識すればああいうプレーはできる。

今までやってきたことを積み上げていくしかない。チームに帰って個々が課題を見つけて努力するしかない。そうやって監督を悩ませるくらいのことをしていきたい。最後の精度が高ければもう少し点は取れたと思う。ペナの中に入る数も増えた。そこの意識は高まっていると思います。ニアでクリアされるのが一番良くない。そこで森本が飛び込んでいけば何かが起きる。そこでケイスケが良く詰めていた。二人でも何かがやれるという事だと思う。オウンゴールの可能性もありますしね」


●岡崎慎司選手(清水):
「ケイスケ(本田)は近いところにいてくれて良かった。あそこでためてくれたし、シュン(中村俊輔)さんのところとか、いろいろなところでためができた。そういう意味では相手は取り所を絞れなかったと思います。ケイスケは今日も試合前にしゃべっていた。そんなに何回もチャンスはないと話していた。これで満足は出来ない。これからもっと高いレベルでやっていきたい。生き残るよりもW杯で点を取るのが目標。そこを見据えてJリーグで高い意識を持ってやりたい。ゴールを取れない(焦り)というよりも近いところにいれなかったので、もっと前に行きたかった。点を取れていない事の焦りはなかった。あとはもっと迫力を出したいですね。今日のメンバーはためが作れていたので、裏に飛び出しやすかった。それは良かったです」


●松井大輔選手(グルノーブル/フランス):
「前半に点と取れたのが大きい。いい感じでできました。ただ、もう少しボールをつなげられたと思う。(長友と)二人で話したというか…。良く話したので、それがうまく行きました。早めに出す。メリハリを付けるという事です。できればもっと前に出て行きたかったですね。前半は攻めきれてなかった。その中で点が取れたのは良かった。早めにセンタリング上げて行こうと思っていた。中を見ずにというか…。今まではFKからの得点が多かったですし、センタリングで取れたのは大きいと思う。(外してしまった1対1については)申し訳ないです。ワールドカップまで取っておきたいと思います(笑)。左右どっちで蹴ろうか、迷ってしまった。迷ったらダメですね。今日は良かったと思いますが、またチームにかえって頑張りたい。本田とも良く話ました。ボクのプレーをわかってくれるし、ボールを出してくれる。良かったと思います。勝たないとダメという状況で、助けるという気持ちはあったと思います。チームが一番大事なときに選手が支えられないとダメ。時期的にJリーグが始まる前という事もあるし、選手のコンディションもあったと思う。この時期は難しいと思う」


●本田圭佑選手(CSKAモスクワ/ロシア):
「ぶっつけ本番でしたが、いい感じでコミュニケーションをとれてやれました。ずっと各国のリーグでやっていると、自分がどんな哲学を持っているのか違うし、久しぶりにあうと少しのズレがあったりする。でもそこからよくなるとのはあると思います。慣れているポジションといえば慣れているんですが、右に流れて1対1の勝負とかの場面がなかった。納得いかないところもあるが、勝つのが大前提。勝って良かった。危機感を持ってやれました。今日は点を取らなかったらここでしゃべらないでおこうかなという事も最後の5分くらいは考えました。でもなんどか90分頃のラストで決めてきた。モリ(森本)がニアで潰れてくれました。

まだまだ改善の余地はある。シュン(中村俊輔)さんからのパスは少ないと思うが、そこは自分の引き出しが少なかったと思う。オカ(岡崎)の裏への動きです。シュンさんは足元に出したくないというところがあると言いますか…。点に絡むならそういう動きをすべきだと思いました。モリとオカはちがう。どうしたらモリが活きるのか、考えていた。近くでプレーするイメージでやっていました。今日は微妙でしたね。もっとやれたという気持ちが強いです。ボク自身はもっと危険なプレーを選択できたところが多々あった。(チームに帰ると)レギュラー争いが待っている。試合以上の危機感を持ってやりたい。(半袖の理由は?)モスクワに来てもらえたらわかりますよ。勝てたこと、おいしいとはいえ、ゴールを取れたこと。気分は悪く無いです。次につながると思います」