中村俊茸

とあるサッカー選手の軌跡とコメント集

開幕戦 アスレティック・ビルバオ 1-0 エスパニョル

2009年08月31日 | 記事 エスパニョル
2009年08月31日 開幕戦 アスレティック・ビルバオ 1-0 エスパニョル
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0910/spain/text/200908310003-spnavi.html
 リーガ・エスパニョーラの開幕戦、中村俊輔が所属するエスパニョルはアウエーでアスレティック・ビルバオと対戦し、0-1で敗れた。
 中村は中盤の右サイドで先発。両チームともに開幕戦勝利を目指してアグレッシブに戦い、一進一退の攻防が続いた。しかし、エスパニョルは新加入選手が多く、リーガのリズムにまだ慣れていないせいか、連係ミスが目立った。
 中村は開始11分、ゴール正面やや右寄りの得意な位置でFKを蹴ったものの、ゴールバーを越えてゴールならず。その後、中盤の左サイドに入っていたルイス・ガルシアとしばしばポジションを変えてプレーし、攻撃の起点を作ろうとした。
 試合が動いたのは、78分。中盤での混戦からエスパニョルのディフェンスラインの裏にボールが出て、ビルバオのFWトケーロが抜け出してゴール。先制されたエスパニョルはFWを投入、中村も積極的にボールに絡み同点ゴールを目指したが、結局0-1のまま試合終了を迎えた。
 以下は試合後の中村のコメント。

■FKを譲ってもらうのは大変だった
――リーガでのデビュー戦について

(前から)言っていた通り楽しめたし、勝たなきゃいけなかったけど、すがすがしいというか、やっとここに立てたなという感じ。1人ではここに立てなかったし、いろんな人の協力があってここに立てた。試合後にそんな気持ちが出てきた。あとで悔しさや反省が出てくると思う。(ハルケの急死など)いろんなことがあったから大変だったけど、それを言い訳にはできない。それをステップにして、顔を上げていかなければいけない。

――対戦相手のビルバオについて

 相手のワントップは、プレーがそこから枝分かれしていた。中盤でファウルを取って、そこからまた起点にするということをしていて、スペインにもこういうチームがあるんだなと思った。

――第2節のレアル・マドリー戦に向けて

 今日の反省をすることが次につながる。強い相手にどうこうっていうのもあるけど、いかに自分たちがやることをできるか。今日のワントップみたいに、ゴール前で(自分たちに)迫力がなかった。

――FKは?

 譲ってもらうのは大変だった。去年、蹴っていた選手がいたから、2度ぐらい(ボールに)触って粘った。感触は良かったんだけど、上にいってしまった。決めたかった。



俊輔開幕前に弱気…FK不安「深刻かも」

2009年08月30日 | 記事 日本代表
2009年08月30日 俊輔開幕前に弱気…FK不安「深刻かも」
http://www.nikkansports.com/soccer/world/news/p-sc-tp3-20090830-537254.html
 エスパニョールMF中村俊輔(31)が30日(日本時間31日午前0時)、スペインリーグ開幕戦のビルバオ戦に臨む。前日の練習では、ハーフコートの紅白戦で主力組の右MFでプレーし、先発は確定的になった。その後の居残り練習では、得意のFKの感触をつかみきれず「深刻かも」と、珍しく弱気な言葉を残したが、「広い視野で、スペインリーグを楽しむことができれば」と、新たな挑戦へ前を向いた。

 まさかのスランプ? 晴天に恵まれたエスパニョールの練習場で、居残り練習でFKを蹴っていた中村の表情が、徐々に曇っていった。6本蹴って1本はゴールに入ったが、納得した様子はなし。他のキッカー候補が引き揚げた後もピッチに残り、さらに7本のFKを蹴った。それでも十分な手ごたえが得られず。「(感触が)悪い?」と聞かれ「うーん、深刻かも」とつぶやいて、練習を終えた。

 練習後、クラブハウスから引き揚げる際、中村は「今までのボールと感触が違う。芯の場所が違うというか」と、“違和感”の正体を説明した。スペインリーグ公式球は、縫い目が多いスコットランドリーグ公式球と違い、表面がつるりとしていて、思うような空気抵抗が得られないという。

 加えて、まだ完全には慣れていないスペインの芝は「踏みしめた時の感触も違う」と言い、軸となる右足が不安定になりがち。そのため、中村得意の左足でこすり上げるFKの威力はやや落ちる。対策として、ストレート系のFKを磨いているが「練習がハードだった分、居残りで蹴り込めなかった」と、納得できる完成度で開幕戦を迎えることはできなかった。

 それでも中村は前向きだ。念願のスペインリーグデビューに「相手は強いし、うまくいくこともあれば、うまくいかないこともある。それを乗り越えていくことで、大きく成長できると思う。それを楽しむために、スペインに来た」と胸を躍らせた。

 紅白戦では主力組右MFでプレーし、開幕先発も確定的だ。「レジーナの時は若かったし、結果にこだわることで精いっぱいになっていた。若いうちにスペインに来られたとしても、同じようになっていたかも。今回は広い視野で、スペインリーグを楽しむことができれば」と中村。FKが本調子ではなくても動じない。あこがれのスペインリーグを十分に味わいつくす。

俊輔、30日スペインデビュー!力見せつける

2009年08月29日 | 記事 エスパニョル
2009年08月29日 俊輔、30日スペインデビュー!力見せつける
http://www.sanspo.com/soccer/news/090829/scb0908290505003-n2.htm
 スペインリーグ・エスパニョールの日本代表MF中村俊輔(31)が、30日の開幕・ビルバオ戦(アウェー)でのスペイン全土にとどろくプレーを誓った。先発デビューが確実で、「いい選手だなと思われるプレーをしたい」とキッパリ。この日発表されたオランダ遠征の日本代表にも名を連ねたが、まずは本場の熱狂的サポーターを魅了する。

 迫り来る決戦の時へ、俊輔の熱い思いがほとばしった。

 「(ビルバオは)アウェーだけど、すごくいいスタジアムで、交代の時に拍手が出ると聞いている。アウェーでも『ああ、いい選手だな』と思われるぐらいの自分らしいプレーをして楽しめれば。それかな、1番は」

 約1時間、ランニングやストレッチの軽めのメニューを終えると、幼いときから夢見てきたスペイン・デビューとなる30日のビルバオ戦へ向けて言い切った。敵地の熱狂的サポーター、そしてスペインのサッカー・ファンをも魅了するプレーを示すことを誓ったのだ。

 エスパニョールにとって俊輔は、助っ人外国人。地元紙でも『ギャラクティコ(銀河系)』と称されるなど、その期待はハンパではない。だからこそ、開幕から確かな実力を示すことは重要だ。南アW杯を来年に控えながらも、リスクある夢への挑戦を選んだ男は、強い決意を表した。

 そんな俊輔に、ポチェッティーノ監督も信頼を示す。「中村は、ポジションも左右、中央、どこでもできる。それは徐々に見ていこうと思う」と、攻撃的MFのいずれの位置も任せられると考えていることを明かした。スペイン代表MFルイス・ガルシアも「前線は自由にやるように言われている」。まさに“全権委任”といえる状態で、俊輔は開幕を迎えることになる。

 この日発表されたオランダ戦の日本代表メンバーのリストを眺めつつ、俊輔は「まあ、あまり固くならず。60%くらいの出来でもいいかなと思っている」と、まずは目の前のデビュー戦だけを見据えた。いよいよ30日。C・ロナウド、カカらも加入した世界最強リーグで、日本のファンタジスタが、その存在感をスペイン全土に見せつける。