中村俊茸

とあるサッカー選手の軌跡とコメント集

第12節 A・マドリー 4-0 エスパニョル

2009年11月30日 | 記事 エスパニョル
2009年11月30日 第12節 A・マドリー 4-0 エスパニョル
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0910/spain/text/200911300003-spnavi.html
 エスパニョルは29日、前節まで18位と降格圏内に低迷するアトレティコ・マドリーと対戦。中村俊輔は右サイドMFとしてリーグ戦では第8節のセビージャ戦以来の先発となった。

 アトレティコのホーム、ビセンテ・カルデロンでは過去10戦で4勝4分け2敗と勝ち越しているエスパニョルだが、今節は終始アトレティコに押し込まれ、防戦一方の展開を強いられた。27分には、レジェスとのワンツーで右サイドを突破したアグエロのクロスにフォルランが合わせてゴールし、アトレティコに先制を許す。
 エスパニョルのポチェッティーノ監督は中盤でボールをつなげない状況を打開するために、中盤右サイドで積極的なプレーを見せていた中村を35分過ぎから3ボランチの一角に据える。この策が功を奏し、ベルドゥと中村の連係でボールをキープできるようになったものの、決定機を作れないまま前半を終えた。

 後半もアトレティコのペースで試合が進み、エスパニョルは攻め手を見いだせない。そして迎えた62分、中村の反則で与えたFKをアグエロが直接決めて、アトレティコが2点をリード。こうなるとアトレティコが誇る欧州屈指の攻撃陣の勢いは止まらず、同時にエスパニョルの集中力も切れ、85分と89分にも追加点を許してしまった。結局、エスパニョルは0-4で大敗し、リーグ戦3連敗、5試合連続勝ち星なしとなった。
 自身が望んだ中盤のポジションに入った中村は積極的にボールに絡んだが、ゴール前で得たFKを大きくふかすなど好機を生かせずに試合終了を迎えた。
 以下は、試合後の中村のコメント。

■チームの一部として機能するようにプレーするしかない
――今日は第5節シェレス戦以来のスタメンフル出場になったが感想は?

 結果は残念ですけど、今日は結構、中のポジション(3ボランチの右)でいつもよりボールを触れたので、個人的にはいろいろ感じられたからよかったです。でも、0-4というのはやっぱり残念です。

――ボールに触ってリズムを作ろうとしていた?

 中に入ったら中に入ったで、やっぱりそれは難しいからね。リズムを作ろうとしてサイドチェンジをしてもそこでプツンと切れてしまったりとか。そこで2回、3回、近い、近い、遠いっていうパス交換が続けばいいんですけど、なかなか。でも、やっぱり外で待っているよりは、中(のポジション)でいっぱいボールに触った方がいいかなっていうのはもちろんあります。今までで一番いろんなことが感じられたからよかったです」

――3ボランチの一角に入ってプレーしやすそうに見えたが?

 あんまりやったことがないポジションだから、やっぱり空いているところ、空いているところにパスを出すだけで、(チーム全体を通した)意図があるっていう感じではないよね。だから、(マークが)空いたからってパスを出しても、その次の人が詰まって(ボールを)下げたりとか、そこらへんはまだ連動していないから、もしこの先、そういうところで使ってもらえるのであれば、パイプをどんどん作っていきたい。例えば、見ていない振りをしてコロミナスにサイドチェンジをするとか、あとは縦パスが出しづらいから、そこでもうちょっとドリブルを入れたりとか、そこらへんを考えながら。
(ボランチのポジションは)今日の試合だけかもしれないし、イバン・アロンソが戻ってきたら右サイドに戻るのかもしれないけど、そういうのも全部に対応できるようにしたい。

――ポジションの変更は監督の指示で?

 そうそう。(中盤で)ボールが回らないから。

――FKの場面はすっぽ抜けた?

 そう。ファーに強いシュートを打とうと思ったけど、別に悔いはない。でも、そのほかの場面でもボールが短かったりして、ちょっと納得いかない。もっと(相手にとって)危ないボールを入れていかないと。

――フル出場したのはこれで3試合目だが、プレーしていてどう感じた?

 0-3、0-4ってなったときにも集中してプレーしようと思っていた。どこのポジションであれ、まだシーズンは長いから、チームの一部として機能するようにプレーするしかない。

――第8節から5試合連続で勝ち星がないが、チームの改善点は?

 それがこのチームの戦術なんだろうけど、サイドで開いて1対1のときにサイドバックが上がっていなかったりとか、そこが連動するともっとよくなると思う。

――アグエロやフォルランと実際に対戦してみた印象は?

 ワンツーで抜けてしまうというのは速い証拠だし、そこじゃないですか。

――次節はラシン戦だが抱負は?

 ホームだし勝ち点を重ねておかないと、この後、きつくなると思う。セリエAのときにそういうチームにいたからね。取りこぼしをしないようにしたい。


北沢氏に誓った…俊輔“現状打破を”

2009年11月26日 | 記事 エスパニョル
2009年11月26日 北沢氏に誓った…俊輔“現状打破を”
http://www.sponichi.co.jp/soccer/news/2009/11/26/13.html
 エスパニョールのMF中村が25日、バルセロナを訪れた元日本代表MF北沢豪氏から激励された。

 出場機会が少ないことを心配する北沢氏に対し、「顔を上げても近くに来てくれない。くさびにも来ない。みんな離れて1対1」とチームの現状を説明。その上で「自分の色を出しづらいですけど、そういうのも超えていかないと。それが伸びていく道で、個人の能力の新しい引き出しになる」と定位置確保への強い思いを口にした。

第11節 エスパニョル 0-2 ヘタフェ

2009年11月23日 | 記事 エスパニョル
2009年11月23日 第11節 エスパニョル 0-2 ヘタフェ
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0910/spain/text/200911230001-spnavi.html
 11月11日に行われた国王杯4回戦・第2戦に続き、エスパニョルは22日、リーガ・エスパニョーラ第11節でホームにヘタフェを迎えた。ポチェッティーノ監督は4人のFWを前線に並べる攻撃的な布陣で試合に臨み、日本代表の試合を経て20日にチームに合流した中村俊輔はベンチスタートとなった。

 試合は開始早々からエスパニョルのペースで進んだ。だが、前節まで10試合で8ゴールという得点力不足はFW4人を並べても解消されず、この試合でもCKに合わせたイバン・アロンソのヘディングシュートがバーにはじかれるなど、決定機にゴールを奪えない。一方、ヘタフェは1トップのソルダードを起点に、カウンターでゴールを狙った。

 後半に入っても試合の流れは変わらず、75分を過ぎてもスコアは0-0。このままスコアレスドローかと思われたが、試合終了の10分前に試合が動いた。一発の鋭いカウンターが決まり、ヘタフェのカスケーロがゴール。この失点に焦ったポチェッティーノ監督は、86分に中村をトップ下に投入してボールを集めるものの、ロスタイムを含めて7分間では時間が足りず、決定機を作るには至らない。逆に終了間際に再びカウンターからヘタフェにゴールを許し、0-2で試合終了。エスパニョルはリーグ戦2連敗となった。
 以下は、試合後の中村のコメント。

■コーチは「良かった、良かった」と言っていた
――短い時間でやることも限られたと思うが、試合を振り返って

(試合に)出ただけいいんじゃないかな。最後の時間帯だから、何をしなきゃいけないかが、また難しいからね。ボランチの片方で、真ん中の前(のポジション)でできたし、けっこう単純な動きが多いから、アクセントになれればなと。いっぱいボールに触ってパスを散らしたんだけど、コーチは「良かった、良かった」と言っていた。

――監督からの指示は?

「パスを散らしていけ」と言われた。

――代表から戻ったばかりで疲れが心配されたが、コンディションは?

 それは簡単に取れるものじゃないから。そのなかでどうやってやりくりするのかが問われてくると思う。

――デ・ラ・ペーニャが負傷離脱して、シュートまでいくのに苦労しているように見えるが?

 ここの戦術は最終ラインから最前線へボールを蹴る、その繰り返しなので、間(中盤)からなかなか正確なボールが出ない。彼(デ・ラ・ペーニャ)はそういう仕事をするけど、中盤を通した攻撃がなくなるのもよくないので、自分が何かできればいい。

――ボールを持ったときに、チームメイトが裏に走り込むシーンもあったが?

 外でずっと待っているよりは自分の良さが出るので、もしかしたら出場時間が短くても、中(ピッチの中央)でやった方が結果が出やすいかもしれない。今日は再確認というか、この戦術でこのメンバーだったら、中の方がまだやりやすいかなっていうのはあります。でも、どこでも結果を残すようにしたい。

――真ん中で頻繁にボールを触って裏にパスを出していたが、感触は?

 1試合通してやってみないと、そのへんはまだ何とも言えない。難しいんだよね。良いパターンでパスを受けたと思っても、顔を上げたら遠くにしかいないし。誰か迎えに来てくれて、足元に入れてもう1回ワンツーとか、そういうのもない。そこらへんで1つ、2つ、3つぐらいパターンができると楽なんだけど。今日もパッと顔を上げたら、ミスしたけど、ベン(ベン・サハル)とか走ってくれたでしょ。あの場面がサイドからだときついんだけど、今日みたいにちょっとトップ下っぽいとすごく有効的だと思う。

 監督じゃないから全部(戦い方)は変えられないし、プレースタイルをいきなり変えるわけにもいかない。でも、今に始まったことじゃないし、1回で大きく変わることってないから、そういう部分を探りつつやっていきたい。セルティックの最初の時も、中に入っても全然ボールが来なかったけど、そのうち、「ああこいつはこういうプレーをするんだな」って分かったら、自然と(ボールを)くれるようになったから。

 そういう形をできると思って信じて、何回かそういうことを繰り返しつつ、このチームの戦術に合ったプレーをするっていうことの繰り返しだね。多分、結果はなかなか出ないと思うけど、そういうプレーを意識してやっていることは、1人の選手として伸びるというか、また違う引き出しができる。それがワールドカップにつながると思って、信じて頑張ります。


俊輔「オレらより強い国ほとんど。野球とは違う」

2009年11月20日 | 記事 日本代表
2009年11月20日 俊輔「オレらより強い国ほとんど。野球とは違う」
http://sankei.jp.msn.com/sports/soccer/091120/scr0911200605001-n1.htm
 MF中村俊輔(31)=エスパニョール=がアジア杯最終予選・香港戦から一夜明け、主戦場のスペインに向かうための香港国際空港で、「(W杯は)明らかにオレらより強い国がほとんど。野球とは違う」とサムライブルーの置かれた現状に厳しい認識を示した。

 黒いパーカーの軽装で出発ロビーに現れた司令塔は、来年のW杯イヤーに向けて「やっぱり、シュート。カズさん(三浦知良)とも話すけど、結局は1対1」と日本の弱点を指摘した。4-0と大勝した香港戦は攻撃の組み立てに手応えを感じたものの、詰めのシュートで甘さを露呈。「イタリアでは4回打てば1度は決まる」と決定力の違いを痛感した。

 もちろん、W杯4強の目標は追求する。「欧州のFWは打つまでの動作が速い。日本では大久保が一番スムーズ。あの反転シュートは外国人も止められない」と日本人FWの可能性を口にし、岡崎には「1対1に勝つ努力が必要。相手の自由にさせるな」と言い聞かせた。22日にはヘタフェ戦(アウェー)。俊輔はスペインで戦いつつ、日本の進むべき方向を探る。

俊輔、奥深いカズの言葉「結局1対1」

2009年11月20日 | 記事 日本代表
2009年11月20日 俊輔、奥深いカズの言葉「結局1対1」
http://southafrica2010.nikkansports.com/news/p-sc-tp2-20091120-567708.html
 ◆中村俊輔と一問一答

 -日本代表での今年1年を振り返って

 中村俊 (9月の)オランダ戦が大きかったな。あれがなかったら、ズルズルと変に勝ち続けていた。

 -オランダ戦で得たのは?

 やっぱり(強豪は)違うって感じた。ボンバー(中沢)でさえ1対1にされると厳しい。闘莉王もそうだしね。香港戦は(相手の攻撃を)はね返していたけど、強い相手だとはね返せない。全部のポジションで(1対1で)負ける相手とやるんだから。みんなで戦わないと勝てない。

 -前夜のW杯予選プレーオフは見た?

 中村俊 ずっと起きて見てた。フランスはいいサッカーをしているわけじゃないけど、アネルカが(シュートを)打っているから、それだけでも印象が違うよね。(日本のように)パスを回しているだけじゃね。日本では本田がやろうとしているけど、それでもまだできていない。FWに限らず、中盤もボランチもシュートを枠に飛ばす。結局はそれが大事なんだよ。

 -日本は点が取れないと言われるが?

 中村俊 カズさんと食事に行った時に「結局は1対1だよな」って言ってた。オレは違うと思うけど(笑い)。オレの意見が全部、合っているとも思わないからね。最後の最後は、本当はそうなのかな…。それは奥が深い言葉ですよね。

俊輔、FWもっと点取れ/アジア杯予選

2009年11月19日 | 記事 日本代表
2009年11月19日 俊輔、FWもっと点取れ/アジア杯予選
http://southafrica2010.nikkansports.com/news/p-sc-tp2-20091119-567335.html
<アジア杯最終予選:日本4-0香港>◇18日◇A組◇香港

 FWよ、もっと点を取ってくれ! 日本代表のMF中村俊輔(31=エスパニョール)が、魂のメッセージを発した。アジア杯予選香港戦は4-0の快勝。後半39分に意地のFK弾を決めた中村は、終了間際のPKを岡崎に譲った。年内最終戦で、点が取れないFW陣に「気分良く終わって欲しかった」と振り返った。目標のW杯4強へ。プレーに言葉に、決定力不足解消への強い思いを込めた。

 俊輔なりの「儀式」だった。終了間際、岡崎が得たPKを1度は自分で蹴ろうとボールを持った。次の瞬間、岡崎へ歩み寄り「お前が蹴れよ」とボールを渡した。格下香港に快勝したものの、そこまで先発2トップは得点なし。年内最終戦で、得点の感触を植え付けてあげたかった。

 試合後の通路、中村俊と岡崎との2人だけのやりとりがあった。

 中村俊 何で(PKを)蹴らしたんだと思う?

 岡崎 (決定機を)外したからですか?

 中村俊 正解じゃない。

 岡崎 じゃ、点を取って欲しいからですか?

 中村俊 オレは(FW)みんなに点を取って欲しいんだよ。

 FWが点を取らなければW杯では勝てない。世界の厳しさを肌で知る中村俊の魂のメッセージだ。09年だけで15点を挙げた岡崎だが、格下から大量点を奪っただけで、オランダや南アフリカなどW杯に出場する強豪国にはゴールの気配すらしなかった。大久保に至っては、今年の国際Aマッチ無得点。PKを譲った背景には、「(FWが)もっと点を取れ」という意味が込められていた。

 中村俊 本当は(途中交代した)嘉人に蹴らしたかった。FWが気持ち良く(年内最終戦を)終われば、チーム全体もうまくいく。気分良くなるようにね。嘉人だってアグレッシブにやっていたんだから。

 すべてのプレー、言葉が「W杯4強入りのため」につながっている。後半39分には角度のない位置から、ライナー性のFK弾。「壁もGKも位置取りが甘かったから、強く、速いボールを蹴ればと思っていた。GKが怖がっていたから、ニアサイドを狙った。でも本当はもっと大事な試合で決めないといけないよね」と苦笑した。

 W杯まで7カ月。年明け後は本大会直前まで、欧州組が合流できるのは来年3月3日の国際Aマッチデーをはじめ、わずかしかない。限られた時間の中で、日本を世界の高みに引っ張っていくにはどうしたらいいのか。今季代表最終戦で見せた中村俊の言動を仲間が理解できた時、W杯4強への扉が開く。

岡ちゃん配慮か…俊輔が南ア戦先発外れる

2009年11月14日 | 記事 日本代表
2009年11月14日 岡ちゃん配慮か…俊輔が南ア戦先発外れる
http://www.sponichi.co.jp/soccer/flash/KFullFlash20091114155.html
 【親善試合・日本―南アフリカ】中村俊輔が先発から外れた。11日にスペイン国王杯に出場し、試合前日の13日にポートエリザベス入り。「アウェーの中でやれる機会はなかなかない。貴重な試合になると思う」と中村俊は話していたが、岡田監督は疲れを考慮したようだ。

ポート・エリザベス到着時の中村俊輔選手

2009年11月13日 | 記事 日本代表
2009年11月13日 ポート・エリザベス到着時の中村俊輔選手
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00092512.html
●中村俊輔選手(RCDエスパニョール):

「試合が終わって、夜8時の試合だったから。それで家に帰ったのが12時。寝たのが(午前)2時で、4時に家を出て、今ついたところ(南ア時間昼の12時前。バルセロナと南アは時差は1時間なので7時間後)。もう少し短いかと思ったけど、アムステルダムからヨハネスブルクに飛んで、そこからまた国内を移動してね。
(時差は少ないのが救い?)うーん。まあ…。
(気候は?)本番の時(来年の6月)は寒くなるからね。
(南アを相手にどう戦うのか、イメージは?)オリンピックの時もやったけど、身体能力が高くて、ヨーロッパでやっている選手も多い。すごい、まあ、アフリカ全体がそうだと思うけど…。しっかりワールドカップに出ているし、今回監督も代わってまた、モチベーションは高いと思うので。厳しい戦いにはなると思います」

Q:W杯のスタジアムでの試合については?
「雰囲気とかは全く別になると思う。いろんなところを見れるのは良いけど、試合会場を見れるのは良いけど、雰囲気とかは全くワールドカップの本番とは別モノだから」

Q:相手の監督はコンフェデでの中村選手のゴールを覚えているようですが?
「それは、覚えてくれているのは良い事ですけどね(笑)。一回解任されてからまた監督に?
(奥さんの病気が理由で辞任して、就任したという経緯)そしたらやっぱり選手も信頼とかもあるだろうし、それがまたこれで良い方向に行くんじゃないんですかね。その試合でなおさらモチベーションは高いだろうしみんなアピールしたいだろうからね。(南アにとって)良い試合になると思います」

Q:開催国とやれるということについては?
「うーん。そうですね。開催国というよりは、お客さんが一杯入ってアウェイという雰囲気の中でやれるのがいいと思う。なかなか日本でやるのと、アウェイでやるのとまた違う。その雰囲気の中でしっかりプレーする事が大事だと思います」

スペイン国王杯4回戦・第2戦 エスパニョル 1-1 ヘタフェ

2009年11月12日 | 記事 エスパニョル
2009年11月12日 スペイン国王杯4回戦・第2戦 エスパニョル 1-1 ヘタフェ
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0910/spain/text/200911120001-spnavi.html
 スペイン国王杯ベスト16進出を懸けた4回戦の第2戦が11日に各地で行われ、エスパニョルはホームでヘタフェと対戦した。サブ組中心で臨んだアウエーでの第1戦を0-2で落としているエスパニョルのポチェッティーノ監督は、この日は大幅にメンバーを変更。主力をピッチに送り込み、中村俊輔も中盤の右サイドで公式戦3試合ぶりの先発出場を果たした。

 勝ち抜くためには最低でも3ゴール以上が必要なエスパニョルだったが、それが重圧になったのか、試合開始から守備のミスが目立ち、立て続けにピンチを迎える。21分には、ヘタフェGKのパントキックをダイレクトで受けたソルダードにあっさりゴールを決められて、2戦合計0-3。この失点で、やっと目が覚めたエスパニョルが反撃を開始する。
 そして迎えた37分、左サイドでボールを持った中村がDFの間を通して上げたクロスにイバン・アロンソが頭で合わせ、GKがはじいたところにもう一度詰めて、同点ゴール。その後もエスパニョルのペースだったが、追加点を奪えないままハーフタイムに突入した。

 後半も前線の4人を中心にエスパニョルの攻勢が続いたが、58分にデ・ラ・ペーニャ、ルイス・ガルシアがピッチを退くと、チームのリズムが乱れ始める。75分に中村が交代すると、決定的なパスを出せる選手がデ・ラ・ペーニャの交代で入ったベルドゥだけになり、攻撃が単調化。結局、最後まで追加点が奪えず、試合は1-1のまま終了。この結果、2戦合計1-3でエスパニョルの国王杯敗退が決定した。
 以下は、試合後の中村のコメント。

■自分のプレーとチームの戦い方をどう当てはめるのか
――今日の試合を振り返って

 右と左で(ポジションを)移動して、左の方がボールがよく来るんで、それが何なのか。デ・ラ・ペーニャが左寄りにいるからなのか、左サイドバックのダビ・ガルシアがすぐにボールをくれるからなのか。右にいたらあまりボールが来なかったりするから、すごく偏りがあるじゃないですか。そのへんで、自分のプレーとチームの戦い方をどう当てはめるのかっていうことは、これからずっと課題になっていくと思う。

――左サイドのほうがプレーしやすかった?

 今日はね。その時のチームの状態によるんだよね。結局、ディフェンスラインからロングボールが多かったり、監督の指示でサイドが開くから、今までの自分の特徴だったボールをいっぱい触って、組み立てつつ崩すところを探すっていうよりは、1本の矢を探す戦術だから。

 ボールが来ないときにネガティブにならずに、来たときに必ず何かをやる。そういう自分の武器を持っている人ほど(試合に)出やすい。前に強い人、イバン・アロンソみたいにフィジカルに強い人とか、分かりやすい人がやっぱり(試合に)出るから、そういう何かを作る必要があるだろうし。今日、センタリングから(ゴールが)入ったけど、ああいうセンタリングを必ず上げて終わる、それだけでも武器になると思うし、また新しい自分の段階に来ているかなと。

――点につながるクロスについて

 何もないで終わるよりは良かった。監督が開け開けって言うから、たまに中に行くっていう感じ。だからもう、ボールが来たら何かやる。カジェホンとかもそうだけど、ボールを持ったら1人でやっちゃう。そのサッカーが良いかどうかはさておき、チーム(の方向性)がそうだから、そういうプレーに徹して。個の力だよね、そこはちょうど自分にも必要なところだから。レッジーナの時もそうだけど、そうやって自分の長所じゃない、小さい引き出しをもっと大きくする良い機会だと思って、ポジティブにいくしかない。

――今日は前に前に行っていたが?

 いや、後半は(ボールを)つなごうとしちゃったからね。無理したくないって思うのかな。カジェホンとかって3回中、3回チャレンジするでしょ。それで2回は(ボールを)取られるんだけど、1回はチャンスになる。それでやっぱり印象が全然違うから、そこがちょっとほかのチームとも違うところだよね。

 このチームは無理にいくなよ、じゃなくて、いけいけっていう感じだから。そこがちょっと自分のリズムと違うけど、個人でチャレンジする方がいいんだったら、(サイドのMFは)そういうポジションだし、そういうプレーに変える。これから1年通して小さい引き出しを大きくする作業をして、すぐに試合に使われるようになればいいし、シーズンが終わった時に1人の選手として大きくなれればいいかな。そういう道が見えてきた。割り切る必要があるから。


第10節 スポルティング・ヒホン 1-0 エスパニョル

2009年11月09日 | 記事 エスパニョル
2009年11月09日 第10節 スポルティング・ヒホン 1-0 エスパニョル
http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/eusoccer/0910/spain/text/200911090004-spnavi.html
 勝ち点13で8位につけるエスパニョルは8日、同勝ち点で並ぶスポルティング・ヒホンとアウエーで対戦した。中村俊輔は前節に続き、ベンチスタートとなった。

 土砂降りかと思えば、次の瞬間には晴れ間がのぞく大荒れの天候の中、開始早々の3分、CKからビリッチのゴールが決まり、ホームのヒホンが先制。この先制パンチで虚を突かれたエスパニョルは、その後しばらく防戦一方となったが、15分を過ぎたあたりから徐々に冷静さを取り戻し、前半の残り時間は完全にエスパニョルのペースとなった。しかし、2度のGKとの1対1の場面をはじめ、何度か決定機を迎えながら、いつものゴール欠乏症を露呈し、1点ビハインドのまま後半に突入した。

 後半は、途中出場のデ・ラ・ペーニャを中心にボールを支配するエスパニョルに対し、ヒホンがカウンターで対抗する展開に。なんとか同点に追いつきたいエスパニョルのポチェッティーノ監督は56分、ベルドゥに代えて中村を投入した。右サイドMFに入った中村は積極的にボールに絡み、縦へのドリブル突破を試みたほか、自らアピールしてFKを蹴るなど、これまでにないほどアグレッシブなプレーを披露。決定機を作ることはできなかったものの、先発復帰への強い意欲を感じさせた。
 試合は互いに譲らず、ロスタイムまで一進一退の攻防が続いたが、結局、エスパニョルはゴールを奪えずに0-1で敗戦。エスパニョルはリーグ戦7試合連続負けなしだったが、その記録は途絶えた。
 以下は試合後の中村のコメント。

■ミスもあったけど、それは積極的にやった結果
(エスパニョルが)押していただけに、同点にできなかったのは残念。でも、自分としてはチーム内でのプレーの仕方がつかめてきた。今日は積極的に仕掛けることを心がけた。ミスもあったけど、それは積極的にやった結果だから。次につなげたい。

――直接FKのシーンではチームメートとの駆け引きもあった?

 イバン・アロンソに何度もお願いして蹴らせてもらった。外から巻いてファーポスト下を狙ったんだけど、ボールが濡れていて難しかった。

――終盤に足を痛めているように見えたが

 右足太ももの打撲。最後の場面で受けたファウルで。