2010年3月3日 バーレーン戦後 記者会見コメント
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00097454.html
●岡田武史監督(日本):
「立ち上がりは、入れ込み過ぎというか変な緊張感もあって前に早くなりすぎてしまった。本田(CSKAモスクワ/ロシア)の位置も2トップ気味になっていたし、ボールが自分たちのペースでまわらなかったが、途中から落ち着いてボールが回るようになった。海外組は万全ではないのはわかっていたが、後半途中から足が止まってきて、攻撃が薄くなってきたと感じた。
ただ、数日前に集まってやった試合にしては、そこそこかなと思っている。試合前に『言い訳なしで結果を出せ』という事ではじめて、何とか結果をだしてくれた。初めてバーレーンに対して1点差ではなく勝てた。チャンスで決めなくては…とか問題点はまだまだあるが、選手は最後まで点を取りに行って2点目を取ってくれた。よく頑張ってくれたと思っている」
Q:森本選手(カターニャ/イタリア)ではなく岡崎選手(清水)を先発で起用したの意図は?
「色々な意味で海外組のコンディションや、コンビネーションで計算が立たない部分があった。戦術的な練習は昨日1回だったので、ある程度計算の立つ形でスタートしようということで岡崎を先発でつかった」
Q:『言い訳なしで結果を出せ』と言った意図は?
「東アジア大会の際に、ワールドカップ(に向けて)や我々のサッカー(をする)ということを考えて、目先の勝負に徹することができなかったので、我々(スタッフは)はそういった事を考えるけれども選手には勝負に徹してもらいたいと思ってそういう表現をした」
Q:今日の中村選手(横浜FM)と本田選手の連携の感想は?
「今までも一緒に使っていてスムーズじゃない部分もあったが、今回集まってびっくりしたのは、本田のプレースタイルがかわっていて、シンプルにプレーして動いてDFもすると。体がかなり切れている状態だったし、今までになく非常に良かったと思っている。
本田が点をとってくれたことは我々にとってものすごく大きいこと。なぜなら彼に期待していることが得点力なので、彼が点を取ったというのは他の誰が取るよりも我々にとって嬉しい事だ」
Q:松井選手(グルノーブル/フランス)に対してどんな事を期待しているか?
「昨年、一昨年の公式戦は今日のメンバーに近い顔ぶれでやっていたので気心が知れているということもあるが、松井は最低限、攻守にわたって戦う計算が立つ。中盤でのシンプルなプレーとか、まだ足らないところもあるかもしれないが、左サイドで特にワイドに張ったところでプレーできること、それとボール際で最低限戦ってくれること、そういうことを期待している」
Q:後半途中から足が止まったということだが、HTではどのような指示をしたのか?
「立ち上がり入れ込み過ぎで、本田のポジションが高すぎると。裏を狙うことも大事だがうちのリズムになっていなかったと言った。本田、長谷部、遠藤のところで少しボールを動かして、そこから外へ展開し、そこで俊輔か松井が絡むという感じで外に起点を作って攻めようと言った。
それから、無駄なファールをしないこと。レベルの高いチームのセットプレーは非常にリスクがあるという話をした。あと2つあったが、そんな大したことは言ってない」
Q:集まってすぐで海外組とのコンビネーションが難しいのは分かるが、後ろは昨年からほとんど同じメンバーの割に連携のミスがあってバタバタしたように思うが?
「前半ちょっと入れ込みすぎて2人で競りに行ったりして、決定的な場面をカウンターでつくられたことがあったが、守備についてはそれほど心配していない。ただ、自陣でのイージーなミスパスが少し目立ったのが気になった」
Q:今回海外組と中村選手が入ったが、東アジア大会までと何が一番変わったと思うか?
「先ほども少し言ったが、今回のメンバーが一番長くやっていて、東アジアのメンバーというのは親善試合の数試合のみ。そういう意味で、長い時間やっている選手ということで連携がよかったと思う。それと、今回はスタートポジションの意識をテーマにしていて、自由に動いてバランスを取れれば理想だがそうはいかないので意識をしろと言っていたが、ポッというだけでも理解できて、その辺の経験を持った選手というのが大きい。それと技術の精度というかミスが東アジアより少なかったと思う」
●遠藤保仁選手(G大阪):
「いいプレーは一杯出せたが、ロングボールも多かった。ディフェンスラインを下げるのに効果的でしたが、でもまわしに行くことも考えたい。僕らのところにプレスがあったので、取られないようにというのもあった。オカ(岡崎)が前に行く、そういう特徴があるので、それを単純に使っていた。ケイスケ(本田)は足元でうけて、勝負するタイプ。ボランチとDFの間の厳しいところでプレーできる選手だと思う。ケイスケは起点を作れていたと思う。ほぼ初めてではうまくやって良たと思います。
今日に限っては問題なくやれたと思います。ケイスケは前を向いて勝負してなんぼの選手。あの位置で前を向けるのは大きい。楽しみが増えたと思います。(1点目の場面について)前でためができる。前でためられるのは俊輔の特徴。効果的だったと思う。ああいうプレーはシュンがいない時もやりたい。チャンスは多かったし、ダイスケも運動量は多かった。幅も使えたし、そうなると中はポストプレーでボールが入りやすくなる。サイドがうまく使えてれば間違いなく中は空いてくる。中が空けば、意識すればああいうプレーはできる。
今までやってきたことを積み上げていくしかない。チームに帰って個々が課題を見つけて努力するしかない。そうやって監督を悩ませるくらいのことをしていきたい。最後の精度が高ければもう少し点は取れたと思う。ペナの中に入る数も増えた。そこの意識は高まっていると思います。ニアでクリアされるのが一番良くない。そこで森本が飛び込んでいけば何かが起きる。そこでケイスケが良く詰めていた。二人でも何かがやれるという事だと思う。オウンゴールの可能性もありますしね」
●岡崎慎司選手(清水):
「ケイスケ(本田)は近いところにいてくれて良かった。あそこでためてくれたし、シュン(中村俊輔)さんのところとか、いろいろなところでためができた。そういう意味では相手は取り所を絞れなかったと思います。ケイスケは今日も試合前にしゃべっていた。そんなに何回もチャンスはないと話していた。これで満足は出来ない。これからもっと高いレベルでやっていきたい。生き残るよりもW杯で点を取るのが目標。そこを見据えてJリーグで高い意識を持ってやりたい。ゴールを取れない(焦り)というよりも近いところにいれなかったので、もっと前に行きたかった。点を取れていない事の焦りはなかった。あとはもっと迫力を出したいですね。今日のメンバーはためが作れていたので、裏に飛び出しやすかった。それは良かったです」
●松井大輔選手(グルノーブル/フランス):
「前半に点と取れたのが大きい。いい感じでできました。ただ、もう少しボールをつなげられたと思う。(長友と)二人で話したというか…。良く話したので、それがうまく行きました。早めに出す。メリハリを付けるという事です。できればもっと前に出て行きたかったですね。前半は攻めきれてなかった。その中で点が取れたのは良かった。早めにセンタリング上げて行こうと思っていた。中を見ずにというか…。今まではFKからの得点が多かったですし、センタリングで取れたのは大きいと思う。(外してしまった1対1については)申し訳ないです。ワールドカップまで取っておきたいと思います(笑)。左右どっちで蹴ろうか、迷ってしまった。迷ったらダメですね。今日は良かったと思いますが、またチームにかえって頑張りたい。本田とも良く話ました。ボクのプレーをわかってくれるし、ボールを出してくれる。良かったと思います。勝たないとダメという状況で、助けるという気持ちはあったと思います。チームが一番大事なときに選手が支えられないとダメ。時期的にJリーグが始まる前という事もあるし、選手のコンディションもあったと思う。この時期は難しいと思う」
●本田圭佑選手(CSKAモスクワ/ロシア):
「ぶっつけ本番でしたが、いい感じでコミュニケーションをとれてやれました。ずっと各国のリーグでやっていると、自分がどんな哲学を持っているのか違うし、久しぶりにあうと少しのズレがあったりする。でもそこからよくなるとのはあると思います。慣れているポジションといえば慣れているんですが、右に流れて1対1の勝負とかの場面がなかった。納得いかないところもあるが、勝つのが大前提。勝って良かった。危機感を持ってやれました。今日は点を取らなかったらここでしゃべらないでおこうかなという事も最後の5分くらいは考えました。でもなんどか90分頃のラストで決めてきた。モリ(森本)がニアで潰れてくれました。
まだまだ改善の余地はある。シュン(中村俊輔)さんからのパスは少ないと思うが、そこは自分の引き出しが少なかったと思う。オカ(岡崎)の裏への動きです。シュンさんは足元に出したくないというところがあると言いますか…。点に絡むならそういう動きをすべきだと思いました。モリとオカはちがう。どうしたらモリが活きるのか、考えていた。近くでプレーするイメージでやっていました。今日は微妙でしたね。もっとやれたという気持ちが強いです。ボク自身はもっと危険なプレーを選択できたところが多々あった。(チームに帰ると)レギュラー争いが待っている。試合以上の危機感を持ってやりたい。(半袖の理由は?)モスクワに来てもらえたらわかりますよ。勝てたこと、おいしいとはいえ、ゴールを取れたこと。気分は悪く無いです。次につながると思います」
http://www.jsgoal.jp/news/jsgoal/00097454.html
●岡田武史監督(日本):
「立ち上がりは、入れ込み過ぎというか変な緊張感もあって前に早くなりすぎてしまった。本田(CSKAモスクワ/ロシア)の位置も2トップ気味になっていたし、ボールが自分たちのペースでまわらなかったが、途中から落ち着いてボールが回るようになった。海外組は万全ではないのはわかっていたが、後半途中から足が止まってきて、攻撃が薄くなってきたと感じた。
ただ、数日前に集まってやった試合にしては、そこそこかなと思っている。試合前に『言い訳なしで結果を出せ』という事ではじめて、何とか結果をだしてくれた。初めてバーレーンに対して1点差ではなく勝てた。チャンスで決めなくては…とか問題点はまだまだあるが、選手は最後まで点を取りに行って2点目を取ってくれた。よく頑張ってくれたと思っている」
Q:森本選手(カターニャ/イタリア)ではなく岡崎選手(清水)を先発で起用したの意図は?
「色々な意味で海外組のコンディションや、コンビネーションで計算が立たない部分があった。戦術的な練習は昨日1回だったので、ある程度計算の立つ形でスタートしようということで岡崎を先発でつかった」
Q:『言い訳なしで結果を出せ』と言った意図は?
「東アジア大会の際に、ワールドカップ(に向けて)や我々のサッカー(をする)ということを考えて、目先の勝負に徹することができなかったので、我々(スタッフは)はそういった事を考えるけれども選手には勝負に徹してもらいたいと思ってそういう表現をした」
Q:今日の中村選手(横浜FM)と本田選手の連携の感想は?
「今までも一緒に使っていてスムーズじゃない部分もあったが、今回集まってびっくりしたのは、本田のプレースタイルがかわっていて、シンプルにプレーして動いてDFもすると。体がかなり切れている状態だったし、今までになく非常に良かったと思っている。
本田が点をとってくれたことは我々にとってものすごく大きいこと。なぜなら彼に期待していることが得点力なので、彼が点を取ったというのは他の誰が取るよりも我々にとって嬉しい事だ」
Q:松井選手(グルノーブル/フランス)に対してどんな事を期待しているか?
「昨年、一昨年の公式戦は今日のメンバーに近い顔ぶれでやっていたので気心が知れているということもあるが、松井は最低限、攻守にわたって戦う計算が立つ。中盤でのシンプルなプレーとか、まだ足らないところもあるかもしれないが、左サイドで特にワイドに張ったところでプレーできること、それとボール際で最低限戦ってくれること、そういうことを期待している」
Q:後半途中から足が止まったということだが、HTではどのような指示をしたのか?
「立ち上がり入れ込み過ぎで、本田のポジションが高すぎると。裏を狙うことも大事だがうちのリズムになっていなかったと言った。本田、長谷部、遠藤のところで少しボールを動かして、そこから外へ展開し、そこで俊輔か松井が絡むという感じで外に起点を作って攻めようと言った。
それから、無駄なファールをしないこと。レベルの高いチームのセットプレーは非常にリスクがあるという話をした。あと2つあったが、そんな大したことは言ってない」
Q:集まってすぐで海外組とのコンビネーションが難しいのは分かるが、後ろは昨年からほとんど同じメンバーの割に連携のミスがあってバタバタしたように思うが?
「前半ちょっと入れ込みすぎて2人で競りに行ったりして、決定的な場面をカウンターでつくられたことがあったが、守備についてはそれほど心配していない。ただ、自陣でのイージーなミスパスが少し目立ったのが気になった」
Q:今回海外組と中村選手が入ったが、東アジア大会までと何が一番変わったと思うか?
「先ほども少し言ったが、今回のメンバーが一番長くやっていて、東アジアのメンバーというのは親善試合の数試合のみ。そういう意味で、長い時間やっている選手ということで連携がよかったと思う。それと、今回はスタートポジションの意識をテーマにしていて、自由に動いてバランスを取れれば理想だがそうはいかないので意識をしろと言っていたが、ポッというだけでも理解できて、その辺の経験を持った選手というのが大きい。それと技術の精度というかミスが東アジアより少なかったと思う」
●遠藤保仁選手(G大阪):
「いいプレーは一杯出せたが、ロングボールも多かった。ディフェンスラインを下げるのに効果的でしたが、でもまわしに行くことも考えたい。僕らのところにプレスがあったので、取られないようにというのもあった。オカ(岡崎)が前に行く、そういう特徴があるので、それを単純に使っていた。ケイスケ(本田)は足元でうけて、勝負するタイプ。ボランチとDFの間の厳しいところでプレーできる選手だと思う。ケイスケは起点を作れていたと思う。ほぼ初めてではうまくやって良たと思います。
今日に限っては問題なくやれたと思います。ケイスケは前を向いて勝負してなんぼの選手。あの位置で前を向けるのは大きい。楽しみが増えたと思います。(1点目の場面について)前でためができる。前でためられるのは俊輔の特徴。効果的だったと思う。ああいうプレーはシュンがいない時もやりたい。チャンスは多かったし、ダイスケも運動量は多かった。幅も使えたし、そうなると中はポストプレーでボールが入りやすくなる。サイドがうまく使えてれば間違いなく中は空いてくる。中が空けば、意識すればああいうプレーはできる。
今までやってきたことを積み上げていくしかない。チームに帰って個々が課題を見つけて努力するしかない。そうやって監督を悩ませるくらいのことをしていきたい。最後の精度が高ければもう少し点は取れたと思う。ペナの中に入る数も増えた。そこの意識は高まっていると思います。ニアでクリアされるのが一番良くない。そこで森本が飛び込んでいけば何かが起きる。そこでケイスケが良く詰めていた。二人でも何かがやれるという事だと思う。オウンゴールの可能性もありますしね」
●岡崎慎司選手(清水):
「ケイスケ(本田)は近いところにいてくれて良かった。あそこでためてくれたし、シュン(中村俊輔)さんのところとか、いろいろなところでためができた。そういう意味では相手は取り所を絞れなかったと思います。ケイスケは今日も試合前にしゃべっていた。そんなに何回もチャンスはないと話していた。これで満足は出来ない。これからもっと高いレベルでやっていきたい。生き残るよりもW杯で点を取るのが目標。そこを見据えてJリーグで高い意識を持ってやりたい。ゴールを取れない(焦り)というよりも近いところにいれなかったので、もっと前に行きたかった。点を取れていない事の焦りはなかった。あとはもっと迫力を出したいですね。今日のメンバーはためが作れていたので、裏に飛び出しやすかった。それは良かったです」
●松井大輔選手(グルノーブル/フランス):
「前半に点と取れたのが大きい。いい感じでできました。ただ、もう少しボールをつなげられたと思う。(長友と)二人で話したというか…。良く話したので、それがうまく行きました。早めに出す。メリハリを付けるという事です。できればもっと前に出て行きたかったですね。前半は攻めきれてなかった。その中で点が取れたのは良かった。早めにセンタリング上げて行こうと思っていた。中を見ずにというか…。今まではFKからの得点が多かったですし、センタリングで取れたのは大きいと思う。(外してしまった1対1については)申し訳ないです。ワールドカップまで取っておきたいと思います(笑)。左右どっちで蹴ろうか、迷ってしまった。迷ったらダメですね。今日は良かったと思いますが、またチームにかえって頑張りたい。本田とも良く話ました。ボクのプレーをわかってくれるし、ボールを出してくれる。良かったと思います。勝たないとダメという状況で、助けるという気持ちはあったと思います。チームが一番大事なときに選手が支えられないとダメ。時期的にJリーグが始まる前という事もあるし、選手のコンディションもあったと思う。この時期は難しいと思う」
●本田圭佑選手(CSKAモスクワ/ロシア):
「ぶっつけ本番でしたが、いい感じでコミュニケーションをとれてやれました。ずっと各国のリーグでやっていると、自分がどんな哲学を持っているのか違うし、久しぶりにあうと少しのズレがあったりする。でもそこからよくなるとのはあると思います。慣れているポジションといえば慣れているんですが、右に流れて1対1の勝負とかの場面がなかった。納得いかないところもあるが、勝つのが大前提。勝って良かった。危機感を持ってやれました。今日は点を取らなかったらここでしゃべらないでおこうかなという事も最後の5分くらいは考えました。でもなんどか90分頃のラストで決めてきた。モリ(森本)がニアで潰れてくれました。
まだまだ改善の余地はある。シュン(中村俊輔)さんからのパスは少ないと思うが、そこは自分の引き出しが少なかったと思う。オカ(岡崎)の裏への動きです。シュンさんは足元に出したくないというところがあると言いますか…。点に絡むならそういう動きをすべきだと思いました。モリとオカはちがう。どうしたらモリが活きるのか、考えていた。近くでプレーするイメージでやっていました。今日は微妙でしたね。もっとやれたという気持ちが強いです。ボク自身はもっと危険なプレーを選択できたところが多々あった。(チームに帰ると)レギュラー争いが待っている。試合以上の危機感を持ってやりたい。(半袖の理由は?)モスクワに来てもらえたらわかりますよ。勝てたこと、おいしいとはいえ、ゴールを取れたこと。気分は悪く無いです。次につながると思います」