黒砂台鍼灸あん摩治療院

鍼灸院の日常日記

季節の移り変わりと体感温度

2010-09-15 09:54:38 | 治療院日記
台風9号以降、少しずつ秋に向かっていることが実感できるようになってきました。
晴れた日の最高気温は相変わらず高めですが、北からの風が多くなり朝晩は少しずつ冷え込んでいっています。

開院前の治療院の室温にも変化が如実に出ています。
8月の夏の盛りには出院してくると室温が32度なんてこともありましたが、ここ数日は30度を下回ってくるようになっています。
今日などは室温が出院時に26度。暖房の試運転を考えました。
今日の千葉方面の最高気温は26度程度。天気の良い時と悪い時、非常に気温差が大きくなるのもこの時期の特徴です。

春先の最高気温26度は暑く感じるのに、この時期の26度は少し冷え込むような感じ。
当たり前といえば当たり前ですが、人間の体感というのは面白いなぁとも。
体感温度と実際の温度は結構違うことが多いです。発熱をした時などでもそうですね。
熱が上昇中は、ちょっと温度が上がっただけでもすごく熱が上がったように感じることがあります。逆に発熱状態で解熱剤等を使用して体温が下がる時も実際の温度変化以上に下がったような気になったり。下がった気がしても実際には平熱を遥かに上回っていることも有りますね。

「数値上の変化」以上の物を体は感じて対応しようしているのでしょう。
だからこそこの時期は特に養生を心がけないと行けないのでしょうね。
思っている以上に変化に敏感になる、それが季節の移り変わりなんでしょう。

東洋医学でも用いられる二十四節気ではとうの昔に「立秋」を過ぎ、「処暑」を越え、現在は「白露」となっています。
あと一週間ほどで「秋分」となるわけですから、これから一気に寒くなるとも言えますね。

「白露」の解説には、「草に降りた露が白く光り始める」というような表現が有ります。
夏の強い日差しではキラキラ光って透き通るように見え、秋の柔らかな日差しではほのかに光、白く見える為でしょうか?
また、夏に比べ草に降りる露そのものの大きさが小さくなり白く見えるとも考えられますね。
夏には楽しく感じた露草を分け行っての朝の散歩も、この時期には少し露が冷たく感じられます。

秋と言えば「中秋の名月」もあと一週間。
別の呼び方では「芋名月」。元々はお団子ではなく芋の炊いたのを供えていたとのことです。
「仲秋の名月」という言い方もありますがどっちが正解なんでしょうね?
自分は「中秋」と思っていました。
今年の「中秋の名月」は9月22日。実際の月齢は13.7ということで満月の一日手前です。
なので月齢から行けば、本来は「待宵の月」で15夜は23日なんですね。
これは暦の計算方法から来るズレとも言えますが、このあたりの詳しい話は「こよみのページ」でご確認ください。
(自分も二十四節気の確認等でお世話になっているページです)

この時期なかなか晴れることはなく、月見ができないことの方が多いです。
まあ今年は里芋の塩煮でも作って月に供えてみようかとも考えています。

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