黒砂台鍼灸あん摩治療院

鍼灸院の日常日記

お灸のテスト 熱の強度と使い分け

2010-11-19 09:36:11 | 施術の説明 お灸
このところは先日試し買いをした筒状灸(円筒灸)のテストに明け暮れています。
テストの時にはだいたい100個入りの小さいのを購入してほぼ全てを自分に試して使い切ります。とは言っても一日では出来ないので2週間ぐらいかけて行っていきます。
具体的には下記手順、結果はテスト購入した箱に書きこんでいきます。終わった後でメモにしなおす感じです。きちっとテストをしておけば安心して自信をもって患者さんに使用できるので自分には必須です。

1粘着力の確認
 足の裏など皮膚が固く落ちやすい箇所でテストを行います
 使用経穴 湧泉 失眠など
 落下しやすい場合は別途糊を使用することもあります
 ここは熱が通りにくい部分でもあるので熱量の目安にも使えます
2皮膚がやや厚めで熱の比較的通りにくいところでのテスト
 手足の陽経の経穴を用います
 使用経穴 手三里、足三里等
 自分の身体のこの部位で1壮の施灸で水泡等が出来るようなら
 患者さんへの使用には注意が必要です
3皮膚が厚く熱の通りにくい所で水泡を作るテスト
 2と同じ経穴の近傍で水泡が出来る条件を模索します
 筒状灸の場合はわざと糊を円筒の半分だけにして浮かせたり
 もぐさの押し出しを規定外にしたり
 台座灸では施灸回数を過剰にしたりします
4皮膚の薄いところでのテスト
 手足の陰経の経穴でテストします(主に足)
 使用経穴 陰陵泉、三陰交、内側広筋上や関節裂隙上等
 ここで水泡が出来るものは基本的には陽経向けにします
 ただし関節痛などでは八分灸のように燃焼途中で外す使い方も

テストは必ず3日間くらいのスパン。直後に水泡が無くとも数日後に出ることが多いためです。  

これぐらいテストするとだいたい安心して使えます。効果面については関節への効果と顔面神経麻痺への効果は自分で確認できるのでこの二つを指標に。
鍼のテストも同じ感じです。陽経から陰経へとテストを進めて効果は自分の顔面神経麻痺で量る感じです。

きたないヤロウの膝ですが水泡の様子。使用灸:筒状灸(強)施術後2日目(クリックで少し大きくなります)


ここまで水泡が出来るとここ近辺でのテストは1週間は出来ません。



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