珈琲おいしい

日々の日記の予定だったけど最近ゲームコラム風。いまとなってはレゲーレビューブログかな。

『Project O』と『GFF』で感じたこと【素人】

2007-03-13 00:20:12 | 素人視点のゲーム業界
まず最初に『ProjectO』と『GFF』って何?
ってところから。
『ProjectO』は『牧場物語』の『マーベラスインタラクティブ(という会社)』と
『ウィッシュルーム』『アナザーコード』の『シング(という会社)』と
『タウファクトリー(という会社)』が3社タッグで『Wii』にむけた
オリジナル大作!を作るぞ!という企画。

そして『GFF』は『福岡市』で2月26日から行われた
『Game for Future2007』というイベント。九州におけるゲーム産業の振興を
目指したイベント。
注目した記事はトップクリエイターが終結した3/4のクリエイターズサミット。

(両方とも引用は『週間ファミ通953号』)

~~~~~

『GFF』において『堀井雄二(ドラゴンクエストの生みの親)』が
ゲーム製作に携わるきっかけをこう語っていた。

「学生の頃は『インベイダー』。その前は『ブロック崩し』を
 楽しんでいました。ゲーム作りを始めたのは25年ほどまえ。
 小さい頃から工作でパチンコ台を作ったりしていましたけど(笑)
 人に遊んでもらうために作った最初のゲームは『ポートピア連続
 殺人事件』ですね。ボクはもともといたずらが好きで、その延長
 に『ドラゴンクエスト』があるんです。」

もう一名紹介。同じく『GFF』の『小島秀夫(メタルギアの生みの親)』が
同じく携わるきっかけをこう語っている。

「ファミコンが出たときは大学生でした。そのころは映画もそれほど
 見ていなかったんですよ。ファミコンでは、『ゼビウス』にはまって
 いましたね。映画じゃいけど、新しいもので自分が考えたものが
 作れるんじゃないかと思ってゲーム業界に入ることを決めたんです。」

とあった。

そしてタイトルにある『ProjectO』では現在新鋭のクリエイターを
募集している。
募集職種としては
●デザイナー
●プランナー
●プログラマー
●アシスタントディレクター

という現状を見て、感じたことを書いてみます。前おき長い。

~~~~~

『堀井雄二』さんが当時ゲーム製作に携わろうとした頃って
まだ当たり前のフォーマットや、定番って言うものが無かったから
凄く創造できるゲームの分野って広かったんじゃないかな~と
思えた。
また、反して現在の新規プロジェクト募集などを見ると
もう、ある程度ゲームの方向性が固まった状態で人が足らないから
募集します!ってな感じを受ける。

これって、25年前と今では、ゲーム製作に携わろうとしている人材の
質って明らかに違ってるよね。

今、ゲーム製作に夢を持って、「こんなゲームを作りたいんです!」といった
場合、もしかしたら既存の定番のゲームの延長線上で作成されてるんじゃ
無いでしょうか。

どういうことかというと、一例を挙げてみると(想像ですが)

・システムは『シミュレーションRPG』

とか言ってしまった場合。どうでしょう。
もう以前に誰かが作ったシステムに上乗せし、シナリオを自分風に
書いた。という印象が強いです。
だから、ゲームを作りたい!というよりは、自分のシナリオの『タクティクス』は
いかがですか?

という要素が強いように感じられませんか。
それだけ、この25年間で様々な人が様々な形で様々なジャンルを
作り出してきた…ということなのだろうと思いますが。

逆に、25年前ではもっと自由度が高かった。というか、まだ
未開拓の世界だったから、いくらでも創造の翼を広げる事が出来た。
ということですよね。
もっとも、プログラマーの力量が問われた時代だったのだろうと思いますが。

~~~~~

そうすると、今後って、どの位創造力の豊かなゲームソフトってのは
出てくるのでしょうか。
今回の任天堂の新作も、いわゆる『続編モノ』ばかりでちょっと
パワー不足を否めません。

果たして、現在の世に第二の『宮本茂』『堀井雄二』『小島秀夫』は
現れるのでしょうか…。
以前、夢を見て『ゲーム会社』に入った人が、
「結局ゲーム製作の歯車にしかなれない」ってな事を言われていたのを
思い出しました。

だってパっと見で今のバリバリ3Dのゲームってどうやって作ってるのか
まったく理解できませんもん。素人的に。

とはいえ、ゲーム会社に就職!ってのはやっぱりゲーム好きな皆さんの
目標の一つなんだろうなぁとは思いますが。


しかし、人の言葉を借りて言うなら
「君は音楽が好きだからミュージシャンになりたかった・・・
 だが、今の君はどうだ・・・?
 ミュージシャンになるために・・・
 音楽をやってるだけなんじゃないかー!!?」
 (引用:ピューと吹くジャガー)

~~~~~

じゃあ今の新鋭クリエイターは、どの土俵で勝負したらいいんだYO!

ってなことになりますね…。
結局企業が会社存続を考えて、商品を作るわけですから半端なものじゃ
売り上げが心配で心配で製作の許可を取り付けるなんてムリなんでしょうし。

難しいですね。

そうなってくると、以前『PS3』の個人ベースで作れるゲームソフト展開ってのも
実は悪くないのかなぁ。なんて事を考えたりもします。
そもそも『堀井雄二』の『ポートピア』も最初は『PC用』で製作されましたから
それが『ファミコン版』へ移植!ってことで上手く『ファミコン』の流れに
乗り、『ドラゴンクエスト』へ行き着いたわけです。

余談になりますが、そのような楽しさ提供が優先している『堀井雄二』の
『ドラゴンクエスト』『DS新作』ってのはかなり期待しちゃってます。

だから真にコレは面白い!ってモノを隠し持っているクリエイターさんは
今の『ゲーム機』にこだわらず、自分のやれる範囲で、まずは個人で
勝負してみるってのはどうでしょうか。

また、今日文頭で紹介した『PROJECT O』などに参加し、まずはスキルを
身に着けてから・・・というのも手かもしれませんね。

~~~~~

どういういきさつかは分かりませんが、以前『DS』で
学生作成作品の配信が行われたことがありました。(『ネコソギトルネード』等)

『ドアドア』をプレイした時に感じた
「自分ならこんなゲームを作れるかも!」と思わせた時と似た要素を
『DS』というプラットフォームなら感じます。

というところに気づいてくれれば、おのずとアイデアによる面白いゲームは
今後も出続けてくれると思います。
なにも何十時間も楽しまなければ進めないゲームばかりがゲームじゃ
ありません。
ゲームソフトの『売り上げランキング』をみれば、市場が何を
望んでいるかなんて一目瞭然です。

だからって安易に『脳』や『漢字』や『えいご』の焼き回しばかりじゃ
話にならないところもありますが。

~~~~~

日本は後輩や跡継ぎを育てるのが下手らしいんですが、
しかし、市場はつねに『おもしろい斬新なゲーム』を求めています。
それは能動的に求められる『ファン向け』ではなく、新しいものに
興味を示す『一般人』です。

『Touch!Generetions』に初のサードということで『もじぴったんDS』が
追加されたということですが、非常に好ましい話です。

様々な職種が確立してきたことで、おそらく昔にくらべ、
ゲーム業界に携わる窓口は大きくなったと思います。
しかし反面、真にゲームを作りたい!という熱い気持ちが
どこに流れていってしまっているのか…

そんなところがちょっとだけ気になった『ProjectO』と『GFF』でした。

それじゃまた。

P.S.
ちなみにいうと『PROJECT O』は今のところ『ファミコン時代』に
初めて『ドラゴンクエスト』に出会った頃のようなわくわく加減が
にじんでいます。個人的に期待大ですね~。
あとで別枠で書こうっと!

≪関連ページ≫
 ●GFF(公式Webサイト)
 ●PROJECT O(仮)
 ⇒これはこれでおもしろそう。

≪当ブログ過去ログ≫
 ●どんどんミニマム化 【素人】
 ●ネコソギトルネード【DS】 ⇒セミナー受講生作品第1弾
 ●くるけし!【DS】 ⇒セミナー受講生作品第2弾
 ●bioum(ビオウム)【DS】 ⇒セミナー受講生作品第3弾
 ●チーとフーのおいしいえほん【DS】 ⇒セミナー受講生作品第4弾


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