「マドンナ・ヴェルデ」・・・海堂 尊
「ママは余計なこと考えないで、無事に赤ちゃんを産んでくれればいいの」
平凡な主婦みどりは、一人娘で産科医の曾根崎理恵から驚くべき話を告げられる。
子宮を失う理恵のため、代理母として子どもを宿してほしいという娘の願い---
五十歳代後半、三十三年ぶりの妊娠。お腹にいるのは、実の孫。
奇妙な状況を受け入れたみどりの胸に、やがて疑念が芽生えはじめる。
「今の社会のルールでは代理母が本当の母親で、それはこのあたし」
「ジーン・ワルツ」の主人公の女医曾根崎理恵の母・みどりの立場からみた物語。
クール・ウィッチと称される理恵の思考は彼女自身が医者という立場にあり、高度医療の知識と技術を持つだけに代理母問題をよる深く考える作品だった。
ジーンワルツにも登場した妊婦たちの一面が見えて、さらに、「医学のたまご」につながるという展開とあれば読み応えアリ!
やはり、ジーンワルツとセットで読まないと面白みが半減してしまうかも。
理恵の旦那が単身赴任で海外にいるため、母みどりが手紙でやりとりする節も私は好きだった。
次は「医学のたまご」へ・・・
277ページ
「ママは余計なこと考えないで、無事に赤ちゃんを産んでくれればいいの」
平凡な主婦みどりは、一人娘で産科医の曾根崎理恵から驚くべき話を告げられる。
子宮を失う理恵のため、代理母として子どもを宿してほしいという娘の願い---
五十歳代後半、三十三年ぶりの妊娠。お腹にいるのは、実の孫。
奇妙な状況を受け入れたみどりの胸に、やがて疑念が芽生えはじめる。
「今の社会のルールでは代理母が本当の母親で、それはこのあたし」
「ジーン・ワルツ」の主人公の女医曾根崎理恵の母・みどりの立場からみた物語。
クール・ウィッチと称される理恵の思考は彼女自身が医者という立場にあり、高度医療の知識と技術を持つだけに代理母問題をよる深く考える作品だった。
ジーンワルツにも登場した妊婦たちの一面が見えて、さらに、「医学のたまご」につながるという展開とあれば読み応えアリ!
やはり、ジーンワルツとセットで読まないと面白みが半減してしまうかも。
理恵の旦那が単身赴任で海外にいるため、母みどりが手紙でやりとりする節も私は好きだった。
次は「医学のたまご」へ・・・
277ページ