新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

思い出のゲーム&ウオッチ

2021年04月17日 | コミック/アニメ/ゲーム

ゲーム&ウオッチ復刻版



れんちゃん、お父さんが子どもの頃遊んでいたゲーム機だよ。

という訳で、期間限定の任天堂ゲーム&ウオッチ復刻版を買ってしまった。



しかしたまの買い物はうれしい。復刻版の液晶はオリジナルと違ってカラースクリーン。ファミコンの『スーパーマリオブラザーズ』と、ゲーム&ウオッチ第一弾の『ボール』が収録されている。『ボール』はオリジナルと同じモノクロ表示。ただしキャラクターはマリオに代わっている。

下手の横好きというか、久しぶりのボタンの操作に慣れぬまま、『スーパーマリオ』もすぐにゲームオーバーになってしまった。しかし久しぶりに聴くスーパーマリオのBGMは楽しい。時計モードのときの時報もマリオの効果音である。

1986年の終わりに刊行された吉本隆明の詩集『記号の森の伝説歌』の後半に「ゲーム・アンド・ウオッチ」というフレーズが出てきたことがある。本が見つからないので、適当な記憶で書いてしまうのだが、確か前後に「聖蹟桜ヶ丘」「姉」というフレーズがあった。「聖蹟桜ヶ丘」という地名から、若く美しいまま亡くなった「姉」の幻を呼び覚ます、デジタル仕掛けのからくりが、「ゲーム・アンド・ウオッチ」だったような気がする。

「ゲーム・アンド・ウオッチ」は老詩人にとって「現在」のシンボルなのだが、当時の私はそこにレトロな響きを感じたのを覚えている。最後に遊んだのは何年も前だったからである。実際には発売から6年しか経っていなかったのだが。いまの私には6年前は昨日のようなものだが、若者には遠い過去である。


私は長い間、ゲーム&ウオッチで遊んでいたのは、生まれ故郷の新潟を出て、3年間住んだ名古屋市A区にいた頃と思いこんでいた。しかしWikipediaを見て気づいたのは、私が遊んだのは翌1981年8月5日の発売の「ポパイ」だった。この頃には市内のB区のマンションに移っている。復刻版に収録された第一弾の「ボール」は、当時遊んだかもしれないが、全く遊んだ記憶がない。遊んだとしても友達に借りたか何かだろう。

しかし記憶の誤りに気づいたいまもなお目に浮かぶのは、A区のマンションのリビングなのだから不思議である。

B区に移って、ゲームからは遠ざかった。「ポパイ」もすぐに飽きて弟に譲ったように記憶する。A区にいた頃は、ゲームセンターでインベーダーゲームやギャラクシアンでよく遊んだから、「ゲーム」という括りで記憶が改竄されてしまったのか。マクドナルドや焼肉やホルモンやデミソースのハンバーグに触れたのは、新潟を出てA区に住んでからで、そんな「都会」の風物の一つとしてゲーム&ウオッチもファイリングされてしまったようである。



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