新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

ばんび市観光ガイド 紙芝居せんせいを訪ねて

2004年10月01日 | 習作
多くの文化遺産が残る「ばんび市」は、古代からの伝説の宝庫。市内に残る民話やわらべ歌を紙芝居にして伝えているのが、郷土史家の「まーぷる」さん。この町の小学校で37年教鞭をとったベテランの元先生です。

もともと民話やわらべ歌に関心をもっていたまーぷるさんが、紙芝居を始めたのは、地元老人クラブの女性部長になったのがきっかけ。

「耳の遠いおばあさんにも楽しんでいただけるよう、絵を見ればわかる紙芝居を思いついたんです」

優しいお人柄そのままの、柔和な口調と、わかりやすい絵が評判になり、いまは小学校に老人会に引っぱりだこの「紙芝居せんせい」です。

まるでその目で見てきたような語り口調も、必ず民話の舞台を訪ねて、現地取材を行ってきたから。

いちばん思い入れがあるのが、神様が天から降りてきた山としてあがめられてきた「おこぜ山」。地元の村ではいまも盛大なお祭りが続き、山の神様の大好物のオコゼをお供えする風習が続いています。いま、おこぜ山が夜にライトアップされるのも、掛けあんどんの灯火がお山を彩るお祭りを、今の時代に甦らせたものです。

現在は、ばんび市の「伝統文化こども教室」の紙芝居教室の先生。小学生の子どもたちと一緒に、地元の文化財をめぐり、民話をテーマにした紙芝居作りを指導しています。

小学生に一番人気の作品は、盗人に盗まれた観音さまが、お湯をかけられて熱がったという『アチチチの観音さん』。

「子どもたちはこの話を聞くと、おもしろがって感動して目を輝かせるんですよ」

まーぷるさんは新作に向けてますます意欲を燃やしています。ばんび市のお寺やお宮や自然には、今も不思議が潜んでいそう。民話のふるさとの旅への旅に、ご一緒に出かけてみませんか?

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