新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

わが歌ブギウギ

2005年12月11日 | 映画/音楽
高島屋に寄る。デパ地下は活気があるが、換気がよくない。油物のにおいに胸焼けした。
 ハーゲンダッツに避難。新作フレーバーのブラックフォレストガトーをシングルで。チョコレートアイスクリームに、 甘酸っぱいチェリーソースとしっとりブラウニーの組み合わせである。 チェリーが自己主張すればするだけ、いっそうチョコレートがいとおしくなる。
 寒かったがハーゲンダッツを食べながら道頓堀の松竹座。ハイソフトと爽健美茶を売店で購入。どうして定価120円の爽健美茶が250円なのだろう。ハイソフトはショコラ味がなくてミルク味だった。

 笠置シヅ子が初舞台を踏んだのは、この大阪松竹座だった。今年は没後20年。宝塚に不合格の松竹少女歌劇のトップスターを、元宝塚トップの真琴つばさが演じるおもしろさ。
 芸名は「三笠シヅ子」だったが、三笠宮家設立にともない「おそれおおい」と改名させられた。「わての方が先や」というのは全くもって正当な主張である。生まれは香川だが育ちは大阪の女。
 オープニングはあの名曲『ジャングル・ブギ』。ステージに登場した真琴つばさのワイルドなM字開脚ポーズに胸が高鳴る。しかし歌を聴いて、がっかりした。歌を聴いてがっかりするなんて滅多にあることではない。
 おそらく、声域が全く合っていないのだ。笠置シヅ子のワイルドな唱法には、完全にミスキャストだった。本田美奈子が生きていたら! 彼女の早すぎる死が惜しまれる。歌だけなら親友のリリーを演じたOSKの桜花昇のほうが実力は上である。

 芝居のほうはそれなりに楽しめた。途中、真琴と桜花の掛け合いで、桜花がセリフをど忘れしたときの、ふたりのアドリブがほほえましかった。男役トップの二人が、真琴は妊婦姿、桜花は和服の若奥様。異色の設定で、違和感があったようだ。帰り道に桜花のファンたちがそんなことをしゃべっていた。
 中澤裕子を見るのは初めてだった。全身から才能が弾けているという感じだ。10年後は、中澤裕子の『太夫さん』を見てみたい。ポスターもプログラムも写真写りが悪すぎる。あれでは東京ブスだ。制作担当者を小一時間ばかり問いつめたい。
 草刈民雄はあいかわらずの二枚目だが、渋みも増して悪役も似合いそう。沢田亜矢子演じるパンパンガールとの友情物語もよかった。
 いつ見てもレビュウのダンサーズはすばらしい。「ようこそ帝劇」のレビュウもよければ、「ホットチャイナ」のチャイナ娘もいい。くるくる回ったり脚をあげたり、眼福眼福。



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