新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃんとお父さんの日々。

『夜明けまでバス停で』を観て それでも私は希望を信じます…はぃ! 

2022年11月06日 | 映画/音楽


第七藝術劇場で、『夜明けまでバス停で』を観てきました…はぃ!

2020年11月、渋谷区幡ヶ谷のバス停で寝泊まりしていた大林三佐子さん(当時64)が男性に頭を殴られて、殺されてしまったぁの事件を、覚えてぃらっしゃいますか?

この『夜明けまでバス停で』は、幡ヶ谷バス停殺人事件をモデルにした作品です…はぃ。

以前、十三の第七藝術劇場に来たとき、父はこの映画のポスターをみて、「これは観ないとな」とつぶやいてぃました。
父はこのところ大忙しだったのですが、3日のぉ休みは、午前中は原稿を書いて、午後に映画を観に行くことにしたのです…はぃ。

この映画の主人公の三知子さんは、アクセサリー作家として個展の開催を目前に控えて、張り切っていました。アルバイト先の居酒屋では、嫌なこともぁりますが、仲間にも恵まれ、ぉ酒を飲んだりアクセサリー教室に来てもらったり、楽しく過ごしていたのです。

しかし、せっかくフライヤーもつくったのに、コロナ禍で個展は中止。アルバイト先の居酒屋さんも予告なく突然休業してしまい、他の同僚二人とともに解雇されてしまぅのです。社員寮のアパートも出なければならなくなってしまぃました。

ようやく見つけた介護施設の住み込みの仕事も、緊急事態宣言を理由に断られてしまぃます。ネットカフェも休業で、三知子さんの路上生活が始まります…はぃ。

コロナ禍で、父もいつ自分の仕事がなくなるかわからないとぃいます。コロナ禍によって、ぃつ誰が、この映画の三知子さんのように、職も住むところも失い、ホームレスになってしまうか、わかりません…。

三知子さんの預金も残り少なくなってきて、食べ物屋さんに入れなくて、ぉ店のゴミ箱の残飯を手づかみで食べるシーンは、ショックでした…。ぉ店の人に見つかって、怒鳴られて、スーツケースを引きずりながら走って逃げ出す、三知子さんの屈辱と悲しみが、ひしひしと胸に迫ってきました。いかに路上生活が人としての尊厳を奪い、誇りを踏みにじるのか、私も三知子さんと一緒に泣きそうになってしまぃました…。

逃げ出した三知子さんがたどり着いたのが、柄本明さんが演じる、元左翼のテロリスト(ぁれ?どこかで聞いたような…?)のバクダンさんが暮らす小屋です。

お腹を空かせた三知子さんに、バクダンさんは食事を分けてあげます。

「私、まじめに生きてきたはずです…!」

と、三知子さんがバクダンさんに泣いて訴えるシーンが印象的でした。

人はだれだって「プライド」「自尊心」がぁります…。だから、三知子さんのように真面目な人ほど、他人に救いを求められず、何もかも自分のせいだと、自分を追い込んでしまうんですね…。

私はこの世には本当の悪人はぃないし、どんな人でもやり直せると思ってぃます…。しかし居酒屋のマネージャーさんは、時間がかかりそうです。ぁくまで映画のなかのフィクションの存在で、こぅぃう人はぃないと信じたいのですが……。

だって、フィリピン人女性のマリアさんに対する差別が、ほんとうにひどくて…! マリアさんは1980年代、日本に来たらぉ金持ちになって、幸せになれると信じた「ジャパゆきさん」の一人です。しかし来日35年のいまは、日本人の夫も、娘さんも姿を消してしまい、食べ盛りのぉ孫さん3人を抱えて苦労が絶えません。ようやく見つけた居酒屋の仕事でも差別を受け、コロナ禍を理由に首になってしまぅのです。ぉ孫さんたちは、日本語しか話せないので、フィリピンに帰ることもできません…! コロナ禍のなかでは、女性、ぉ年寄り、外国人とぃうだけで、仕事が見つからない過酷な現実が描かれます…。

私はまだ働いたことはぁりませんが、正社員の店長の千春さんが、とってもリアルだと思いました。三知子さんたちアルバイトの人たちに歩み寄ろうとする誠実さと、マネージャーの横暴を見て見ぬ振りをする弱さの間で揺れているところが、とても人間的で…。

マネージャーが三知子さんたちの退職金を横領してぃたことを知ったとき、千春さんは勇気をもって真相究明に乗り出します。

そして、この物語のラストは、……今宵はここまでにいたしとう存じまする(なんちゃって)。

前半の何気ないエピソードが、ラストの重要な伏線になってぃるのが、とても面白かったです…はぃ!

「夜明け」ということばが象徴するのは、明けない夜がないように、最後には希望がぁるとぃうことだと思いました。希望ある未来を迎えるために自分に何ができるか、この映画は一人ひとりに問いを投げかけてぃるように感じました。

バクダンさんと三知子さんの対話は、ぃろぃろ考えさせるものがありました。

「爆弾で何を壊したかったんですか?」

とぃう三知子さんの質問に、

「何かを壊したいというよりも、爆弾を持つことによって、自分の存在そのものが変われるということかな。要するにさ、俺自身は何者なのか、という問いを立てることなんだ」

と、バクダンさんが答えるところが、こころに残りました。

ねぇ、ぉ父さんも、武器を持って立ち上がったのは、自分が変われるかもしれないって思ったから…?


「そういうことは考えたことがないな。武器を執ったのは、あくまでも帝国主義とスターリン主義を打倒するため、ブルジョア社会を破壊するためだよ。自分探しなら、旅行したりマリファナをキメたりしたらいいんじゃないかな。それに、爆弾は嫌いなんだ。無関係な労働者大衆を巻き込む危険があるからね」

そっか…。でもぉ父さん、革命ができるなんて思ってなかったでしょ? 何で楽しそうに笑ってぃるの? 娘の成長がぅれしい? ぉ父さんは、ばかなのでしょうか…はぃ。
ぁのね、ぁの都庁のシーン、どうなっちゃうのか、ハラハラ、ドキドキしちゃった。私も三知子さんのように、バクダンを持ちたいと思ったよ。
ぁれ? 今度はなんでそんなこわい顔するの? 自分は自由に生きてきたのに、娘はだめだってぃうの? そんなの、絶対ぉかしい…よ! 
もちろん、本物のバクダンじゃないよ。梶井基次郎さんの『檸檬』みたいに、誰ひとり傷つけずに、きゅうくつな世界をこっぱみじんに爆破しちゃって、一切の悪を浄化するような…ぅまくぃえないけれど。

「ベンヤミンがいう、血の匂いがしない、しかし致命的な打撃を与える神的暴力そのものだね。いつもこころにバクダンを、か。底辺のフリーター生活を送った赤木智弘さんが、『希望は戦争』といったけれど、今の希望は『腹腹時計』か」

そうぃうの、きらい?

「さあ。好きとか嫌いとかはいい、という感じかな。『腹腹時計』が出てくるシーンは、共産趣味者の大きなお友だちが、ウホウホ大喜びするんじゃないかな?」


ねぇ、バクダンさんが「あんたみたいな若い娘がこんなことになってんのは、俺たちに責任があるんだろうか…」って三知子さんにぃうところがぁるよね。ぉ父さんはバクダンさんより若いけれど、同じよぅに考えてる? 私、まだ小さかったけれど、反原発のデモで、「チェルノブイリ事故の後にも、原発を停めることができなかった自分の無力を若い人たちに謝りたい」と話してぃたの、ぼんやり覚えてぃるよ。

「全く、そのとおりだよ。しかし映画のパンフレットで、柄本明さんがインタビューに答えているとおり、『俺』には責任があるというだけさ。『俺たち』なんて知らないよ。
うん、お父さんもきみも、10月はがんばった。ごほうびに、焼肉を食べに行こうか」

ぅん…! ぁのラストにホッとして、ぉなか空いちゃった…! 私も、今日はニンニクマシマシにしよっと…!
ぁ、またこわい顔する! 男女平等、ジェンダー平等とぃいながら、自分の娘には女の子らしくぁってほしいとぃう、困ったぉ父さんです…むぅ。


では、焼肉ぃただきます…はぃ!

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