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新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃん姉妹とお父さんの日々。

最近観た映画について

2019年10月13日 | 映画/音楽
 毎日、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン外伝』の話題が続いているけれど(まだ語りたい)、たまにはほかの映画の話題でも。  『ジョーカー』は、心身に問題を抱えた青年アーサーが、「ジョーカー」になるまでの物語。衛生局のストで、ゴミだらけになったゴッサムシティの超格差社会の描写が見事。しかし、ひたすら鬱展開で、「よし、これからだ」というところでthe endなんだよね。あとは『ダークナイト』を観ろ、 . . . 本文を読む

煙草と映画 『風立ちぬ』から『叛逆の物語』へ 

2019年09月06日 | 映画/音楽
昨日のエントリから、宮崎駿つながりで。  『風立ちぬ』を観に行ったのは、2013年の8月か9月だった。  私はこの年の8月26日に禁煙している。月曜日だった。目覚めたら、まずニコチンの摂取をするのが、毎朝の習慣になってきたのだが、この日は、不思議と煙草がほしくない。「今なら禁煙できる」と思った。アスカの「チャーンス」という感じだ。もっとも、昼休みが終わる頃には、禁断症状が出て、周囲の人に八つ当 . . . 本文を読む

シリア・モナムール(2016年の映画)

2017年02月05日 | 映画/音楽
 「ハヴァロ(友よ)、もしあなたのカメラがシリアにあったら、何を撮る?」  『シリア・モナムール』も、2016年に観た映画では忘れることができません。  いまも続くシリア内戦。亡命先のパリで、故郷シリアの凄惨な現実に苦悩し続けていたの映画作家オサーマ・モハンメド。  オーサマに、この作品を作ることを決意させたのは、YouTubeに投稿されたある動画でした。それはトラックの荷台に積まれたまま死 . . . 本文を読む

イレブン・ミニッツ (2016年の映画)

2017年02月04日 | 映画/音楽
 『イレブン・ミニッツ』は、ポーランドのイエジー・スコリモフスキ監督作品。11人の人物の、午後5時から5時11分までの11分間の出来事が描かれます。登場人物たちは、見えない運命の糸に導かれるように破局の現場へと引き寄せられ、衝撃的なラストを迎えるのです。。  本作のプロローグでは、iPhone、Webカメラ、デジタルビデオ、監視カメラなどの映像で、登場人物たちの素性が紹介されます。ここは『シン・ . . . 本文を読む

帰ってきたヒトラー(2016年の映画)

2017年02月03日 | 映画/音楽
 「新聞の話なんてだれもしていませんよ。新聞じゃなくて、ユーチューブに出てるんですよ、あなたが」(T・ベルメッシュ『帰ってきたヒトラー』)  ドイツで240万部のベストセラーになった原作小説の映画化『帰ってきたヒトラー』は、現代にタイムスリップしたアドルフ・ヒトラーが、ヒトラーのモノマネ芸人として大衆の心をつかみ、やがてカリスマ性を発揮して民衆を扇動していくさまをシリアスな笑いを絡めて描いていま . . . 本文を読む

君の名は。(2016年の映画)

2017年02月02日 | 映画/音楽
 『君の名は。』が、これだけのヒット作になるとは、全く予想できませんでした。  私は、公開初日に観に行きました。しかし、レイトショーなのに座席は完売、物販も長蛇の列でした。翌日も映画館をハシゴしたのですが、ほとんどのグッズが売り切れでした。まさかこんなに人気があるとは、思いも寄りませんでした。  さまざまなメディア展開、プロモーション戦略が成功を収めたようです。私は予告編を観ただけで、都会の男 . . . 本文を読む

シン・ゴジラ ゴジラという現象(2016年の映画)

2017年02月01日 | 映画/音楽
『シン・ゴジラ』は、楽しみ半分、不安半分でした。しかし結局、3D、4D、IMAX、通常版を2回と、合計5回も観に行ったわけですから、まずまずの「アタリ」でした。 ゴジラに破壊された東京が火の海になるシークエンスの映像と音楽は、何度観ても美しかった。庵野秀明責任編集『シン・ゴジラ』公式記録集『ジ・アート・オブ シン・ゴジラ』も早速予約しました。完全台本やCGの設定資料などです。 しかしこの映画には、 . . . 本文を読む

ソング・オブ・ザ・シー(2016年の映画)

2017年01月31日 | 映画/音楽
 ある映画関係者が、インタビューで、「プロモーションのキービジュアルは、あくまでもポスターだ」と語っていました。  これからは電子書籍だ、いやデジタル・サイネージだと、「紙メディアの終焉」が叫ばれていた頃に読んだ記事で、印象に残りました。映画は「動くメディア」だから、イメージを固定して、見る者に刷り込むことの大切さが、そこでは語られていたように思います。  ポスターの力は大きい。たしかに、 . . . 本文を読む

2016年の映画を振り返る

2017年01月30日 | 映画/音楽
 2016年は、映画の当たり年でした。  『シン・ゴジラ』『帰ってきたヒトラー』『イレブン・ミニッツ』『シリア・モナムール』『トランボ』『写真家ソール・ライター』『ザ・ウォーク』『ラサへの歩き方』(原題『カイラス山』)などもおもしろかった。  2016年は、アニメーションも熱かったですね。海外では、ジブリ配給の『レッドタートル ある島の物語』、「アイルランドのジブリ」といわれるトム・ムーア監督 . . . 本文を読む

『この世界の片隅に』を観て 

2017年01月21日 | 映画/音楽
 『この世界の片隅に』の空襲のシーンは、映像・音響ともに素晴らしい。歴史に残る傑作だと思った。 しかし、好きか嫌いかでいえば、決して好きな作品ではない。セリフが多すぎる。後半で過去を述懐する場面は、原作通りモノローグではなく、映像的に表現してほしかった。 これは原作からだが、タイトルに「現代的な」響きを感じてきた。サパティスタを紹介した『マルコス・ここは世界の片隅なのか』(イグナシオ・ラモネ)がヒ . . . 本文を読む