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煙草と映画 『風立ちぬ』から『叛逆の物語』へ 

2019年09月06日 | 映画/音楽
昨日のエントリから、宮崎駿つながりで。

 『風立ちぬ』を観に行ったのは、2013年の8月か9月だった。

 私はこの年の8月26日に禁煙している。月曜日だった。目覚めたら、まずニコチンの摂取をするのが、毎朝の習慣になってきたのだが、この日は、不思議と煙草がほしくない。「今なら禁煙できる」と思った。アスカの「チャーンス」という感じだ。もっとも、昼休みが終わる頃には、禁断症状が出て、周囲の人に八つ当たりしたりしていたが(迷惑この上ない)。

 その年の5月、ドイツに研修旅行に行っている。海外研修の機会は何度もあったけれど、機内で煙草が吸えないということで、全部断ってきた。しかしそのときは、義理があり、どうしても行かねばならなかった。

 そこでニコレットを初めて購入したのだが、ニコレットさえあれば、ドイツまで10数時間、耐えられることを知った。禁煙もできるかもしれない。これが「実績」になった。

 ただ、禁煙初日はニコレットは持っていなかった。ドラッグストアで、クールミントとベーシックタイプを1箱ずつ買って帰ったのを覚えている。

 ここで、『風立ちぬ』の話題に戻ると、当時、まだスモーカーだったのか、もう禁煙していたのか。そのあたりの記憶が判然としない。

 この年の夏、付き合いで甲子園に高校野球の観戦に出かけたときは、まだスモーカーだった。たしか第1試合で、8月上旬だったと思う。喫煙室で、煙草を数本まとめて吸った記憶がある。

 『風立ちぬ』では、喫煙シーンがバッシングされた。時代的に、別におかしくも何ともない描写だが、少しいやな気分になりかけたことは覚えている。「こちとら禁煙したばかりなのに」とでも思ったのが原因とすれば、この頃には、もう、煙草はやめていたことになる。病に伏せたヒロインが夫の手を握り続け、夫が「煙草吸いたい」というシーンは、「わかるなあ」と思ったことはよく覚えている。

 『風立ちぬ』を観た翌週、アイヌを題材にしているということで、『許されざる者』を観に行っている。この日が9月上旬だったことは、覚えている。ということは、『風立ちぬ』を観たのは、8月31日か9月1日だったということになる。関東大震災で大地が波打つシーンには、体験者の祖母の話を思い出した。震災から90年で、祖母も生きていたら100歳を越えていた。

 『風立ちぬ』も『許されざる者』も、正直なところ、感想は今ひとつだった。映画が終わり、館内ポスターを眺めながら歩いていると、物憂げな横顔で空を見上げる、黒髪の少女のポスターの前で、足が止まった。「たとえ、世界が滅んでも」というコピーも、「いいぜ」と思った。『魔法少女まどか☆マギカ』との出会いである。明日に続く。



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