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新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃん姉妹とお父さんの日々。

梨囓る金もなしカフカ読む

2015年12月23日 | 習作
久しぶりにやってみよう。 遠子先輩の三題噺。 # 文学少女「くろまっくくん、今日のお題は『梨』『スナック菓子』『三平方の定理』よ!」 https://shindanmaker.com/14940 ブランショのカフカ論を読んでいたら、哲学好きの同志が聞いてきた。 「昨日のあれうまかったな。ピタゴラスぽいスナック菓子。もうないのか」 「ポリンキー? 三角形だから三平方の定理か。昨日お . . . 本文を読む

懲りないシマリスくん

2015年03月12日 | 習作
久しぶりに、文学少女の三題噺に挑戦。シマリスくんと、ほお袋フェチの変態の人間さんは、シリーズ化している。シマリス君も懲りないなあ。 (3月9日のお題) 文学少女「くろまっくくん、今日のお題は『森林』『電子辞書』『明日から本気出す』よ!」 http://shindanmaker.com/14940 「人間さん、森林資源の無駄遣いは許されないのです。電子辞書の時代ですよ」とシマリス君が営業に来 . . . 本文を読む

なめくじエキスとな?(文学少女の三題噺)

2013年04月16日 | 習作
データ整理中に、2月6日の三題噺のヴァリアントをサルベージ。こちらがプロトタイプ。最初に書いたのがよかったな。 今日のお題は http://shindanmaker.com/14940 これよ、文字数はきっかり140文字!よーいスタート!→文学少女「じゃんぽーるくん、今日のお題は『蟻』『石鹸』『お父さん似』よ!」 うちの娘モデルみたいでっか? おおきに。ほんまは可哀想な子ですねん。小学校のあ . . . 本文を読む

暴れん坊セイバー(“文学少女”の三題噺より)

2013年04月06日 | 習作
大阪は雨も大したことなくて良かった。被害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。 さて、Twitterで“文学少女”天野遠子さんを何人かフォローしている。いわゆる「なりきり」さんだが、うちお二人が、「さあ、部活の時間よ!」とお題を出してくれる。 この三題噺が、原作の私立星条学園文芸部の主な活動なのだが、なぜ「おやつ」なのかは、説明長くなるのでパス。 やってみるとこれが面白い。こういう無益で何の . . . 本文を読む

幸福の象徴

2013年01月26日 | 習作
文学少女「くろまっくくん、今日のお題は『クローバー』『神社』『目覚ましがならず朝寝坊』よ!」 http://shindanmaker.com/14940  とある神社に、爆弾を仕掛けたという脅迫が、ネットに書き込まれた。警察が出動すると、参拝者もめったに訪れない静かな鎮守の杜の小さな祠に、果たして爆弾らしきものが発見された。爆弾処理班が出動し、一時、神社の職員や周辺住民も避難する騒ぎになった。 . . . 本文を読む

サソリ男

2013年01月26日 | 習作
文学少女「じゃんぽーるくん、今日のお題は『サソリ』『電車』『国際結婚』よ!」 http://shindanmaker.com/14897 やあ。俺はサソリ男。中国四千年の歴史を持つ一子相伝の暗殺術・暗黒蠍拳の道士だ…ということになっている。本当の仕事は「東洋生命神秘研究所」という漢方薬局のデモンストレーターだ。金持ちの老人相手に、特別ご招待のセミナーを開いては、漢方薬やインドの秘薬を販売するの . . . 本文を読む

たつまきが来る前に

2013年01月25日 | 習作
文学少女「くろまっくくん、今日のお題は『竜巻』『トイレットペーパー』『あの頃はよかった』よ!」 http://shindanmaker.com/14940  「おにいさま。たつまきちゆういはうが出ましたわ」  妹が私の寝てゐる部屋にぱたぱたと入つてきた。さつきまで、がらがらと家中の雨戸を閉める音が聞こえてゐた。  「うむ。また龍が出たのか」  「あばれなければ、よい子たちなのですけれ . . . 本文を読む

びんぼうなきつねと私

2011年03月23日 | 習作
きつねがたった一人の肉親の母親を亡くしたのは その秋であった 葬式を出したくても  きつねにも 私にも お金はなかった 「お坊様も呼べないなんて」 信心深いきつねは泣いた 「気にすることはない 自然に生まれ自然に帰るだけなのだ」 「だったらいますぐ帰してやるんだから!」 きつねはまた暴れた 噛みついたり ひっかいたりするのには往生した 仕方ないので かわりに私がお経を読むことになった . . . 本文を読む

午睡

2010年12月27日 | 習作
医者が帰つた後、午睡からめざめたら、かめがゐる。たらひのなかで、たゆたつてゐた。妹がまだ女學生のころ、星祭りの夜店で買ひ与へてやつたのが、もうずいぶん大きくなつたらしい。 妹がとなり組のくわいらん板を持つて、「たいへん、たいへん」と呟きながら入つてきた。 「お兄さま、起きてゐらしたの。熱は下がつて?」 と云つて、額に手を当てた。 「けふは、かめがゐるね」 妹にぬれタオルを交換してもらひながら、私は . . . 本文を読む

神在月

2010年11月10日 | 習作
 スマホに着信があった。名前を見て、私はベランダに出て、タバコを取り出した。暗い声の「すまん」の第一声で、もう予想はついた。交渉決裂だった。私はタバコを吸いながら、言い訳話に付き合い、二、三の指示を与えた。  電話を切り、古代には「向こう」にあるから「むこ」の山と呼ばれたという六甲山を眺めながらタバコを吸い終えた。  部屋に戻ると、彼女が沸かしたお湯を、温熱器に移し替えるところだった。  「 . . . 本文を読む