2013年2月9日(土)のこと。
@TOHOシネマズ錦糸町
監督:瀧本智行
出演:生田斗真/松雪泰子/江口洋介/二階堂ふみ/太田莉菜
染谷将太/光石研/甲本雅裕/小澤征悦/石橋蓮司/夏八木勲
上映時間:125分
衝撃的な作品。
斗真が演じる鈴木一郎は、一切の感情も感覚も持たない、
脳だけが働いている“脳男”
排泄と同じ感覚で人を殺す、“悪に裁きを下す、美しき殺人者”
斗真よくこんな役を演じきったなぁ。
役者・生田斗真の幅の広さを感じた。
セリフは極端に少なくて。
っていうか、セリフじゃなくてただの受け答えだけ。
そこに感情は一切なくて、ただ単語をならべているだけ。
死んだ目。
なんだ、この目は?って思った。
パンフによれば、監督から瞬きしちゃいけないって言われて、
そのために、瞬きしない訓練をうけて、
目を殺そうと思ってずっと引きこもっていたとか。
すごすぎる。
松雪さんの自分の感情をおさえこんだ感じも、
二階堂ふみ、太田莉菜のぶち切れた演技も凄まじかった。
乱暴だけど、江口っちゃんがいちばん人間っぽかった。
一切の感情を持たない鈴木一郎は、本当に最後まで感情は
動かなかったのか。
車のフロントガラス越しの先生(松雪さん)との視線には
なにか気持ちがあったんじゃないのか。
どっちなんだろうね。
どこにも救いがない。
えげつない、えぐいシーンだらけだし。
目を背けちゃう人も多いと思うけど。
それがまっとうな反応だよね。
わたしはけっこう免疫できちゃってる感じで、
そっちの方がいいのか?と思うよ。
斗真は、“映画は総合芸術”って言っている。
なるほど、そうだな。
そう言えば。
斗真がジャニWebの自分のブログで、舞台挨拶が終わって
映画を観ないで帰ってしまうのはやめて欲しい、って書いてた。
ファンにむかってちゃんとそう言える斗真は立派だと思う。
とくにジャニヲタはそうゆうことして世間から、
だからジャニヲタは、っていわれがちだからね。
今まで斗真の映画って恋愛モノが多いイメージがあって。
あんまりそのジャンルが好きじゃないから、観ていなかったんだけど。
ちょっと観てみたくなったりして。
これからも役者・生田斗真に注目しようっと。