
ムヨウラン、細い茎に沢山の花をつけ曲がった群落

これほどうつむかれてしまうと、花をのぞくのも一苦労

こちらは寄り集まった仲間で賑やかにおしゃべりしているようだ

それに比べると、草むらに隠れてクモキリソウがひっそりと咲き始めだった
撮影中に風は吹くは、雨は降るわでマクロ撮影は大失敗
まあ良いさ、一応咲いたのは確認したから。
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ひたち海浜公園のオオウメガサソウが公開されたので撮影に行った
自宅の仕事を済ませてから出かけたので、公園に着いたら11時を過ぎていた
受付に行って名前を書き、ここ数年毎年来ていますと言ったら、「じゃー
詳しい説明はいらないね」と言われてしまった。
本来は開始時間が決まっているのだが、一人のガイドさんが案内してくれる
事になり、待ち時間も無く出発した。
歩きながら話を聞くと、ガイドの方は元理科系教師の方で、県内の植物調査
等もやられていた植物の専門家だった。
おかげで前回までのツアーで聞いた説明の疑問点も解決した
たとえば、イチヤクソウの茎が赤いとベニバナイチヤクソウと説明されていたが
ベニバナイチヤクソウは無いと言うこと等である。
訂正ベニバナイチヤクソウをアカバナイチヤクソウと誤記してしまいました
お詫びして訂正いたします
長くなるので、以下はひたち海浜公園で撮影したオオウメガサソウなどの写真
のみを掲載する

オオウメガサソウ(大梅傘草)、イチヤクソウ科ウメガサソウ属の草状低木(常緑)
環境省レッドデータブック 準絶滅危惧種、茨城県のレッドデータブック 絶滅危惧1A類
国内では、北海道、青森県、岩手県、茨城県の1道3県に分布
茨城県が南限となっている。

オオウメガサソウの蕾、赤い色の丸くて小さい蕾は愛らしく
何度見てもかわいらしい。

やや下から撮影すると花柱や葯が見える

葉は輪生状につき、葉の上部が最も幅が広く、上半部に数個のあらい鋸歯が有る
オオウメガサソウは貧栄養な砂質土壌に地下茎を深くのばして
松の根共生菌と共生しています。(なので松の木が必要で松枯れが大敵)
数本から数十本の群落に見えても、実はすべてが地下で根がつながっている
一株なので、1本だけ取り出すことが出来ないので移植は不可
オオウメガサソウは、海浜公園の「ひたちなか自然の森」の特別保護区に
咲いていて、公開期間以外は入ることが出来ないが、特別保護区以外は
自由に観察できるので歩く事をお奨めする。

ウメガサソウ、イチヤクソウ科ウメガサソウ属 常緑小低木
オオウメガサソウによく似ているが、こちらは花を1~2個しかつけない
のと、葉っぱの鋸歯が基部までついている。
花が白梅に似て笠になるので梅笠草、10本の雄しべと1個の雌しべ
花は熟して行くにつれ上向きになり、実(さく果)になると真上を向き
さく果の周囲に裂け目が出来て中からタネが落ちる

ウメガサソウの花柱(雌しべ)は緑色、廻りに10本の雄しべ
花弁は5枚の合弁花、後ろに見えるのが萼

ウメガサソウは特別保護区外にも咲いている

ウメガサソウの全身 こんな形で咲いている

イチヤクソウ イチヤクソウ科イチヤクソウ属
この花も特別保護区外にも沢山咲いている
このほかには、花はまだだがオオバトンボソウの株もたくさんあった
花にはそれぞれ名前の表示板が立てられている

ハナハタザオ、強風でまともな写真は撮れずすぐ断念
シーサイドトレイン5番の海浜テラスの砂丘に咲いている
砂丘に行ったのには訳がある。
一度このエリアでハマウツボを見たが、ピークを過ぎていたので
もう一度見たかった。
ところが目印にしていた松の木が切られて、付近を捜しても見つからず
ガイドの方から聞いていた「砂丘観察園路」の西側まで探しに行った
ハマウツボはキク科のカワラヨモギやオトコヨモギの根に寄生すると
言うので、カワラヨモギの廻りを注意深く見て歩いた。

カワラヨモギ(写真の真ん中の植物)
園路の西まで行くと、公園の職員らしい女性がやはりハマウツボを
捜している最中だった。
残念ながらハマウツボは見つからなかった。一株有ると聞いていたのに

砂丘観察園路の風景、風になびく白い穂が砂丘を越えて続き
かすんだ空が、茫洋とした海にとけ込んでどこが境か判らなかった
(左奥は那珂湊港)
茨城の観光大使が園路の中で長い間ビデオ撮影の最中だったので
その場に近づけなかった。時間がないのに(笑)

砂丘に無数にさくハマヒルガオにイヤされた