これからのＴＰＰ 133

　　　　　ＴＰＰ　手つなぎ阻止しよう
　　　　　　　　　　　 東京市民団体がアピール

　ＴＰＰの署名・批准を阻止しようと20日、「大企業より”いのち”を！ ＴＰＰなんかいらない新宿アクション」が東京・新宿駅東口アルタ前広場で行われた 　この新宿アクションの主催は、ＴＰＰに反対する市民団体でつくる実行委員会である

　歩行者天国を歩く人たちでにぎわうなか、参加者は、「Ｎo Ｔhanks ＴＰＰ」（ＴＰＰなんていらない）と書かれたプラカードなどを掲げながら、「ＴＰＰはまだ決まっていない 　手をつないで批准を阻止しよう」 とアピールした

　市民団体、消費者、弁護士などがスピーチした

　アジア太平洋情報センターの内田聖子事務局長は「ＴＰＰのひどい内容を一つひとつ明らかにして、世界の仲間と手をつないで必ず阻止しよう」と呼びかけた

　「ＴＰＰに反対する弁護士ネットワーク」の中野和子事務局長は、国民にＴＰＰの条文が公開されていないことを批判し「署名・批准を阻止するため、さらにたたかいを進めよう」と強調した

　生活協同組合パルシステム東京の野々山理恵子理事長は「ＴＰＰは日本の社会のあり方を大きく変える協定です　子どもたちが安心して暮らせる社会を残すため、力を合わせよう」と訴えた

　ＴＰＰの署名・批准阻止の動きが大きくなってきた この流れをさらに前進させたい 頑張ろう

これからのＴＰＰ 132

　　　　　グリーンウエーブ集結 ＴＰＰ阻止必ず 　
　　　　　　　　　　「食・農守れ」響く
　労働組合、農民、女性、医療などの団体でつくる「国民の食糧と健康を守る運動全国連絡会」（全国食健連）は9日、2015年グリーンウエーブ（「食糧の波」共同運動）の中央集結行動を東京都内で行った

　グリーンウエーブは10月にスタートし、ＴＰＰ「大筋合意」の撤回、食料自給率の向上、食の安全対策などを求めた要望署名をはじめ、学習、収穫祭、農業協同組合・自治体・地元国会議員との懇談を行ってきた

　農林水産省前での要請行動では、35市町村長、92の農協組合長ら475団体からの賛同署名をもち、代表約100人が参加した 　農民連動全国連合会（農民連）の白石淳一会長は「ＴＰＰ大筋合意は国会決議違反だと安倍内閣を批判する声が農協組合長を含め全国で広がっている 　戦争法廃止のたたかいなどに合流し、必ずＴＰＰを阻止しよう」と呼びかけた

　全農協労連の館野豊書記長は「世界的な食料ひっ迫のなか、ＴＰＰは安心・安全な食料生産の基盤を崩壊する」と訴えた 　参加者は「ＴＰＰ交渉から撤退せよ」[家族農業と地域を守れ」と唱和

　農水省との交渉では、米価暴落対策や果樹振興策を要求　食料自給率を45%に向上させる政府の「基本計画」を見直す動きを批判し、「ＴＰＰを前提に、自給率向上計画を見直すのは本末転倒だ 国民との約束を守れ」と迫った

　行動後、参加者「検証ＴＰＰ－全国フォーラムに参加　夜には、[中央収穫祭」を開いた

　明らかな国会決議違反のＴＰＰは撤退すべき との運動のさらなる大きな広がりを期待したい

これからのＴＰＰ 131

　　　　　ＴＰＰ　多岐にわたる危険
　　　　　　　　　　　ー内田聖子氏が講演会ー 　

　京都府内の労働組合や団体、個人でつくる「ＴＰＰ参加反対京都ネッタワーク」は1日、京都市内で公開講演会を開き、内田聖子・アジア太平洋資料センター事務局長が講演した 　約100人が参加した

　内田氏は、「大筋合意」したＴＰＰの危険性を多岐にわたり報告　 協定文案について、政府が公表した「概要」は1000ページのテキスト全文を約100ページに抄訳したもので、「詳細がわからないようになっている」と指摘 　日本語の「正文」もなく、ＮＧＯ関係者でテキストを読み解いていると述べた

　内田氏は、一企業が相手国の法律・制度で利益獲得を妨害されたとし、国に多額の賠償金を請求できるＩＳＤ条項、いったん自由化・民営化した貿易・金融サービスを元に戻せない「ラチェット条約」などを批判した

　さらに、ＴＰＰ委員会が設置され発効後3年以内に追加的交渉が極限なくできること、現行の関税引き上げや新たな関税採用はできないことなども指摘した

　このように詳細がわからない政府「概要」を強く批判し、ＴＰＰの多岐にわたる危険を指摘した

　今後も、こうしたＴＰＰの影響を徹底して検証していくことが求められる