とんとん牧場の1日 ⑧

　口蹄疫との戦い　

　2010年の畜産業界は、4月の宮崎県での口蹄疫発生という激震の 　　
中で過ぎた1年でもあった。

　口蹄疫発生が業界に与えたショックは大きく、8月２７日に終息宣言
が出されるまでは、毎日が目に見えないウイルスとの戦いであった。

　今日まで、宮崎県以外での発生がないことは幸いである。

　とんとん牧場では、ウイルス侵入を防ぐためにそれまでの農場防疫
の見直しを徹底し、関係先の協力を得ながら全員一丸で取り組んだ。

　11月に入り、各地で鳥インフルエンザ発生が確認され緊張が走った
矢先、韓国での口蹄疫拡大深刻化のニュース

　今年は一年中伝染性疾病の危機に見舞われた年になってしまった。

　新しい年が畜産業界と養豚業界にとって、明るく希望の持てる年に
なるよう心から願う。

韓国の口蹄疫 その③

　韓国 最高レベルの厳戒態勢へ　

　韓国政府は29日、家畜伝染病口蹄疫の拡散に歯止めがかからない　　
非常事態をうけ、家畜疾病の警報レベルを「警戒」から最高の「深刻」
に引き上げると発表。

　口蹄疫がさらに広がる恐れがあり、政府レベルの協力な防疫態勢
が必要たと判断し、関係省庁からなる安全対策本部を設置した。

　前回でも記したが、11月末に養豚場の豚から口蹄疫が検出された際、
簡易検査で陰性だったことから、初期に十分な対策が取られなかった。
そのため、家畜し尿処理業者ら人や車輌が出入りしていたという。

　韓国では現在、感染源の特定調査をはじめ、国を上げての感染拡大防止
に取り組んでいる。

　その努力が一日も早く実ることを祈るとともに、わが国での再発生が
ないことを祈る　　
　

韓国の口蹄疫 拡大一途 ②

　韓国の口蹄疫 本土半分へ拡大　

　韓国の口蹄疫が大変深刻な状況となっている。

　韓国の農林水産食品省の調査によると、28日までに45万頭以上の家畜が　
殺処分されたという。

　韓国政府は拡散防止のため、法改正を急いでいるということだが発生数　
は連日増え続け、沈静化の兆しすら見えていない・・・

　政府は、25日から2000年以来というワクチン接種に踏み切った。口蹄疫　
ウイルスの猛威の前に選択肢はなく、「早く清浄国としての名誉回復を」
（李大統領）とワクチン接種を実施した。

　韓国では本年1月に口蹄疫が発生し、6月にはいったん終息したものの、
11月29日に豚での再発が確認された。

　今回の拡大原因の一つとして、初動対策の遅れが指摘されている。

　4月の宮崎県での発生時でも同様に初動対応の遅れが指摘された。　
宮崎県では韓国の口蹄疫に戦々恐々で、宮崎空港では新たに消毒用マット
を設置して、ウイルス侵入を防ぐ対策を強化している。

　この状態では畜産農家に気の休まる時は来ない　　　

　

　

ＴＰＰって何？ ⑪

「食料主権」に留意必要　

　ＴＰＰ参加への是非について、国内ではさまざまな声が起きている。
　
　特に、強い危機感を持つ農業・林業・水産漁業・畜産業界では参加　
反対の抗議集会が全国各地で行われている。

　日米両政府は来年1月中旬、ワシントンでＴＰＰについて事務レベル　
の2国間協議を実施する方向で調整を進めているという。

　日本政府はＴＰＰ参加の是非判断に向けて、「農業改革の基本方針　　
の取りまとめを急ぐとともに、米国との2国間協議を通じて情報収集を
加速したい考えとか・・・

　そんな中、国連総会は21日、「食料主権」の概念をよく検討する必要
があると指摘した項目を含む決議「食料に対する権利」を、投票なしで
採択した。

　いまや、「食料主権重視」は世界の大きな流れとなっている　

韓国で口蹄疫が拡大！

　口蹄疫の感染広がる　

　お隣、韓国では口蹄疫の発生が相次ぎ、その感染拡大が懸念されている。

　韓国農林水産食品省は、これまでに牛・豚などの家畜約15万頭を殺処分　
したと明らかにした。

　現在も、毎日のように発生が確認され被害のまん延・拡大が心配される。

　韓国政府はワクチン接種を決定し、拡大防止に懸命に対応中という。

　わが国では農水省・家畜保健衛生所から口蹄疫発生予防の対応と協力　
要請および口蹄疫情報が頻繁にＦＡＸされてくる。

　とんとん牧場では、さらなる農場防疫の徹底を全社員に呼びかけ、韓国　
をはじめ口蹄疫発生国への渡航を控えるよう要請した。