今月は珍しく風邪をひき、こじらせて三週間も長引いてしまった。 (忘年会や外岩等、行けずに皆さんゴメンナサイ。)
その合間に読んだ本。
その合間に読んだ本。
「明日に向かって走れ」吉田拓郎・著 ☆
若かりし30代の頃の拓郎氏のエッセイ。
結婚生活の破綻やらマスコミへの怒りとかけっして順風満帆ではなかった当時の心象が窺える。
ほぼ同時代に出たミュージシャンの本としては、矢沢永吉の「成り上がり」が最高に面白かっただけに私にはこの本の内容はいまいちで、今となっては彼の若さと不安定さしか印象に残らない。
やはり拓郎は歌の方がいい。
「人間滅亡的人生案内」深沢七郎・著 ☆★
70年代初めの頃の雑誌「話の特集」で連載された人生相談集。
最初のうちは当時の若者世相がわかって面白かったが、読み進むにつれ結局あとがきで著者自身が言うように読者からの相談が「シラケ、退廃、ささやかな自己顕示」と画一的なものばかりで、それに対して深沢先生が皮肉たっぷりに回答する繰り返しで少々飽きてしまった。
「楢山節考」は映画では見たが小説では読んでなく、また問題作となった「風流夢譚」など、この深沢七郎という人はなかなか面白そうなので今後、他の作品も読んでみたい。
「白き嶺の男」谷甲州・著 ☆☆☆★
「加藤」という一風変わった山男を軸に繰り広げる本格的山岳小説。
ちなみにこの「加藤」とは著者が勝手に想像してデフォルメした加藤文太郎とのことらしい。
巻末ではあの「神々のナントカ」で過大評価を受けたY氏が解説しているが、少しでも山に登っている者なら谷先生の豊富な登山経験を基にした細かい山岳描写の方が納得が行くだろう。
著者の描く加藤文太郎像はまだこの作品では完結せず、後の作品「単独行者」へと繋がっていくのでそれもいずれ読んでみたい。
70年代初めの頃の雑誌「話の特集」で連載された人生相談集。
最初のうちは当時の若者世相がわかって面白かったが、読み進むにつれ結局あとがきで著者自身が言うように読者からの相談が「シラケ、退廃、ささやかな自己顕示」と画一的なものばかりで、それに対して深沢先生が皮肉たっぷりに回答する繰り返しで少々飽きてしまった。
「楢山節考」は映画では見たが小説では読んでなく、また問題作となった「風流夢譚」など、この深沢七郎という人はなかなか面白そうなので今後、他の作品も読んでみたい。
「白き嶺の男」谷甲州・著 ☆☆☆★
「加藤」という一風変わった山男を軸に繰り広げる本格的山岳小説。
ちなみにこの「加藤」とは著者が勝手に想像してデフォルメした加藤文太郎とのことらしい。
巻末ではあの「神々のナントカ」で過大評価を受けたY氏が解説しているが、少しでも山に登っている者なら谷先生の豊富な登山経験を基にした細かい山岳描写の方が納得が行くだろう。
著者の描く加藤文太郎像はまだこの作品では完結せず、後の作品「単独行者」へと繋がっていくのでそれもいずれ読んでみたい。
幸いヒザの方は少し良くなってきた感じで、最近は限りなく早歩きに近い感じでスロージョグもできるようになってきました。さすがにそろそろ山へ行かないと体重がヤバイです。
まだ来年の海外は考えてないけど、次行くとしたら南米かも。特にこだわりはないのですが、行けたら一応五大陸の山登ったことになるんで。(もちろん最高峰ではありませんが)