KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

古賀志で打ちのめされる

2010年05月09日 | フリー(関東)

天候:
同行:M田氏
参考:「日本100岩場・関東(山と渓谷社・刊)」 
    ※各ルート(  )内のグレードは現地常備のトポによるもので、こちらの方がおそらく適正。

 GWの最後を惜しむように、仕事炎上中?でお疲れモードのM田氏を誘い、日帰りで古賀志へ。
 古賀志はM田氏は初めて。私は実に30年振り。
 当時はもちろんフリーなど盛んでなく、たしか洞窟の所に関東で唯一のA3人工ルートのルーフがあって、アブミの練習に行ったことがある。
 今は一体どうなっているのか?

 アプローチは「日本100岩場」に記されているとおり、赤川ダム/森林公園方面から。
 ところが、これが大失敗。
 サイクリング・ロードとなっているダムから先の林道が車両通行止めとなっており、結局、手前に車を置き、あれこれ迷いながら古賀志山脈を大縦走する羽目に。(大げさか?)
 何とか「不動の滝」に着くも大汗かいて無駄な体力使ってしまい、既に一仕事終えた気分。

  新緑まぶしい朝の古賀志
 
【不動滝左フェイス】
ウルトラマン・フェース 5.9(5.10a) ★ MOS
 アップで取り付く。
 5.9ということで軽い気持ちで取り付いたが、いたるところ外傾ばかりのフェイク・ホールドにすっかりダマされ、早くもイヤな汗をかかされる。
 アップでいきなり敗退するわけにもいかず、何とかこらえて意地でTopOut。
 後で現地のトポを見たら5.10aとのこと。それでもまだ厳しいような気がしなくもない。
 M田氏も「ムムっ、これは?」と唸りつつ、何とかFL。

  ホールドわかりにくい「ウルトラマンフェース」

鼻カンテ 5.10b ★★ ×
 威圧的なカンテにちょいビビルが、ホールドはガバ主体。
 先の「ウルトラマン~」でホールドに対してどうしても疑心暗鬼になってしまう。
 若干被り気味のため正対にならないようカンテの左右に体の切り返しを心掛けるが、最後、右へ移るところであれこれ迷っているうちに正対になってしまい、たちまちパンプ!
 ビレーするM田氏の檄も空しく力尽きる。

 続くM田氏も先の「ウルトラマン」でどうも調子を狂わされようで、ホールドを探っているうちにパンプして×。
 既にTopRopeでは何度もクリアしているという犬連れのオバちゃんもRPを狙って取り付くが、×。
 見た目パワフル系の課題だけに、気負い過ぎると却ってダメなようだ。
 しかたなく午後の宿題とする。

  赤いロープのラインが「鼻カンテ」

粉屋の娘さん 5.8(5.9) 2テンTO
 余分なアプローチと先の2本ですっかり疲れてしまい、少し癒されたいなと思って選んだ一本。
 今度は先にM田氏が取り付くが、一本目ボルト上のホールドが乏しくなったところで、まさかのテンション!( どーしちゃったの?)
 その後は何とか切り抜けてTopOut。

 続いて私がTRYするが、たしかに両手カチで耐えて次にデッド気味で上のホールドを取りに行くところがちょっと迷う。
 右手を出すか左手を出すか。で、悩んでいるうちにまさかのテンション。マジ?
 「鼻カンテ」にハマってパワーをだいぶ吸い取られてしまったとはいえ、情けない。
 結局、そこの部分だけ2テンもして、何とかTopOut。
 うーん、古賀志侮り難し。
 気がつくと左フェイスはそこそこ混んできたので、空いている右フェイスに移る。

  ほんの一手ものなのだが・・・「粉屋の娘さん」

【不動滝右フェイス】
猫またぎpart1
 5.9  ★ MOS
 短めで、見た目ホールドもわかりやすそうだったので取り付くが、実際はここも外傾ホールドばかりでタジタジ。
 出だし正面突破できず、左カンテ寄りに逃げるようにしてTopOut。
 地元トポでは10aだが、ちょっとスッキリしないルート取りだったので自己申告で5.9。
 気持ち的にそそらないのかM田氏は触らず。

ドライアイス・センセーション 5.10a  ★★ FL?
 鼻カンテと対照的にこちらはちょっと凹角。身体をヒネリながら行く。
 M田氏がスイスイ行くが、最後の小ハングから上でハマる。さんざん迷った挙句、結局、最後の部分だけ左の凹状フェイス側へ逃げてしまった。残念!

 続いて私。
 既にだいぶヘタレ気味だが、M田氏の的確な指示を受けながら、とりあえずハング下まで進む。
 ハング上のガバから左のガストンへとマッチして、最後はヒールフックをかけてハング上へ乗り込みTopOut。
 M田氏の指示あればこそのクリアだったが、ここもグレードちょい辛めか。
 わかってしまえばなんてことないが、他の岩場なら10bにしてもいいかも?

  ドライアイス・センセーション
 
新人クラック 5.8 ★
 M田氏が取り付き、さすがにここは問題なくアッという間に片付ける。
 「あまりやる必要ないかも・・・。」というので、私はパス。

アルコハイマー 5.10a ★ MOS
 アルパインちっくで、クセの無い素直なルート。
 上部で1ポイントだけ10aっぽい箇所があるが、ほとんどの部分は体感5.8~5.9。
 最後まで登ると鹿沼の町並みが一望でき、実に気持ちイイが、50mロープではロワーダウンはギリギリ。(もちろん途中で切ることもできる。)

  手前が「猫またぎ」、奥が「アルコハイマー」

【不動滝左フェイス】
粉屋の娘さん
 5.9
 M田氏、再トライで今度は楽々クリア。
 午前中は暑さもあって岩の状態があまり良くなく、夕方になったらだいぶ落ち着いてきて「やっぱ5.8でいいんじゃないの。」とのこと。
 私も片付けてしまおうかと思ったが、それよりも「鼻カンテ」をやっつけたいので、今回は見送り。

鼻カンテ 5.10b
 結局、午前中一緒にTRYしていた犬連れオバチャンはあの後、無事にRPしてしまった。
 我々もできれば本日中に片付けてしまいたい。
 私から先に取り付くが、やはり一度パンプしてしまったからなのか、腕と肩に力が入らず、午前中の到達点よりも下でたちまちパンプ→ドボン。
 M田氏もクラックのところでどうも迷ってしまうようで、敢え無く没。
 
 隣の「死亡遊戯(11a)」にTRYしていた、やたら登るのが速いおじさんがこちらを見かねて親切にもTopRopeをかけてくださった。
 それでも二人ともこのところの練習不足が祟ってもうヘロヘロ。
 「鼻カンテ」の鼻をヘシ折ってやるつもりが、こちらの心の方が折れてしまった。
 最後、私がTopRopeで2テンしながら何とか上まで繋げたので、まぁ何となくわかった。
 自分にとって、甲府幕岩の「ブラッキー」、聖人岩の「ウォーミングアップ」、そして古賀志の「鼻カンテ」が今のところ「三大ムカツキ課題だな。
 次、来た時は必ず倒す!

 帰りは宇都宮の某・餃子館へ。
 宇都宮といえばギョーザらしいが、うーん、どうなんでしょ?
 申し訳ないが、ギョーザに関しては何となく私の地元・横浜の方が中華街を擁しているだけに旨いような。
 ただ、ラーメンでは横浜より栃木の佐野ラーメンの方が絶対勝っていると思うので、引き分けということで許してほしい。

 今回は二人とも残業疲れで身体も重く、思いのほか登れなかった。
 そんな反省をよそにM田氏は「大盛・坦々麺+ギョーザ二皿」を注文。
 さらに「体重増し増し」にしてどうするつもりか?



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3 コメント

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Unknown (juqcho)
2010-05-15 10:12:08
むふふ、「粉屋の娘さん」にハマりましたね。
できてしまえばなんて事はないんですが、アップのつもりでこれにやられて一日を棒に振る人が多いそうです。

同じ日、私はS師・Y女史と小川山に行っていましたが、もっぱら焚火の技量向上に努めておりました。
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先の日曜日 (M田)
2010-05-16 23:50:19
お疲れ様でした。私は久しぶりのフリーで、hard freeならぬhurt freeでもなく、heart freeで楽しめました。聖人岩に引き続き、久しぶりに弱前傾の壁にまたしてもやられてしまいました、、、

古賀志のGradeも中々辛い印象です。鼻カンテ、これは監督さん共々、次回は登って鼻つまみものにせねば!!10b/cはありそうな印象です。天王岩のノーリーと同じく、クラックの中のHoldがポイントですね。S氏のお手本ムーブは、少しパワフルなので、もう少しMildなムーブで繋げられるかなぁと思ってます。ドライアイスは10bで良いかなぁと思います、私の宿題ですね。

徐々に調子を上げていきますので、また宜しくお願いします。

P.S. 宇都宮で沢山ムシャムシャしてしまいましたが、次の日の朝はしっかりお腹が空いてました、どうなってる胃袋、、、
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Unknown (現場監督)
2010-05-17 22:33:05
> juqchoさん
 
「粉屋の娘さん」については、特に好みでもない娘に何の気なしにちょっかい出したら一方的にフラレたといった感じでしょうか。
 ちょっとムカつきますが、まぁ次回行って機嫌(岩の状態)が良ければ、またちょっかい出してみましょう。
 それよりもまず、こらしめたいのは「鼻」ですね。

> M田さん

 あのパワフル&スピーディーなおじさんは「Sさん」て言うんでしたっけ?
 あの荒業職人芸のような登りと「落ちる前に登っちゃえばいい」という半ば強引な理論は、これまでウダウダと考えながら登っている自分にはちょっと目ウロコもんでした。
 軍曹&幻想くんと同じく、またぜひお会いしたい方の一人です。
 それにしても今回はイマイチ不作でした。他の岩場も含めて巻き返しを図りましょう。
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