KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

冬の甲斐駒・赤石沢奥壁中央稜(敗退) #1

2011年01月08日 | アルパイン(積雪期)

天候:
同行:juqcho氏
参考:「チャレンジ・アルパインクライミング」(廣川健太郎・著) 東京新聞出版局

一日目
行程:竹宇駒ヶ岳神社7:05-刃渡り-五合目11:40~12:00-七丈小屋12:55~14:00-八合目15:30~45-七丈小屋16:20
 
 2011年第一弾の山は南アルプス。
 juqcho氏に誘われ、甲斐駒の赤石沢奥壁中央稜へ。
 冬のアルパインといってもこのエリアでは最も初級のルートなので、何とかなるだろうと甘く考えていたのだが・・・。

 前夜、横浜に集合し、車で現地入り。
 黒戸尾根の登山口、竹宇の駐車場で車内泊し、明るくなってから出発する。
 新年とあって駒ヶ岳神社では手を合わせ、今年の山での無事を祈る。

  いざ出発 

  

 冬の黒戸尾根はこれが三回目だが、今回が一番雪が少ないかも。
 カサカサと落ち葉を掻き分けつつ登り、「刃渡り」辺りでようやく雪が現れる。

  一合目の分岐

  刃渡りを行く

  後方に八ヶ岳

 前半は前を歩くjuqcho氏の快調なペースに引っ張られるようにして、汗をかきつつ五合目まで上がる。
 本日は七合目の小屋までなので「ここから先はマイペースで行きましょう。」と声をかけ、私が先に行く。

  五合目で小休止

 急な梯子段を登り、たしか六合目辺りもダラダラした登りが続いて苦しめられた記憶があったが、思いのほか楽に小屋まで着いてしまった。
 下の駐車場から七丈小屋まで途中休憩を入れても所要タイム5時間50分ほど。
 前回、2007年の冬に単独で登った時は、この行程にピッタリ7時間ほどかかっている。
 今回、ロープやアルパイン用のギアなども背負っていることを思うと、歳をとってもまだまだイケそう?
 juqcho氏もすぐに後から登ってきた。

 この日、小屋へは我々が一番乗り。
 juqcho氏は寝具付素泊まり4,500円、私はシュラフ持参なのでタダの素泊まり3,500円で申し込む。
 宿帳に記載するにあたり、相変わらず「所属団体」に「おやぢれんじゃぁ」と書くのは忍びなく・・・。

 それにしても冬の七丈小屋は快適。
 素泊まりといってもサービスで二品(一泊目は「カップお汁粉」と「コーヒー」)もらえるし、ストーブにかけたお湯は使い放題。

  本日のウェルカム・メニュー

 外は零下でも小屋の中は沖縄並みの気温とあれば、泊まらない手は無い。
  (21世紀を迎えた2001年の正月は、たしか缶ビールのロング缶+みかん2個+カップヌードルをもらったことがある。)

 さて、このまま小屋でダラダラと惰眠を貪るのもアリだが、本日は天気も穏やかでまだ夜までには十分時間もあるので、juqcho氏を残して一人上部へ偵察に向かう。

 少し上の天場を過ぎると、さすがに少し雪が深くなる。
 急な吹き溜まりの斜面では膝から腰にかけてのラッセル。
 明日の朝、暗いうちに出発となるとルートもわかりにくいだろうから、今日のうちにできるだけのことをしておくのは大事。

  鳳凰三山

  甲斐駒頂上方面

  摩利支天と北岳

 普段だと雪があってもせいぜい小一時間の八合目まで、たっぷり一時間半ほどかかる。
 壊れたままの鳥居を過ぎ、最初に出てくる岩場の裾から赤石沢へ下る八丈バンドが延びているはずだが、そこそこ雪が深くて時間がかかりそう。
 とりあえず様子だけ確認して七丈小屋へと下る。

 この日は我々の他に若い男の三人組、中高年男女ペアと単独のおじさんが小屋の泊まり客。
 皆がさっさと睡眠の態勢に入っているのに、酒が入ったおじさん二人がいつまでも山の写真の話をしていて気が気でなかったが、まぁさすがに常識の範囲で夜8時には切り上げてくれてホッ。

  
 juqcho氏の夕食は「超・大盛焼きそば」。驚異の1000kcalオーバー



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