KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

ツール・ド・箱根駅伝?2010

2010年01月02日 | 自転車

 さて本日は、ミニベロで箱根駅伝のコースを辿って芦ノ湖へ。

 昨年、東京からスタートしたものの、箱根を前にして途中リタイア。
 余力はあったのだが、その先の芦ノ湖までの登りは半端じゃなく、相当時間がかかることを懸念して諦めた。
 今回はとにかく芦ノ湖まで行くことを目的に、スタートは東京にこだわることなく二区・権太坂近くの自宅からとする。

 前夜もお笑い番組でムダな夜更かしをしてしまったが、頑張って朝3時半起床、4時出発。
 近所の地蔵尊に初参りをしてなかったので、ここに立ち寄り、本日の交通安全、家族の健康などを祈願し、4時半頃から走り出す。

  ここからスタート

 辺りはまだ真っ暗、正月のこの時間なので交通量も少なく、走りやすい。
 出だしは調子が出るまで(半分眠りながら?)適当なペースで流す。
 風もなく今日は暖かいかと思ったが、戸塚から藤沢にかけて次第に身体が冷えてくる。
 自転車の場合、脚は常に動かしているので問題ないが、腹や足の爪先、そして手袋をしていても金属のハンドルを握っている手がモーレツに冷たい。

 道はR1号から海岸沿いのR134号へ。
 R134号は幅も広く快適な道だが、意外と照明が少なく、夜走ると追い越す車のスピードがちょっと怖い。
 茅ヶ崎サザン・ビーチ前で小休止。暗がりの中に人がウジャウジャ。釣り人でけっこう賑わっている。

  茅ヶ崎サザンビーチ前 
                     
 平塚の「湘南大橋」辺りで東の空がオレンジ色に染まってくる。
 コースはこのまま直進すると有料道路の西湘バイパスに入ってしまうため再びR1号に戻るが、辺りがまだ暗いため多少道に迷う。

  湘南大橋にて。まだ暗い。

 大磯で手の冷たさがいよいよ限界となり、コンビニに寄る。
 オニギリを食べ、熱いコーヒー缶を握り締め、手の感覚が戻るのを待つ。
 キーンと冷えた冬の八ヶ岳とほとんど同じ感覚。マジ寒いっ!

 小田原手前で日の出を迎える。
 微かに陽が当たるだけでも暖かい。
  
 
 この辺りからおそらく箱根を目指すのだろう、西へ向かうロードレーサーの姿もチラホラ。
 駅伝もそろそろスタートの時刻だ。
 途中で抜かれるかもしれないので早出したが、まぁこのぐらい差がついていれば追いつかれることはないだろう。

  酒匂川にて。陽光でしばし身体を温める。

 小田原から徐々に緩い登りとなり、昨年の中退場所・箱根湯本を無事通過。
 さて、ここからが今回の勝負どころ。
 ネットで他の人たちの記録を見ると、ロードレーサーでもしまいには時速4km(歩く速度)まで落ちたり、漕いでいられず自転車を押しながら3時間以上歩いて登ったとか、相当厳しそう。
 とにかく時間は気にせず、マイペースで行く。

   小田原の街中
 
  箱根湯本の手前

 自転車も見かけるが箱根に入るとコース脇を芦ノ湖へ向かって歩いている人も多く見かける。
 箱根駅伝にちなんで、難関・五区のこの登りを新春の課題としているのかもしれない。

  
 建築遺産となっている「函嶺洞門」         紫紺の旗の下で

 途中、ラジオを持った青年がいたので聞いてみる。
 「今、どこが勝ってます?」
 「明治が1番です。」
 「・・ま、マジで
 何と我が母校、予想外の大奮闘ではないですか!

 大平台から宮ノ下、そして小湧谷。
 この間は登りの勾配がもうハンパじゃない。またヘアピン・カーブや道幅も狭く、まったくの自転車泣かせ。
 特に歩くようなスピードまで落ちると、後ろから来た車に道を譲るため、こちらは脇に寄せられ、そこがまた凸凹の激しい側溝の蓋石だったりして、まったく閉口する。
 周辺の写真を撮りながらしばしば立ち止まりながらも、辛抱我慢で漕ぎ続ける。
 どうしようもなくなったら押して歩くつもりだったが、一番軽いギアまで使い切って何とかこなす。

  
 大平台駅。この辺からキツイ。        R1号最高地点に向かって最後、直線の登り。

 小湧谷から先はまた道も良くなってきてホッ。
 ただ、自転車というのは思った以上に腹が減る。
 箱根の山道に入ったらコンビニも少なくなるだろうと行動食としてドーナツを持ってきたが、正解だった。
 R1号最高地点(標高874m)までまだまだキツイ直線の登りもあって、気が抜けない。

  
 途中で拾った「しめ飾り」を付けて行く            ついに・・・。

 そして、ようやく最高地点。
 登り一方だった道は緩やかに下り、そして壮快なダウンヒルに変わる。

 ふいに芦ノ湖が視界に飛び込んでくる。最近、山でもあまり感動しないが、昨年来れなかっただけに青い湖面が見えた時はちょっとジンと来た。
 そのまま滑り込むようにして、芦ノ湖着。
 時刻は10時半。箱根の登りで相当時間を使うだろうと予想していたが、選手に追いつかれることなく、だいぶ早く着いてしまった。
 芦ノ湖周辺は駅伝一色で、既にたいへんな賑わいである。

  本日は日本晴れ。富士山もバッチリ。

  
 来ましたねぇ。                          安かったので買っちゃいました(←ウソ)

 そのまま駅伝ゴール地点で観戦するつもりだったが、待ち時間も長いので一足先に折り返す。

 R1号最高地点までは再び登りとなるが、途中、チアガールの面々にもお目にかかれたので元気をもらい(?)、それほど苦ではなかった。

  ご好評につき?今年はK大学の皆さん。

 結局、駅伝は小湧谷の「ユネッサン」前で観戦。
 ここは応援客の数がものすごく、人のまばらなR1号最高地点辺りで待っていれば良かったと、後になって思った。

 で、たぶんそうなるだろうと思っていたが、やはり先頭で現れたのは東洋大の柏原。
 ものすごい歓声。
 おそらくここにいる人たちはみんな柏原を見に来たようなもの。とにかく箱根の町が「1月2日はカシワバラ祭り」といった感じ。すごい人気だ。

 ただでさえキツイ坂をほとんど平地を走るフォームで淡々と登っていく。
 少し間を置き、後続選手たちは呼吸も荒くフォームもバラバラ。
 うーん、ナマ柏原、圧倒されました。

  これが噂の男の熱い走り!

 駅伝も観戦し、あとは帰るのみ。
 宮ノ下付近は道も狭い上、渋滞で、自転車でもなかなか擦り抜け困難だったが、先頭のバスが停まった間に一気に前に出て豪快なダウンヒルを満喫する。
 ブレーキレバーから一瞬でも手を離すのが怖いぐらいのスピードで、一気に下界へ。

 当初はゴールを小田原とし、そこから輪行(自転車をバラして袋に詰めて電車で帰宅)するつもりだったが、着いてみると意外とまだ余裕。
 芦ノ湖まで行き、それなりの達成感は得たが、「燃え尽き感」はイマイチ。
 まだ日も高いし、もう少しと思ってそのまま走る。
 途中でいつでも電車に乗ることができる安心感も手伝って、平塚、茅ヶ崎と通過しているうちに何だか輪行も面倒臭くなり、結局、自宅までそのまま走破。

 走行距離約140km
 ほぼ同じポジションのため最後は首と肩が相当にコったが、脚の疲れ、尻の痛みはほとんど無し。
 消費カロリーはそれなりと思うが、体重と体脂肪率はそれほど減っていなかった。

 宿題をまた一つ終えることができ、夜は晴れた気分で酒を飲みながらまたお笑い番組。(←アホですな

  ARKS501・BROOKS Edition 箱根駅伝SP



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7 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
箱根 (ケイ)
2010-01-04 22:44:29
遅くなりましたがあけましておめでとう
ございます。本年も宜しくお願いします。

箱根の山登りは厳しかったようですね。
それも日帰りで往復とはさすがです。
私も15年ほど前にロードレーサーで箱根を
登ったことがありますが想像を絶する大変さ
で登りきったときには足がガクガクでした。
もちろん途中で何度も休憩をしながらの
「登攀」です。
国道1号線の最高地点までようやくの思いで
到達し、あとは芦ノ湖まで下るだけかと
思った直後にもう一度登りがあった時には
がっくりでした。

しっかりとトレーニングを積んでいずれ
リベンジを果たすつもりです。
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Unknown (常吉)
2010-01-05 07:21:59
監督さん、明けましておめでとうございます。
また、リベンジ成功もおめでとうございます。しかし良く走りぬきましたねぇ。箱根を登るだけでも私にはできそうもないのに、140kmとは!さすがですね。足先の冷え対策としてMontbellのシューウォーマーを買ったのに未だ乗ってません。
今年もよろしくお願いいたします。

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Unknown (現場監督)
2010-01-06 01:25:58
ケイさん、常吉さん、こんばんは。
箱根の坂は確かにきつかったですが、それよりも今回は夜明け前の寒さの方がこたえました。
あれで向かい風だったら絶対あきらめていましたね。
とりあえず箱根も一段落つき、日本海までまた一歩前進です。

次の三連休はまた山へ行く予定ですが、その前についに自宅PCが逝ってしまったようで…。
しばらくカキコミできそうにないですが、今年もよろしくお願いします。
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Unknown (M田)
2010-01-07 03:22:06
明けましておめでとうございます。

クライミング事始め、今日プロジェクトしてきましたが、黄色課題殲滅作戦、無事成功裡に終わらなかったです。1つだけクリア出来ませんでした、ったく。例のカンテ黄色課題は、結局最終Hold手前のフェースHold:左手、カンテHold:右手でマッチした状態で、ハイステップ、デッド気味で登りましたが、力技です、、、宿題を一つ片付けて、件の課題のある壁から右回り:2つ目の壁の黄■課題、こやつに熱くなってしまって、メッタ出しのメッタ打ちにあってしまいました、、、ムーブの解決はしていたので、Freshな時であれば登れる課題とは分かっていたものの、どうしても最後で弾かれてしまいました。登れなければ、夜も寝れない状態(Mr.Yさん?)になってしまって、ムカムカムカムカです、、、他赤課題はトライしたものの簡単に登れる筈もなく、幸先の悪い一年の出だしとなってしまいました。3連休:氷の筋トレにはなりました。

今年も宜しくお願い致します。

P.S 年末の湯河原お疲れ様でした。Dヒップはムーブ解決しました。Dヘッドは核心2P-3P目がまだ未解決です。またご一緒出来れば、セッションしたいです。
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Unknown (現場監督)
2010-01-08 01:18:39
 M田さん、何とも波乱の年明けとなったようですね。お察しします。
 例のカンテ黄色課題は力技ながらもクリアされたとのことなので正解をバラしてしまいますが、両脚を開いて右足を茶色勾玉、左足を黄緑ガバのフットホールドに置くと、微妙に遠かったはずのゴールがすぐ目の前に来て、いとも簡単に届いてしまいます。今度行ったらぜひご確認を。

 今年もフリー行脚、アルパイン等、よろしくお願いいたします。 
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箱根 (いかじゅう)
2011-01-04 02:10:27
新春の日の出ランという感じで好きですね。朝日を拝みに走るというところが。
私もやりたいのですが眠くて寒そう(^^;
箱根を駅伝選手のように走ることによって選手の気持ちになって走れそうですね。
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Unknown (現場監督)
2011-01-05 00:12:02
いかじゅうさん、こんばんは。
一年前の記事ですが、見ていただき恐縮です。
箱根の坂は予想通りだったのですが、それより朝の寒さはハンパじゃなかったです。マジ低体温症で死ぬかと思いましたよ。
自転車ではまだまだやってみたいチャレンジがいろいろあるのですが、なかなか腰が重くなってしまって・・。
いかじゅうさんはまだ若いのに日本全国をかなり走り回っていますね。後でじっくり読ませていただきます。
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