KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

最近読んだ本

2016年03月04日 | 

  

「たった一人の再挑戦」 加藤仁・著 ☆☆☆
 
 サブタイトルは「50代早期退職者の行動ファイル」。
 これまでの会社人生に見切りをつけ(あるいはリストラで見切りをつけられ)第二の人生を模索し転進した団塊世代の人たちを追ったルポ集。
 収入面はともかく心の平安を取り戻したなど成功談が多いが、その後のエピソードを読むと当初は上り調子だった第二の船出も時代の荒波や自身の健康、家族の事情などで必ずしも順風満帆とはならないようである。
 自分も当初は50代前半に早期退職、子育てがあらかた終わったらあれもやりたいこれもやりたいと考えていたが、やはり現実は難しい。
 最近、自分の周りでも早期退職どころかやたら定年前に亡くなってしまう者が多く、そう考えると自分の残りの人生もあと何年あるか。もしかしたら明日にでも事故に遭うかもなどと考えてしまう。
 それならそれで身体の動く今のうちにやりたいことをやってしまいたいと思うが、最近ではその身体もいうことをきかなくなり、もはやジリ貧といった感もある。
 猫のように自分の死に際をわかって家族を離れてどこか遠くで勝手に死ねたら一番いいのだが、なかなかそうもいかないだろうな。
 

「人生下り坂最高!」 火野正平・著 ☆☆☆
 
 元はNHK・BSの「にっぽん縦断、こころ旅」という番組で(ウチは衛星放送契約していないので、見たことないが・・・)その中で俳優・火野正平が視聴者からの手紙に書かれた原風景を自転車で旅して見て回るというもの。
 旅の先々での印象をそのまま朴訥と語っているだけのもので、活字も大きくあっという間に読めてしまうのだが、味があってまぁ良かった。
 
 特に最後の方の読者からの手紙は何気ない内容なのだが、ちょっと泣ける。
 昔住んでた家の辺りとか子どもの頃遊んだ公園、学生の頃の思い出の場所などなど。
 別に遠い外国でもなく、その気になればいつでも行ける距離なのになぜか行かないし、行けないような場所。人それぞれのこころの風景が趣深い。


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