「火花」又吉直樹・著 ☆☆☆☆
ご存知2015年度芥川賞作品。
途中で飽きることなく一気に読んだが、まぁ面白かった。
読んでいて感じたのは小説というより、その1シーン1シーンが映像として浮かんできて、まぁこれは著者自身も無意識のうちに最初から映画化を目論んでいるのではと感じてしまった。
面白かったが、やはりこれはお笑い芸人がここまで書いたという点で評価されたのであって(言わばデジタルの波に押されている文学出版界の人気回復のため?)、丸っきり無名の新人がまったく同じ内容の作品を書いたとしても、まさか芥川賞は取らなかったと思うが、いかがなものか。
「旅々オートバイ」 素樹文生・著 ☆☆☆☆
ちょっと自己陶酔的なところがあるが、著者の若かりし頃のバイクでの日本縦断の旅。
その時点で持っているあらゆる物を投げ捨てて旅に出る若さが羨ましい。
まだ妄想中の段階だが、大型免許取ってハーレーでアメリカを旅してみたいと思っている自分には、この本は危険な誘惑でもある。
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