義父から北海道土産として、銘菓「北の国から」をいただく。
80年代、連続ドラマの頃から見てきた者としては、今でも何かの折にふとこのドラマの1シーンが浮かぶと、まるで条件反射のように涙してしまう。
そこで、唐突ながら私が選んだ「北の国から」泣けるシーン、ベスト3を発表。
まず、第3位。
たしか、これは「'98時代」の中の1シーン。
純も蛍も、もうすっかり大人になっていて、蛍は富良野を離れて別の町で看護の仕事をしています。
で、その頃、彼女は同じ病院の医師と不倫などしていて、まあ内面にはいろいろ悩みを抱えているわけです。
久々に父娘が会ってひと時の休日を過ごした後、別れ際に父・五郎が言います。
「・・・蛍、いつでも富良野に帰ってきていいんだぞ。」と。 (涙腺刺激度4 )
続いて第2位。
まだ純と蛍が小学生の頃の1シーン。
もう既に父子と母は別居状態だったわけですが、病気を抱えた母は最期に富良野を訪れます。
そもそもの原因が母の不倫だったため、父思いの蛍は母によそよそしい態度を取り、再び母が東京へ戻る際も駅に姿を見せません。
父と純だけで見送り、やがて列車が動き出しますが、しばらく走ると窓外の土手を蛍が懸命に追いかけてくるのが母の目に映ります。 (涙腺破壊度MAX!)
そして、堂々の第1位!
「'87初恋」のラストシーンといえば、もう誰もが納得するでしょう。
富良野の学校を卒業した純は、紆余曲折を経ながら、結局、父と蛍の元を離れて東京へ帰ります。
便乗した長距離トラックの助手席で物思いにふけっていると、しばらくして運転手の兄ちゃんがぶっきらぼうに封筒を差し出します。
「お前の親父さんが俺に渡したものだ。・・開けてみろ。」
中には、土の指紋が付いた一万円のピン札。
そこで、運転手の兄ちゃんが言います。
「この金は受け取れない。お前が一生持ってろ。」と・・。
「指紋」が父の汗と苦労を物語り、これまでの日々が純の脳裏に浮かんでは消え・・・。全編に流れる尾崎豊の「I love you」がまた心に沁みます。 (涙腺刺激度5 )
仕事や人間関係に疲れ、心が荒んでいるなと感じたら、「北の国から」・・お薦めです。