KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

甲府幕岩 10台登り込み #1

2009年06月27日 | フリー(山梨、長野)

 遅まきながら、今回ようやく甲府幕岩デビュー。
 同行は先週に引き続きM田氏。甲府幕岩へは既に何度か来ているため、指導かたがた案内してもらう。

一日目。天候は
 前夜、横浜で落ち合い、愛車FREEDで一路、山梨へ。
 相変わらず観音峠からのアプローチは一部不通のため、塩川ダム(みずがき湖)で仮眠を取り、翌朝、増富鉱泉~クリスタルライン~樫山林道の経路で現地入りする。
 ダートによるパンクにさえ気をつければ、一般乗用車でもまぁ問題無し。

 今日の幕岩は、朝からキンキン声を張り上げている元気な女性やら、朝からプンプンと昨夜のビールの残り香を漂わせている御仁まで、適度な人数ながら、それなりに賑やか。
 我々もさっそく朝の8時からスタートする。
 トライしたのは、以下の課題。

【豊饒の森】
1  ナベちゃん 5.8 MOS
   とりあえずアップはこれ。斜めに向いた縦に細長いフェース。
   右のクラックと左の壁は使わないのがセオリーでしょう。

 

2  イエローマウンテン 5.9 ★★★ MOS
   初級者に人気に一本。初見参なので、せめて、ここと「HIVE」だけはすっきり落としておきたい。
   5.9という癒しグレードながら、舐めてかかると意外と辛い。私も軽く考えてたら2B目辺りで右のクラックに寄り過ぎ、次のムーブに繋げられず危うくハマりそうになった。
   そうなることを予測して、M田氏はビレーしながら下でニヤニヤしていたらしい。・・ったく。

  

3  わささび 5.10b MOS
  ようやく身体もこなれてきて、まぁ無難にこなす。ホールドは素直で、特に問題なし。
  私は先にやった「イエローマウンテン」の方がイヤらしく感じた。

4 ペンタゴン 5.9 MOS
  巨大三角おにぎりのような一枚岩のフェースで、これも初級者の登竜門。
  あまり深く観察しなかったが、1本目のボルト辺りに「五角形」の岩が嵌め込まれているらしい。
  ホールド豊富な簡単なフェースに見えるが、取り付いてみるとそれなりにムーブを要求される。

【森の散歩道】
5 GATE  5.10b/c RP△(2便)
   M田氏にヌンチャク掛けしてもらった後、トライするが、4B目がやや遠く、ビビってしまい×。
  二便目。何とかノーテンでTopOutするが、遠い4B目はヌンチャク2本連結にしてもらっているので、
 参考記録扱いとなる。

6 北朗メモリアル 5.10b/c  FL
  ルート取りの難しい、なかなかストレニュアスな課題で、面白い。
  M田氏曰く「右のクラックと左の壁は使ってはダメ。」とのこと。
  ★2つぐらいあげてもいいように感じた。

 

7 てるやまもみじ 5.10a/b ★★ MOS
  一本目のボルトがやや遠いので、念のためプリクリしてからトライ。
  見た目、ホールドは裏切ることなく、素直に行けた。

8 メイプルの涙 5.10c  ★★ MOS
   こちらも隣の「てるやまもみじ」と似たような感じで、丁寧にホールドを拾っていけば特に問題なく一撃。
  外岩10cのMOSはこれが初めて。自己の外岩OSグレード更新となる。

9  WILD WOOD  5.10c  ★ 3テンTopOut
    途中、小一時間ほど、お昼寝タイムを入れたものの、さすがにこの頃にはヨレてきて、ここで大いにハマる。
   1B目がちょっと高い位置にあり、簡単ながらも今にもポロッと取れそうな岩を使ったりするので(実際はシッカリしている)、出だしからアルパインのような緊張感が入る。
 
  核心は3~5B間。ガバをつないで伸び上がって左手ピンチ持ち、そのまま身体を切り返し、さらに伸び上がって右手を飛ばしてガバを取りに行く。
  この時、足がポイントで、手順が頭でわかっていても、慌てるとなかなかうまく行かない。
  このガバが取れないと5B目にクリップできないし、そうなったら、ちょっと振られ気味に落ちるのでけっこう怖い。
  3テンし最後は終了点まで抜けるが、嫌な汗をタップリかいて、もうヨレヨレ。

 「WILD WOOD」でハマってしまい、既に気分も手指も終わっている感じだが、M田氏はどうしても今日中に10本登らせないと気が済まないらしい。
 いつの間にやらサーキット・トレーニングのようになっているんですけど・・。

【メルヘンランド】
10  HIVE 5.10a ★★ MOS
   で、本日最後の課題。
  左斜め上に上がっていく初級者向けロング・ルートで、見栄えはなかなか。

  下半分は「アプローチ(5.7)」と呼ばれる超入門編となっているが、モチが下がり全身ヨレてくると、ここすら怪しい。
  何とか慎重に下半分をこなし、息を整え上半分へ。
  基本ガバ、クラックの中にもガッチリしたホールドがあり、ガンガン行けるが、一ケ所核心となる2~3歩があり、ここで力尽きそうになる。
  うーん、ここは何としても一気にMOSで片付けたいっ!・・・というより、今日はもう終わりにしたい!

 
 
  ルートが長く、さらに斜めに延びているため、上部に来ると引き上げるロープもめっちゃ重くなってきて、際どい体勢でのクリップはけっこう辛い。
  何とかMOSで本日の「10本勝負」を終えたが、M田氏はさらに「もう一本!」などと星一徹のようなことを言っている。
  とりあえず、なだめて本日は終了。

 明日も天気は持ちそうなので、引き続き甲府幕岩とする。
 夜になると近くの森から動物たちの声があちこちから聞こえ、辺りは「野生の王国」と化すが、夕食後は、さすがに疲れて爆睡する。



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