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介護問題

2005-05-28 10:27:27 | つれづれなるままに
■以前は一緒に旅行もした仲間のKさんと久しぶりにお茶した。
彼女のご主人(年齢は79歳)は3年ほど前から「痴呆」が出て、それ以来大好きな旅行も出来なくなった。
最近は「痴呆」と言わず「認知症」と呼称が変わったのは周知の通り。
とうとう気晴らしのお仕事も辞めざるを得なくなった。老々介護に入ったというわけだ。
夜中もずっと世話に明け暮れている。実に可哀相だ。
■去年春から「介護度4」の認定を受けて「ディケアセンター」に何とかだましながら通わせる日々を送っている。
介護福祉制度のおかげで、月曜日から土曜日まで(朝9時から午後3時までの間)面倒を見てもらえ、その間が彼女の命の洗濯時間になる。彼女だとてそう若くない。お風呂もその間に入浴しておかなければいけない。
■ご主人は、彼女が家にいる時は妻だとは認識出来る。が、いざ外に出ると、妻という認識がないと言う。
「家=妻=彼女」とインプットされているようだ。
普通は送迎車で巡回して乗降。急用がある場合などは臨時で彼女がお迎えに行くことがある。
驚くことに、妻だという認識はないから「誰?」とケゲンな顔をされる。まったく記憶から消滅しているのだろうか?
そして自宅に到着し、車から降りて玄関の戸を開けると「お母さ~ん」と家の中に向って呼ぶんだそうだ。(笑)
うしろにいる彼女は「私はここにいるよ。」と言っても「お母さ~ん」と呼び続けるんだと悲しそうな彼女。
もし、仮に自分だったら耐えられない話である。100年の恋も一度に冷めてしまう。
■日曜日と祝日、特にGWなどは「忍」の一字だったと言う。
24時間一緒に生活するのは、彼女の神経までもがおかしくなる。でも、夫だから、そんなことも言っていられない。
そして、もっと大変な方もいるだろうから・・・と思うことにしていると言う。エライ!
これがいつまで続くんだろうかと・・・その言葉に何も手を差しのべられない自分。
今の時代、行政が支えになってくれているが、少子化の時代、私たちがその頃になったら、どうなってるだろうか?
■3人のお子さんはそれぞれ独立され、立派になられている。長男は東京で最近家を新築した。
離れていて母に父の面倒を見させていることが苦痛だと。
一日も早く解放してあげたい・・そう言ってくれる息子に彼女は心のよりどころを求めている。