観たいな~と思っているうちに公開が終わっちゃったのですが、
目黒シネマで観てきました。
『ナイロビの蜂』との2本立てだったけど、時間がなかったので『ぼくを葬る(おくる)』だけ。
監督:フランソワ・オゾン
主演:メルヴィル・プポー
「葬る」と書いて「おくる」と読ませるこの邦題、凝ってますよね。
仏:『Le temps qui reste』・英『TIME TO LEAVE』とのことですが、
『ぼくを葬る』が断然いい!
余命3ヶ月を宣告された、主人公ロマン。
家族や恋人に、それぞれの方法で「別れ」の準備をしていきます。
人生の幕の引き方を自ら選び、静かに死に向かっていく姿は強いです。
自分がどう生きたかって、
家族・恋人・友だち・・・という近しい人たちに「後味」として残されるものかもしれません。
男前の主人公ロマンが、同性愛者という設定もまたよろし。
恋人を女性にしなかったことが、この作品をぐんと深みのあるものにしてます。
際立ったセリフやエピソードというより、
演じる役者の細かな表情や、映像の光/影などがひしひしと訴えかけてくる作品でした。
「死」をテーマにしたものってやっぱり重い。
けど、「生きかた」なんてことをいろいろ考えるきっかけになるもので・・・。
オススメ度★★★☆☆
※ナイーブになってるときにはオススメできない、かも。