エビフライのしっぽ

日々のちょっとした発見をときどき紹介します。
ほとんどはなんてことない日記です。

鷲田清一著『ひとはなぜ服を着るのか』

2007年11月19日 | 
ここ数ヶ月、「なにを着るのか?」ということに悩んでます。

クローゼットの中で雪崩が起きた(!)のを機に
衣服の整理をしておりましたところ、
「これはマズイぞ」という気持ちがふくらんできました。

「フンパツして買ったはずなんだけどな・・・。」とか、
「なんじゃこりゃー!!!」とか。
目を背けたくなるような買い物の失敗の数々に、
ちょっと自己嫌悪に陥っておりますです。

今後、失敗をしないために「わたしはいったい何が着たいのよ?」
と自分に問い詰めてみたんですが・・・これが、どうもわからないんです。
なんてこった。
もう28年間も服を着て生きてきたはずなのに、
恥ずかしながらちゃんと考えたことがなかったんですよね。

で、今さらですが悩んでおります。
悩んでいるうちに「そもそもなんで着るのか?」
というところに突き当たってしまいました。

モヤモヤしながらヒントを探して本屋をふらふら。
雑誌を眺めてみたり、「オシャレ」について書かれてる本をめくってみたり。
でも、そういうことではなくって。

社会学とかから攻めてみるべき?ということで見つけたのが
鷲田清一(わしだ・きよかず)氏の『ひとはなぜ服を着るのか』という一冊です。
まさに、モヤモヤに響くタイトル!
「衣服は社会と接する皮膚」だというところから始まり、
つねに新しいことそのものに意味がある「モード」が抱える矛盾などに言及。
おもしろかったので『モードの迷宮』『ちぐはぐな身体』など続けて数冊読んでみました。
「ファッション」という切り口で考える哲学、おもしろいです。

何を着るか。何を食べるか。どこに住むか。

けっこういい歳になった今、
「ちゃんと選ぶ」ことを大切にしたいと思う今日この頃。

駅で目にするエポスカードの広告
「You are what you buy.」
が、妙に心に響きます。