シャボン玉

いつもの公園に行く
バザーのくじ引きで当たった
シャボン玉を持って

言えなかった言葉たちが
風に吹かれて飛んでいく

悲しいものだな
こんなに綺麗なのに

言いたかった言葉ほど
伝えることができなかった

今度はちゃんと伝えたいから
今いるあなたに向けて飛ばそう

反省

あなたの嘘くらい分かっている

あなたが気遣っていることくらい
分かっている

あなたの真ん中に
ドスンと居座っていることくらい
分かっている

あなたに多くを求め過ぎることくらい
分かっている

友は言う
一人に100パーセントを
求めてはいけないと

いろんな人から少しずつ
パーセントを集めればいいと

知らず知らずに理想を押し付けていた

あと10パーセントどうして足りないのと
あなたのことを否定していたのだ

日常

日常のあら探しをいている
私に気がついたから

今日はささやかな日常を
褒めることにしましょう

月の綺麗な夜です

晩ご飯の月見そばも
美味しくいただきました

無いものねだりをやめて
手のひらに月をかざしてみます

平凡な日常がきらりと輝きます

あなたへ

暗闇からやっと顔を出して
太陽の恵みに喜ぶ

あなたの姿は
清々しい花のようです

あなたは暗闇のなかで
何かを見つけたようです

私には想像もつかない
暗闇のなかで

あなたの小さな変化を
みんなは優しく受け入れます

どんなときも
あなたを思っていますから

秋の穏やかな光のように
みんなに愛されるあなたでいて下さい

服

私に似合う服を着る
私という素材が光る服

素敵な人に憧れて
着飾ってみたけれど
私の素材は光らなかった

田んぼの香りのする服
干潟の香りのする服
レンゲの香りのする服

私が私らしくいれる服

無理に背伸びをしなくても
いいことに気がついた