迷子になっていた
子ども心が
玄関を
トントン叩いて
ぽろぽろ
泣いている
早く入って
寒かったでしょう
シチューでも
作ろうね
心って
迷子になるんだな
いや
ある時
旅に出るんだな
寒かったでしょう
おこた付けるね
みかんもあるよ
よく
頑張ったね
どこか懐かしい
スーパーの
お菓子コーナーで
立ち止まると
聴こえてくる
懐かしい歌
帰り道
その歌を
口ずさみながら
ほろ苦い出来事も
午後のひとときの中で
コーヒーみたいに
思える日がくると
なんとなく
思えた
懐かしい歌
それは
失恋の歌
そして
今は人生の
応援歌
ミルクと砂糖も
添えて
