システム担当ライブラリアンの日記

図書館システムやサービス系の話題を中心に。最近、歩き旅の話題も。

国立図書館の新しい情報提供サービスについてのグループディスカッション(2009.11)

2009-11-07 22:08:45 | イベント参加
2009.11.6.(Fr) 19時過ぎ~22時前
場所: 大阪/西梅田、阪神高速が通り抜けているビル
参加者: 大学図書館の人 4名、元大学図書館のLIS研究者 1名、
     公共図書館の人 3名
     慶応の原田先生、記録やお手伝いの院生1名

事前のご案内では、幅広いテーマについてお聞きしたいとのことだったが、基本的には情報提供サービス全般について、まずは夢を語るようなものでもいいので。

○3年後、本館のシステム入れ換え。
・2年後に、情報サービスシステムを更新(導入?)
・5年間使うので、7年後まで見据えて。

○集まりの公開可。NDLの活動のアピールにも。
・計16回予定。その他、訪問調査20-30回。
・明日は、利用者
・高校生対象のものは、インフルの学校閉鎖の影響で延期中
 #見たいぐらい。

○プロトタイプができたら、ご意見を。
 今年度中に作る。
 NDLも本気と。
 NDLも160項目をまとめている。
・CiNiiが2つくらい作れる予算

■自己紹介+NDLについて
・総合目録は使うけど。
 古い資料はお客が要求しない。最近の資料が多い。
・見やすくなっていない。無骨な感じ。一新してほしいなと。
・政令指定都市=大きな図書館だと、NDLに頼むという意識が小さい。
・便利そうとは思わなかった。書誌事項確定は、NDL-OPAC。
 CiNiiはよく使う。
・いろいろあって、分かりにくい。組織の大きさの現れも?
・NDLとNIIのサービスの別々さの問題。例えば、書誌とか。
 書影、NDLが(スキャンして)提供してくれたらいいのに。国のデータプロバイダとして。
 ※NDLは、カバーと帯はほかしているとか。

■なんで使う気になれないのか
・仕事の流れに入ってこない。
・最後の砦的な位置付け。
 NIIで十分。

・物流経費を誰が払うか。
 県立に借りるなら、県立負担=無料
 協定があれば、その間は無料

・NDLのサイト(トップページ)は、直感的に使えない。

・広報の問題? ググって上位に出てきたら、それでよい?
 公共図書館とか経由で、使うならそれでよいとも言える。
・NDLのサイトが、ググって引っかかっても、それでどうする?
 
 ※来られない方に向けてのサービスとしての議論の方向

・NDLが何をしてくれるか知られていない。
 NDL-OPACも、では何のため?

・WikipediaやAmazonに出すアイデアも。

・NDLのサービスは、最後の砦 なのか、一般向けサービスなのか。

・NIIの書誌レコードと、何かのコード値での連携もほしい。
・何のために使わすのか。
・リサーチナビ(探し方マニュアル)は、結構いい。
・一般の人は、ネットの向こうは全て同じ。
・本文も見られるように。あるいは、見られないなら、見られるようにガイドする。
・本を探す人向けのサービスは独立して提供?

・個別目録→総合目録 の順序の逆転は?
 ゆにかネット(都道府県立+政令指定都市)だけでなく、市町村・県立図書館総合目録は?
 「お探しの都道府県は?」というプルダウンボックス付きとか (私)
 *)羽田空港のレストラン検索機能からイメージ
http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/shops_and_restaurants/

 ILLも混じると、現場が耐えられないとか。 
 "ファーストステップ"になりたいという声はNDLにもあるらしい。

・物流の問題
・ユーザの所在地で、優先する順序を選べるとか。
 「乗り換え案内」のように、早さ順・料金順を選べるとか。

・「書誌」とか、「責任表示」とか、「異なりアクセスなんとか」とか、ユーザに分かるわけない。
 #終了後、「出版"者"」に噛みついていた私。特に公共図書館(新刊和書が多いところ)だと「出版"社"」でもいいじゃん。「出版社: 鈴木一朗」とか「出版社: ○○研究会」とかでも、分かるでしょ。
  目録はユーザのためにある!

 #本学さんの仕様書に「OPACの書誌レコード等の各項目名称を表示する時、一般ユーザに分かりにくい用語は極力使わないこと」とでも書こうかしら。
 部内会議の議事録に「MLを作成することとなった」と書くのと同じくらい、今さら感とか、わざわざ感があるのだけど。

■プロトタイプ
 OPAC、利用者管理、ログインサーバ。
 これに貸出管理があったら、図書館システムになるではないか。
 これを市町村に配る。
 サポートは有料に。
 これで、書誌データをハーベストしたら、簡単に(!?)総合目録もできる、とか。

 民業圧迫という議論か、価格か。
 OSSでも、地元業者がサポートすれば。
 大学なら、NIIの WebUIP と、パッケージの併存という例も。
 #なんかよさそうやなぁ

■本文データの解像度は?
 値段ときれいさのトレードオフだけど、どっち重視?

■本文の表示、見せ方
 普通にスクロールとか、ページめくりができればよい。
 (変に本をめくるみたいでなくてもよい)

■モバイル、PDA
・携帯で検索はしてて、本文へのリンクをどんどんメールで送れればいい、という声もあったとか。
 検索したら、書架まで案内してほしい、という声もあったとか。
・PC版サイトのニュースと、携帯サイトの同時性

・PC版館内OPAC端末で、PCと書架の相対的位置の表示。
 #確かに、私もOPACは館内資料へのナビゲーション機能として必要、と言ったことがあると思いますが、そうなっているOPACってどれだけあるだろう。最低限、館内フロア図だと思うけど、出てたかなぁ。

■書誌レコードのエンリッチ
・書影、
 +目次・前書き・要約
 +本文
・検索結果の表示の仕方、レーティング


・画面デザイン、展開の統一感のなさ。
 どのページからでもトップページに戻れるよう。


・ピタパで払えて便利というアイデア
 → クレジットが使えない人はダメなので、導入ボツになった某KB市立図書館

・名前の問題「登録利用者」→「コピーがほしい方はこちら」とか
 やっぱ広報の問題?
 *)登録は、年に1回来館しないといけない。
・国会VISAカードでポイント制
・普通のクレジットでも
・一般の買い物サイトでは、支払は、クレジット、振込、コンビニ、着払いとか選べるのに。
*)どこかの公共図書館で、ポイント制を始めたところがあるって言っていたっけ!?
 →ポイント制については、別のエントリでも

■リコメンド機能、有効性は?
・NDL-OPACの位置付け、使われ方の問題か。鶏と卵? リコメンドがあれば使われる?
 公共のレコードをもらうとか

■在庫中の資料を上位に表示させる機能は?
・あってもいい という意見が大半
・一方、貸出中でも借りて(予約して)もらえるというニーズを摘む結果にならないか。そういう機能を案内する仕掛けも? (私、思いつきで)


・思想を感じさせるプロジェクトとなってほしい

■どこから作ってみるべきか
・本文のデジタル化
・想定ユーザ、海外のユーザ、障害者は?
・保存、デジタル化
・まず、書影とか見えるところから
・本文(画像)情報のテキスト化
・ユーザインターフェース。iGoogle のように。
・「政策」(ポリシー?)を明確にしてほしい。
・市町村立を支えるという意識を持っていただきたい。
・ガイドブックを作ってほしい。ムックとかがいいね。
 週刊ダイヤモンドで取り上げてもらう。大衆性。
 O市立図書館でも、ビジネスに役立つと紹介されると、反響多い。

※写真:10月、新潟市沖から、新潟市街を眺める
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