システム担当ライブラリアンの日記

図書館システムやサービス系の話題を中心に。最近、歩き旅の話題も。

(2018.11.18) 図書館シンポジウム 図書館が守口を救う! 図書館にできること

2018-11-18 18:20:50 | イベント参加
*例によって、私の理解した、書けた範囲でのメモ。

・主催: 魅力ある守口市立図書館を求める会、守口・財政を学ぶ会
・MOVE21にて。13時~17時
・参加者は30名ほど。

■第1部 常世田氏(立命館大学)講演
○最後の方だけ参加。

○「自己判断自己責任」のための図書館、「本を貸す」ところではありません、ということを講演された様子。
・ビジネス支援、医療情報支援について、テレビ番組の映像を見せるなどされていました。

○所感
最近患者を経験した者としては、「自己判断自己責任」、そのために図書館で情報収集って言われてもなぁ。逆にプレッシャー!? 専門的になればなるほど、自分では理解や判断できないし。

もちろん、図書館でそのような情報を提供することは、大事だと思います。一方で、謙虚さというか、もろもろ専門化している事項について、「自己判断自己責任」以外の面からの議論もほしい。

■第2部 トーク&トーク 私たちはこんな図書館がほしい

○市議会議員 2名も参加
・たかしま氏
・かい氏

○司会者から
・困難に直面した人が頼れる場所
・直営か委託かという論点。現状では、委託ありき。

○視覚障害者への(手間のかかる)情報の加工・提供ができるか心配。浦安市立図書館では?

・常世田: 法令の改正。媒体変換など市立図書館。
 浦安市では、媒体変換、ボランティア200名。配送・相談・送迎なども。
 委託の図書館で、障がい者サービスをきちんとしているところはない。

○障害者以外でも、一般の方でも文字を見にくい人もいる。

○大学生の方。20代の登録者が少ないとのこと。Amazonから近くの図書館にあるかというアプリを使っている。大阪市と比べると、10分の1ほど。
インターネットで大阪市の蔵書も使える・借りられるようになど。

・常世田: 図書館はネットワーク、蛇口。よりよいアウトプットの出る図書館を。

○府外・大阪市立図書館勤務経験ありの方。大阪市内は毎日トラックが回っている。浦安市が30年間・資料費1億円を維持している理由は?

・常世田: いい図書館を作るのは、首長と(与党の)議員。ディズニーランドを引っ張ってきた市長が「TDLはしょせん遊び場」。その市長が作った。「町作りの文脈」。
専門書を含めて資料費1億円。サラリーマンが報告書を作りに来る。

○守口市と浦安市は、面積が同程度。蔵書数は17万冊と117万冊。館数は、1館と8館。一人当たりの貸出数は、1.5冊と11.9冊。身近なところに図書館を。
浦安市ではどうして8館も?

・常世田: 浦安市内に駅が3つ。その近くに貸出ポイントあり。年間20万冊。
 シルバー人材センターから。人件費600万円。
 最初に大きな図書館を作って、初期投資をしたのが大きい。人が来はじめると、ニーズが広がる。70%の貸出が文学以外。
 
○市内の会社員の方。直営と委託と、どれだけコストが違う? 費用対効果。
 誰も来ないような施設なら、作らなくていい。

○市内出身者。府外在住。芦屋市、川西市で、色んな図書館があるなと。
 現図書コーナー(大日)に人が来るかな。
 北河内のネットワーク活用は?
 守口市に図書館ができるとして、そのキャッチフレーズ、コンセプトはある?

・常世田:
 運営には一定のコストが必要。委託するとコストをかけなくなる。
 10-15分以内に図書館があれば、50%の人が登録者になる傾向。図書館の質がよいと、もっと遠くからも来る傾向。駐車場も必要。浦安市は200台(土日は館内に400人)。
 「質」が重要。きちんとした選書など。しかし、図書館は本じゃない! 世界のシャッターの売上は? といった質問も。町の課題解決には、高い買い物ではない。
 
 米国での公共図書館に3Dプリンターがある話と、国内で製造するためという社会的背景。
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