待ちに待った「ガリレオ」がはじまった。第1話の視聴率は24.7%だったそうだ。(初回21.0%の「医龍2」を超えてトップになった。)
福山雅治ファンにはたまらない1時間だったろう。おまけに間のコマーシャルまで福山雅治さんをはじめ出演している役者がでているものを挿入するというサービスぶり。ファンにトイレも行かせないという憎いばかりの心遣いだ。湯川と女性刑事の初対面のシーン。湯川役の福山雅治にあんなに顔を近づけてもらった柴崎コウに嫉妬した女性ファンもきっと多かっただろう。
初回は15分拡大版とはいえ、第1話の「燃える」は小説の内容とは少し違っていた。小説のほうはもう少し複雑な展開なので、時間枠におさまる脚本を書くのは無理だったのだろう。ドラマならではの工夫が見える。
講義に使う黒板の板書も物理の専門家が書いた本物だし、工場のノートパソコンの画面に表示されているソフトウェアも本物だ。(Windows98だし。)ディテールにこだわった姿勢がうかがえる。屋外でレーザーを使った再現実験も大掛かりで見事だった。
1)小説にはない女性刑事(柴崎コウ)、監察医(真矢みき)を登場させ、小説にはない華やかさを添えている。
2)小説では犯人(唐沢寿明)はしばらく読まないとわからないが、ドラマでは初っ端に誰が犯人かを種明かししていた。犯人追求の過程を省略し、時間を短縮するためだろう。小説では犯人と同じアパートに耳の不自由な青年が住んでいて、彼の存在が犯人特定の最初のきっかけとなるのだが、そのあたりが省略されていた。
3)工場で装置を操作している犯人を女性刑事が見つけるシーンがあるが、これは小説にはない。ドラマを盛り上げるための設定だ。
4)小説では犯人には殺意はなかった。若者たちを怖がらせるだけのつもりだった。ところがドラマでは強い殺意があるという設定だ。机を膝で蹴り上げるシーンも小説にはなく、ドラマならではの犯人の性格描写だ。小説をあらかじめ読んで内容を知っている視聴者も楽しめるようにしてくれたのかもしれない。小説で犯人が朗読の録音ボランティアをするきっかけになったのは自分の妹のためだ。彼女は耳しか聞こえず話せないという障害をもっていたからだ。
5)レーザーを使った再現実験で湯川は43回失敗するわけだが、これは小説にはない。犯人も同じく何度も失敗したと仮定することで、犯人の強い殺意を強調してドラマチックな効果を狙ったものだ。
6)小説では湯川は研究室でインスタントコーヒーを刑事に勧めるシーンが何度もでてきて、これが彼の風変わりな性格をほどよく印象づけているのだが、第1話にはインスタントコーヒーは使われなかった。福山雅治さんには似合わないということかな?
細かいことだが「ドラマで気がついた間違い、矛盾しているシーン」についても検証して
おこう。(ちょっと意地悪だけど。)
1)女性刑事(柴崎コウ)が湯川から携帯メールで「会って話したい」というメッセージを受信するシーン。その時、壁にかかっている時計は午前11時32分、携帯メールの受信時刻も2007年10月1日11時30分なのだが、直後に携帯画面が大写しになって湯川からのメッセージを確認するシーンがある。このとき携帯の時計の時刻は13:00になっている。携帯画面の撮影だけ別の場所で行ったものと思われる。また、このシーンの撮影は携帯に表示されているとおり10月1日の午前中に行われたのだろう。
2)ドラマの冒頭、犯人役の唐沢寿明が「車輪の下」の朗読を録音するシーンがあるが、壁にかかっているカレンダーは10月のものである。後日、上記の女性刑事(柴崎コウ)が携帯メッセージを受信するシーンが10月1日であるとすると、犯行が行われたのは9月中でなければならない。壁のカレンダーが10月というのは変だ。
関連リンク:
ガリレオ・プロジェクト始動!
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/7164040451caa657de43de1776b847c3
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原作本(「探偵ガリレオ」、「予知夢」)
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福山雅治ファンにはたまらない1時間だったろう。おまけに間のコマーシャルまで福山雅治さんをはじめ出演している役者がでているものを挿入するというサービスぶり。ファンにトイレも行かせないという憎いばかりの心遣いだ。湯川と女性刑事の初対面のシーン。湯川役の福山雅治にあんなに顔を近づけてもらった柴崎コウに嫉妬した女性ファンもきっと多かっただろう。
初回は15分拡大版とはいえ、第1話の「燃える」は小説の内容とは少し違っていた。小説のほうはもう少し複雑な展開なので、時間枠におさまる脚本を書くのは無理だったのだろう。ドラマならではの工夫が見える。
講義に使う黒板の板書も物理の専門家が書いた本物だし、工場のノートパソコンの画面に表示されているソフトウェアも本物だ。(Windows98だし。)ディテールにこだわった姿勢がうかがえる。屋外でレーザーを使った再現実験も大掛かりで見事だった。
1)小説にはない女性刑事(柴崎コウ)、監察医(真矢みき)を登場させ、小説にはない華やかさを添えている。
2)小説では犯人(唐沢寿明)はしばらく読まないとわからないが、ドラマでは初っ端に誰が犯人かを種明かししていた。犯人追求の過程を省略し、時間を短縮するためだろう。小説では犯人と同じアパートに耳の不自由な青年が住んでいて、彼の存在が犯人特定の最初のきっかけとなるのだが、そのあたりが省略されていた。
3)工場で装置を操作している犯人を女性刑事が見つけるシーンがあるが、これは小説にはない。ドラマを盛り上げるための設定だ。
4)小説では犯人には殺意はなかった。若者たちを怖がらせるだけのつもりだった。ところがドラマでは強い殺意があるという設定だ。机を膝で蹴り上げるシーンも小説にはなく、ドラマならではの犯人の性格描写だ。小説をあらかじめ読んで内容を知っている視聴者も楽しめるようにしてくれたのかもしれない。小説で犯人が朗読の録音ボランティアをするきっかけになったのは自分の妹のためだ。彼女は耳しか聞こえず話せないという障害をもっていたからだ。
5)レーザーを使った再現実験で湯川は43回失敗するわけだが、これは小説にはない。犯人も同じく何度も失敗したと仮定することで、犯人の強い殺意を強調してドラマチックな効果を狙ったものだ。
6)小説では湯川は研究室でインスタントコーヒーを刑事に勧めるシーンが何度もでてきて、これが彼の風変わりな性格をほどよく印象づけているのだが、第1話にはインスタントコーヒーは使われなかった。福山雅治さんには似合わないということかな?
細かいことだが「ドラマで気がついた間違い、矛盾しているシーン」についても検証して
おこう。(ちょっと意地悪だけど。)
1)女性刑事(柴崎コウ)が湯川から携帯メールで「会って話したい」というメッセージを受信するシーン。その時、壁にかかっている時計は午前11時32分、携帯メールの受信時刻も2007年10月1日11時30分なのだが、直後に携帯画面が大写しになって湯川からのメッセージを確認するシーンがある。このとき携帯の時計の時刻は13:00になっている。携帯画面の撮影だけ別の場所で行ったものと思われる。また、このシーンの撮影は携帯に表示されているとおり10月1日の午前中に行われたのだろう。
2)ドラマの冒頭、犯人役の唐沢寿明が「車輪の下」の朗読を録音するシーンがあるが、壁にかかっているカレンダーは10月のものである。後日、上記の女性刑事(柴崎コウ)が携帯メッセージを受信するシーンが10月1日であるとすると、犯行が行われたのは9月中でなければならない。壁のカレンダーが10月というのは変だ。
関連リンク:
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原作本(「探偵ガリレオ」、「予知夢」)
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オリジナルを考えるのって大変そうですけど、すごいですよね~。
私も見てみようかな、と思ってますw
久々にヒットするドラマでしょうね。ぜひ見てください!
第1話の録画をしていないようでしたら、友達から手に入れてくださいね。
僕は小説のほうを先に読んでしまいましたが、少し後悔しています。ドラマ->小説の順にしたほうがりもっと楽しめると思います。
原作とはかなり変わっているのですね。
主役二人も魅力的ですし、今後も楽しみなドラマです。
はじめまして。コメントありがとうございます。
> 原作とはかなり変わっているのですね。
そうなのです。原作は犯人も犯行手順も明らかにされない形で読者をワクワクさせるミステリーで、ドラマのほうは犯人は明かした上で、主役2人に焦点を当てながら犯行手順をあばいていくわけですね。原作では草薙刑事が第2の主役ですね。
僕のほうはドラマと原作の違いをメインに記事を書いていく予定です。
これからもよろしくお願いします。
10月30日に投稿がなかったので、ここに書かせてもらいます。
16日は、見られなかったのですが、29日の第2話、見ました。
面白いですねぇ。
とねさんは、録画してあるのかな?
福山雅治は、昔、「福山エンジニアリング」を見ていたりして、結構好きです。女の人の好きになり方とは違いますが・・・
また、投稿お願いします。
こんにちは。コメントありがとうございます。
> 10月30日に投稿がなかったので、
その後、仕事のほうが急に忙しくなりブログを書いている余裕がなくなって「ガリレオプロジェクト」の記事も頓挫しています。
ガリレオの第2話、第3話は「光の性質」や「共振」などにからめた記事を書くつもりだったのですけど。。。仕事のほうはますます忙しくなるので、ストレス溜まりまくりです。。。
EROICAさんも第2話ご覧になったのですね。
それにしても湯川教授が事件のからくりをひらめくとき、いきなり数式を書きなぐる「ヒーロー物の変身まがい」のシーンがでてきますが、あれって滑稽ですねー。ありえない!と思いましたけど、まあご愛嬌ということで許せるのかな?という範囲です。
> とねさんは、録画してあるのかな?
僕は今のところ全部の回を録画して、MPGやMP4にして保存してありますよ。
> 女の人の好きになり方とは違いますが・・・
福山さんに対してはそうでしょうねぇ。。。1ヶ月くらい自分が福山さんに変身できたらどんななんだろうなぁとと、いい年齢してありえない想像を僕はめぐらしています。
ところで理論物理の本を読んでいるときの高揚感って少し恋に似ていると思いました。このところ少し浮気して物理から離れてVisual C#関連の本に熱中しているのですが、物理に対する興味が薄れているのに気がつきました。物理の本をまた読み直せば興味が戻るのはわかっていますが。自分が若い頃の恋愛もちょっと似ているようだったかなと。。。僕は同時に2つのことに熱中できないようです。
> また、投稿お願いします。
はい、楽しい話題が書けるよう頑張ります。そのためには自分がまず物理やドラマを含めていろいろ楽しむことですね。