![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/47/a8/0e0b2cc925e090c747739e20bc1797a2.png)
ことの始まりはツイッターで見かけたこの画像である。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5e/85/a9b7de2d4fe5a6e29adc69a4517ebdcd.png)
「たかしくんは時速4kmで2km先の公園へ向かっています」
最後の行には空欄があり「[空欄]か?」のように、欠けている言葉を埋めて笑いがとれる文を完成させるお遊びだ。
僕も面白がって、欠けている枠に次のような文を入れてツイートしていた。
「フェルマーの最終定理によって、標準模型の電荷を導出できます」(ツイートを開く)
「特殊相対論に従うと出発してから何分後にたかしくんは公園に着きます」(ツイートを開く)
「不確定性原理に従うと、たかしくんの公園到着時刻はどれくらいの精度で求めることができるでしょう」(ツイートを開く)
他にも面白いのがないかな?と画像とにらめっこしていると、キロメートルが「km」と小文字で始まっていることに気がついた。小学生のときは「Km」と大文字で習っていた記憶がある。
ちなみに先日、昭和47年初版(昭和48年印刷)の「中学ばらシリーズ 中1数学(昭和48年)」を紹介したが、調べてみたところこの本では「km」のように頭文字が小文字表記である。僕が10歳の頃なので、人(僕)の記憶はいいかげんだ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/66/33/481ac38c4a06f6bc36f4a651f84ea412.png)
気になったので調べたところウィキペディアの「キロ」の「小文字を使う理由」のところに次のようなことが書いてある。
「日本の一般道路の標識では、昭和35年総理府建設省令第3号により、"Km"(頭文字を大文字)と標示するよう定めていたが、 2008年(平成20年)8月1日以降、"km"(頭文字を小文字)と標示するように省令が改正された。」
これはこれで、画像と一緒にツイートしておいた。
ツイートを開く
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/31/4d/93f1097a3e003b4c472724b4b2e29e56.png)
現在は「kg」が正しくて「Kg」は間違いなのだという。キログラムについても同じことで「kg」が正しく「Kg」は間違い。そのようなわけで、交通標識で長らく大文字で始まる「Km」が使われていたこともあり、世間一般では2つの表記が混在していた期間が長く続いていたのだと思われる。
いったいどれくらいの人が、このことを知っているのだろう?とアンケートをとってみた。(アンケートを開く)
ちょうど100名の方から回答いただき、70パーセントの人がご存知だという。僕を含めた30%の人は「Kg」が正しいと思っていたようだ。
ネット検索すると「Kg」の表記が散見することがわかる。「EMANの物理学」の広江さんは、すでにご存知だったようだが「Kg」の表記が1箇所残っていることがわかった。(このページ)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/f4/5cbf956c038fa80f313bb7ba4cc34023.png)
これから注意して書くことにしよう。
コンピュータの記憶容量の表記
ファイル・サイズやメモリー・サイズなどコンピュータの記憶容量について言及する場合の表記はどうなのだろう?次のように書いていたことを思い出す。
キロバイト(KB)、メガバイト(MB)、ギガバイト(GB)、テラバイト(TB)
ウィキペディアの「SI接頭辞」を見る限り
キロバイト(kB)、メガバイト(MB)、ギガバイト(GB)、テラバイト(TB)
が正しいような気がしてくる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/56/8d2f6772b236e0f1cc2fc475bd9dacf6.png)
ところが「コンピュータにおける使用法」というページを見ると「コンピュータの記憶容量について言及する場合にキロを1024 (=2^10) の意味で使うことがあったが、2進接頭辞が公式に採用されたことを受けて、国際単位系 (SI) 第8版(2006年)において、キロやその他のSI接頭語は、決して 2 のべき乗を表すために用いてはならないと定められた。(2^10には「キビ」(kibi, 記号:Ki) が導入されている。)」とある。
2進接頭辞
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/71/dc/8b40bfd0382c21912c08f447fa9be256.png)
つまり、正式には次のような表記が正しいということらしい。(キビバイトkiBのところはKiBではない。)メモリーやハードディスクの表記で、こういうのは見かけたことがないからややこしい。
キビバイト(kiB)、メビバイト(MiB)、ギビバイト(GiB)、テビバイト(TiB)
こちらのほうはこだわらず、周りの人の書き方に合わせていくことにした。
関連記事:
ミリリットルは ml ではなく mL である件
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/17389d03ba9f0234e88f8146dbcdd374
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Kはケルビンだからキロに使うわけがない、単なる間違いと思ってた。
キビの方は聞いたことがあるような無いような…使ってるのを見たことはないな。
そもそも昔、同じメーカーの同じHDでも実際に製造した所が違うと細かい容量が違うのが当たり前、と聞いたので概数としか思ってない。
> 昔はキロに大文字のKを正式に使ってた事の方を知らなんだ!
そうですか!hirotaさんは僕より年上ですから、小学校のときは「K」で習っていたはすですよ。
昨日フランス語を教えている生徒(30歳くらい)に聞いたところ、小文字で書くのが普通だと言っていました。(理数系にうとい2人です。)ミリリットルがmだからキロリットルもkで書くのがあたりまえだという理解のしかたでした。
KBやGBが概数だということは、僕もそう思っていました。
メートル法をはっきり認識したのも同じ頃だからキロが小文字という認識もここで確立して、以後は大文字キロは単なる間違いと思ってた。
ということは僕の高校時代はすでにmks単位系ということになりますね。
先日たまたま昭和48年印刷の「中学ばらシリーズ 中1数学」を入手したので、調べてみたところ「km」と小文字表記でした。画像と説明はこのブログ記事の本文に追記しておきました。
いずれにせよ2008年8月になるまで交通標識では「Km」と表記されていたので、世間では大文字表記と小文字表記が混在していた時期が長く続いていたのではないだろうかと思っています。