とね日記

理数系ネタ、パソコン、フランス語の話が中心。
量子テレポーテーションや超弦理論の理解を目指して勉強を続けています!

第25回 神保町ブックフェスティバル

2015年11月01日 15時43分00秒 | 日記


先週の「第56回 東京名物神田古本まつり」に続き、今週も神保町で古本漁りをしてきた。今日は「神保町ブックフェスティバル」が目当て。

第25回 神保町ブックフェスティバル 2015年10月31日(土)、11月1日(日)
http://jimbou.info/news/book_fes.html

このように出版社別のワゴンセールがずっと並んでいる。



大の本好きとして知られている中江有里さんがブックフェスティバルに昨日はいらっしゃったようだが、今日は前のほうから和服を着た男性とすれ違った。どこかで見たことのある顔だと思ったら京極夏彦さんだった。

地元の笹塚に戻ってきて、書店の店員さんから聞いたところによると自分の蔵書印も作れるイベントもあったそうだ。調べてみたらこのページが見つかった。

第15回蔵書印まつり10月31日~11月1日 10:00~16:00
http://homepage2.nifty.com/e-noguchi/zoushoin/zoushoin.htm


今日の収穫はこの2冊だ。




応用数学の基本(朝倉書店)



内容: 第1章では、常微分方程式の一般的な解法のほかに、演算子法による解法や機械的、電気的振動系の解法にもふれている。第2章では、偏微分方程式の基本的な形の方程式の解法について述べ、あわせて例題を加えて詳細に説明した。第3章では、フーリエ級数、フーリエ変換が理工学方面に応用されることを考慮し、調和解析や画像再生の問題を例として取り上げている。第4章では、ラプラス変換およびラプラス逆変換について基礎的事項を詳述し、かつ機械的振動や電気回路の振動をはじめ、自動制御などの理論に広く用いられる、微分方程式を代数計算に置き換えて解く方法について述べている。第5章では数値計算の基本的事項を説明し、それらの数値計算アルゴリズムについて記述し、次章の常微分、偏微分方程式の数値解法への橋渡しとしている。第6章では、常微分方程式の一般的な形の基本的な数値計算例を示し、演習として解法のプログラムを付してある。第7章では、偏微分方程式の代表的な数値計算法である差分法、有限要素法、境界要素法について述べ、簡単な例題をあげて説明した。1995年刊行、182ページ。

僕のコメント: いわゆるコンピュータによる数値計算の理論と実践の基礎を学ぶための本。応用数学の基礎である。朝倉書店のワゴンは8割引きなので本書は700円で購入できた。


天体軌道論 改訂版:長谷川一郎



内容: 天体の軌道計算の理論と実際を解説した本。1983年刊行、407ページ。章立ては次のとおり。
第1章:観測時刻、第2章:座標系、第3章:歳差、第4章:2体問題、第5章:位置推算表、第6章:円軌道の決定、第7章:一般軌道の決定(1)ガウス・マートンの方法、第8章:放物線軌道の決定(1)、第9章:直接法(バイサラの方法)、第10章:軌道改良、第11章:特別摂動(1)直角座標による方法、第12章:特別摂動(2)要素変化法、第13章:特別摂動(3):惑星の勢力圏及び彗星の原始軌道、第14章:流星の軌道、第15章:特殊な軌道決定法、付録

僕のコメント: アマゾンから「天文計算」や「軌道計算」というキーワードで検索いただくとおわかりになるが、1970年代から1990年代にかけて天文の計算方法を解説した本がいくつも出版されていた。関数電卓やパソコンが一般人でも使えるようになったことが背景にある。本書もそのようなジャンルの本のうちの1冊だ。今では新刊で出版されなくなったため、このような本はいずれ入手困難になると思われる。2000円で購入できた。アマゾンの中古はいちばん安いのでも4927円するので、よい買い物だ。


関連記事:

第51回 神田古本まつり
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/c8b3a07e28fd98a1f3f7feb852e1d2b1

第56回 神田古本まつり
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/e6f8747520c13a604be12dc5c9fdfd2c

とねの本棚 (蔵書目録)
https://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/2949d01bf2f786f7d788c7f191fc3daa


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4 コメント

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楽しそう! (にわとりおかん)
2015-11-02 14:45:33
古本物色の秋の休日、とても楽しそう!いいですね~。

江戸にいたころは、神田に割と近かったのですが、
秋の古本祭りには行ったことがないのです。
(母は江戸に遊びにくると、よくこの時期は神田に
古本を物色に行っていましたが・・・)

良い本との出会いがありそうですね。
日本文学の古い本を漁ってみたい!!(笑)

あと、古書の美術本や図録なども安くでるんでしょうか。
正規の値段だと、高くてなかなか手が出ないんですよね~。


返信する
Re: 楽しそう! (とね)
2015-11-02 14:58:12
にわとりおかんさんへ
この界隈は貴重ですよね。古書店がこれだけたくさん集中している場所は世界にここしかありませんし。
僕は理数系書籍しか探さないので、あまり時間をかけずに見て回れますが、文学や美術に興味のある方だったら相当楽しめますね。

古書の美術本や図録は神田古本まつりのほうがたくさんあります。神保町ブックフェスティバルのほうは出版社がそれぞれワゴンを出しているので、美術本や図録を扱う出版社は数少ないですからそれほどたくさんは並んでいません。いずれにしても同じ時期に開催されますから探索範囲が広いだけ欲しい本に巡り合えるチャンスが増えますね。
返信する
今度機会があったら、狙ってみます! (にわとりおかん)
2015-11-02 15:11:52
なるほど! 
出版社を絞って狙えば、美術系もよい買い物ができそうですね。参考になりました。

神保町はあまり行ったことがないのですが、
神田明神が好きだったので神田界隈にはよく出没していました。
(神馬「あかりちゃん」がとてもかわいいので・・・)

今度江戸に行ったら、神田明神に行くついでに、
本屋街も散策してみますね!(^-^)
返信する
Re: 今度機会があったら、狙ってみます! (とね)
2015-11-02 15:39:52
にわとりおかんさんへ
神保町界隈も谷根千とはまた違った感じでお店や古い建物が残っていますから楽しめますよ。
ぜひ江戸にお越しください。

神田神保町・古書街としての歴史
http://www.glasssymphony.com/01/001.html
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