とね日記

理数系ネタ、パソコン、フランス語の話が中心。
量子テレポーテーションや超弦理論の理解を目指して勉強を続けています!

それは突然やってきた

2015年03月12日 22時26分04秒 | 日記

先週イギリス人の友達の観光に付き合っている間に、我が家ではとんでもないことがおきていた。

同居している父がまったく歩けなくなっていたのだ。それも突然に。。。

僕がそのことを知ったのは火曜日に会社から帰宅して夕食をとろうとしていたときだ。父がこないので母に聞くと、父は急に腰が痛み出して昼間病院に行ったのだという。ぎっくり腰なのかと聞くと、思い当たるふしはないらしい。

2月下旬から仕事がとても忙しくなっているから、16年ぶりに来日した友達との東京観光も平日の夜2回と週末しかできていなかった。だから僕は毎晩遅い時間に帰宅していて、家族の異変に気付けなかったのだ。


痛みが激しく自力で歩くのが困難な状態なのだという。これは大変なことになったと、すぐさま父のいる部屋へ様子を見に行った。

地元の病院までは1Kmくらいある。タクシーを拾える場所までは家から300メートルくらい。いったどうやって病院まで往復したのだろう?

夜になっても父はまだ動揺していて、昼間のことを説明してもらったのだがよくわからなかった。ともかく行きも帰りも大変な思いをしていたことだけは、しどろもどろに話す父の様子でわかった。


もともと父は中学、高校時代に野球の選手をしていた体育会系。ここ数年は家で飼っている中型犬の散歩をさせるだけでなく、引き取り手のいない犬を世話する団体に行き、週3回ほど犬に散歩をさせるボランティアをしていた。運動不足解消や老化防止にも役立っているのだと僕は思っていた。

それが突然である。

幸い僕が勤めている会社は在宅勤務制度があるので月水金は家で仕事をしている。裁量労働制ということもあり勤務時間もある程度自由がきく。だから父が通院するときはクルマで送ることができる。

翌朝は父と母を乗せて地元の病院へ行き、紹介状を受け取ってから4Km離れた新宿の総合病院に入院することにした。

これで少しは父も安心できるだろうと日中は家で仕事をしていたのだが、夕方になると父は帰ってきたのだ。ベッドがいっぱいで入院できなかったのだという。家へはタクシーの運転手さんに手伝ってもらって入ったのだそうだ。とりあえずその日はMRIの撮影をしただけだという。


いま住んでいるのは2002年に新築した家だ。父は昭和10年生まれで80歳、母は2歳年上である。いずれ在宅介護をする日がくるのが見えていたので、バリアフリーの設計で建てていた。昨年は3月に母が1ヶ月入院し、そろそろ親の介護のことを真面目に考えなければと思っていた。母のほうが父よりもずっと体力の衰えが進んでいたので、要介護になるのは母のほうが先になるのだろうと僕は思っていた。

ところがである。いつ何がおこるかわからない。

病名はMRIの結果でこれから判断するのだそうだが、父の予想では「坐骨神経痛」だという。高齢者の坐骨神経痛の原因はほとんどの場合「老化」なのだそうだ。脚が麻痺するのは病状が重いケースで、ときに手術も必要になるという。

豪快で鷹揚な(そしてときに気を荒げることもある)父の強気な性格はまったく失せてしまった。赤ちゃんのようにハイハイして移動する父を見るのはすごく痛々しい。

介護サービスはあるけれど、まだその段階ではない。昔のように定期的に往診してくれる医者がいないのは心細いものだ。


昨夜午前3時頃、トイレに行ったところ、なぜか電灯(LED)はつけっぱなし、ドアも開けっ放しだったので僕は不思議に思った。でもドアノブや電灯のスイッチの位置が高すぎて父は手が届かなかったからそうしてるのだと気がついた。

これからは夜間、トイレの電灯はつけておき、ドアも閉めないようにしておかなければならない。うっかり閉まってしまうときに備えて、ノブにひもをつけて垂らしておくことにした。トップの掲載写真はそういうことである。


父の病気が治るのかどうか、これからどういう経過をたどるのか見当がつかないが、気を引き締めてサポートしていこうと思う。

明日の朝も、新宿の病院へ通院である。

------------------------
翌日に追記:

父は手術を受けるために3月20日に入院することになった。それまではベッドが空かないそうだ。入院の日までは通院しないで自宅で安静にして過ごす予定。
正式な病名は「腰部脊柱管狭窄症」だそうだ。

昨年は母が3月20日から1ヶ月間入院していたのだが、奇しくも入院日が一致することになった。


関連記事:

父がようやく退院した(脊柱管狭窄症)
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/0ccd4843245eb1c8e4cfb5573037319d

骨伝導電話機 (子機、Sanyo TEL-SKU2)を購入
http://blog.goo.ne.jp/ktonegaw/e/a79d25e6b4006735891b023e6929b101


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ひろゆき)
2015-03-13 00:46:17
こんにちは

おせっかいであることご容赦ください。

私の祖父(80代半ば)が要介護3で、介護サービス(医療機関送迎、家事手伝いなど)を利用しています。歩くのは歩けますが、歩行補助器なしでは歩けません。歩行補助器はレンタルもできますので、各機関に相談してみてはいかがでしょうか?

失礼します。お父様にお大事にどうぞ。
返信する
ひろゆきさんへ (とね)
2015-03-13 01:09:26
こんばんは。
アドバイスありがとうございます。とてもありがたいです。
ベッドの空きができ次第、入院することになると思います。
介護サービスを受けるためには、まず認定してもらわないといけませんね。

父の場合は歩行補助器を使っても歩けない状態ですので、車椅子になると思います。家の中で使える自走タイプの車椅子があるかどうか探してみます。バリアフリー設計とはいえドアの幅は狭いですし。

もちろん父の気持や考えを最優先したいと思います。
返信する
お大事にしてください。 (N.Yokoyama)
2015-03-13 22:27:03
大変な事になっていたんですね。何が起こるかわからないのは、ぼくも家族の事で経験してますので、今でも色々と思う所があります。
サポートは簡単な事ではないでしょうが、ともかくお父様が回復される事をお祈り致します。
返信する
Re: お大事にしてください。 (とね)
2015-03-14 14:32:07
N.Yokoyamaさん

ありがとうございます。N.Yokoyamaさんも、このような事態を経験されていたのですね。
しっかりサポートしてくつもりです。
返信する
Unknown (にわとりおかん)
2015-03-15 17:30:06
こんにちは。なんとも突然の事態、とねさんの心中も穏やかではありませんね。
お察しします。

少しでも早く、お父様の様子がよくなることを願っています。

私の父は、とねさんのお父様より少しだけ年が下ですが、
(今75歳、今年76歳になります)
大病を経ていることもあり、日々心配です。
介護の問題も、私にとって遠い未来ではないと思っています。

お大事にしてくださいね。
とねさんも、お疲れでたりしませんように。

返信する
にわとりおかんさんへ (とね)
2015-03-15 20:11:08
お気遣いありがとうございます。

記事では3月20日入院と書きましたが「ベッドが空いたら」という条件つきでした。

にわとりおかんさんもお父様のこと心配ですね。

親の介護は(老人ホームに頼れるくらい余裕がある人を除けば)誰もが抱える共通の試練です。安心して高齢者が余生を過ごせる世の中がくればよいと心から願っています。

僕は「息抜き上手」なので大丈夫ですよ。(笑)
返信する

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