PM7:00に2PMの事を考える

クリームソーダ的宇宙

アナウンサー!春物語 第29話 後編

2013-11-02 18:30:00 | アナ春

今日はまず、このギリシア神話から話をはじめることにしよう。 

”パンドラの箱”

ギリシアの神ゼウスが作った、この世で一番美しい女神、パンドラ。

彼女は女性が持つべきもののすべてを与えられた—女がすべき仕事の能力や、女ならではの狡猾な心や、男を苦悩させる魅力のすべてをも。

ゼウスはパンドラに”決して開けてはいけない”と言い含め、ある箱を持たせる。

そして、ある男がパンドラを愛した。

その男の兄は、ゼウスと敵対関係にあるため、

ゼウスが作った女神と弟が結婚することを強く反対したが、弟は忠告を受け入れずパンドラを妻にした。

ある日パンドラは好奇心に負け、箱を開いてしまう。

すると——

そこから様々な、災いや嫉妬、悲嘆、欠乏、欲望が飛び出してきた。

病気、盗み、ねたみ、憎しみ、悪だくみなどのあらゆる悪は、この時人間の世界に飛び散ったのだ。

女というものが、いかに男たちの災いの元となるか—

それを名実に顕している神話だ。

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ハロウィンの翌日、

麻布十番スターバックス。

 

仮装の浮かれ気分も冷めやらぬまま、

11月になり店内のデコレーションは一気にクリスマス仕様に切り替えられた。

カボチャのおばけから、クリスマスへ…。

移り気な人々の興味は次から次へと流れ、あっという間に季節は過ぎ去ってゆく。

 

今日、開店と同時に現れた玉澤の言葉に、紀村俊は少なからず動揺していた。

”ミーは君のことが好きみたいだ”

必死に忘れようと努力しているのに、その言葉で一気に引き戻される。

いま、すぐ、会い、たい。

強い衝動にかられどうしようもない。

(いや、今の俺がミーコを手に入れようなんて、分不相応だ。)

おこがましいにもほどがある。

逢いたい思いを何度も打ち消し、仕事に集中するためテーブルを熱心に拭き続けた。

 

このスターバックスは、比較的のんびりしている。

客数は少なくないが、オフィス街の店舗と違いランチタイムに客が一点集中するということもなく、

近所の住人やワークスタイルが自由なクリエイターの利用客が多いのが特徴だ。

犬を散歩途中に寄る客も多く、元来犬好きの俊は働き出して間もないというのに

既に何匹かの犬とその飼い主と顔見知りになっていた。

 

夕方。

ガタイのいい濃い目のイケメンが入店してきた。

「ジロウさん!」

彼もそんな愛犬家の常連のひとり。近くで働いているジロウさんだ。

「今日は寒いねえ」

「あの、オードリーは元気ですか?」

「もちろん…っていうか心配し過ぎだよ、さっき別れたばっかでしょ?」

俊はスタバ勤務中、このジロウさんにオードリーを預かってもらっている。

ジロウさんはこの近くのドッグカフェの店長なのだ。

オードリーは最近元気がない。

マンションにひとり残しておくのが心配だ…。

 

「やっぱりたまに飲みたくなるんだよね、他の店のカフェラテ。」

自分の店で飲めばいいものを、息抜きだといって良く来店してくれる。

 

ジロウさんを見送った後、俊は外を眺めた。

今年の秋は短いと言っていたがその通りだ、まだ6時だというのに、通りは既に暗くなっている。

夏は終わったんだ、遠い昔に——。

ふとこの夏を思い出し寂しさに襲われる。夏の思い出にはいつもミーコがいる。

まぶしい日差しとノースリーブのワンピースではしゃぐミーコ。

でも季節は流れ、通りには厚手のジャケットを着こみ足早に歩くサラリーマンや、薄手のダウンをきて犬の散歩をする女性の姿しか見えなかった。

通りを行き交う人々を目で追う…

 

そして…

 

突然俊の目に飛び込んできた。

 

ピンクのワンピースに黒いロングジャケットを羽織った、長い黒髪の女性の姿が。

白い肌。ローズカラーに染められた唇。

濡れた黒い瞳が輝いている。

いまや俊の瞳はカメラとなり、彼女にだけ焦点を合わせ周りの景色をぼやかしていた。

すべての音は無音になった。

そう、俊はその瞬間、恋に堕ちていた。

やがて彼女は店に入ると、俊に向かってその唇から言葉をこぼす。

「俊・・・」

その声で俊は我に返った。

ミーコ。

ミーコが目の前にいた。

 

 ・

 

俊の目の前にはミーコがいた。

スタバの店内で立ったまま向かい合うふたりは、見つめ合っていた。

互いが相手から目を離せない。

しかし俊は動揺をさとられまいと必死にミーコから目をそらした。

「き、君まで来させるなんて、プチはよっぽど俺がほしいんだな?ハ、ハ、ハ…」

 

 

「わたし誰にもなんにも頼まれてなんかない。ただ、俊に会いたかったの」

ミーコは俊から目を離さない。

まっすぐに向き合うつもりでここまで来たのだから。

「——ア、アルバイトした事なかったから、一回やってみたかったんだ」

話を逸らそうとする。

「俊、緑のエプロン、けっこう似合ってるね…?」

「く、黒いやつはベテランになんなきゃ、つけらんないんだよ。あ、何か飲む?コーヒー好きだよね?

クラッシュマロンパイラテが新商品だけど、甘いのはあんまりだろ?でもさたとえばシロップをハーフにしてエスプレッソを追加…」

「俊、——会いたかったの」

挙動不審に話し続けていた俊の話を遮ったミーコの真剣なまなざしと声は、恋の矢となり俊の心臓に突き刺さった。

もう何度目かわからない。

でもいつだってどこでだって、俊の心は容易にミーコに射抜かれる。

いますぐ目の前のミーコを抱きしめたいー衝動を抑えるために俊は視線を懸命にそらしながらも、エプロンのポケットに手を入れ、その中の小さな箱を触る…。

 

俊はしかし、なにも言えずなにも出来ず、その場に立ちすくんでいる。

「…バカな女だと思って、許せない?」

ミーコは涙声になっていた。

「…何…言って、るんだよ…」

「俊、やっぱり、だめなの…?」

押し黙る。

無言なのが、答え?

なにも言わない俊。その表情に戸惑いを感じ、ついにミーコの心は折れた。

これが答えなのだ。

「そう、だよね、…突然来てごめんね…」

ミーコは店を出ていった。

 

バイトの先輩が俊を呼ぶ。

「紀村さん、そろそろラテの作り方教えますね?」

「あ、はい…」

しかし足が動かずその場から動けない。

「紀村さん?」

「…す!すみません、ちょ!」

俊は走って店を出た。

右?左?ミーコはどっちだろう?

永坂更級?サンクス?あべちゃん?

とにかく走り出した、とりあえず駅の方へ?!

——しかしミーコの姿はない!

「ミーコ!」

行き交う人々が俊をじろじろと見る。でもそんなことはどうでもよかった。

「ミーコ!ミーコ!」

何度も叫ぶ、あらゆる路地を探し走りまわる、しかし愛しい人の姿は見つからない。

やがて息を切らしながら俊は立ち止まり、エプロンのポケットに手を入れそこから小さな箱を取り出した。

その箱を見つめ、大きなため息をつく・・・。

 

 

/////////////////////

翌日の土曜日。

夜。

またもや麻布十番の、とあるドッグカフェ。

 

ミーコはひとりハーブティを飲みながら、店内で待ち人を待っていた。

ここで一日遅れの誕生日を、ハルナと純保が祝ってくれるという。

ハルナに指定された店は、事もあろうにここ、麻布十番。

更に意外なことに、ここ「ルース」はドッグカフェ。

店内は常連であろうアフガンハウンドやポメラニアン、プードルといった犬達とその飼い主でにぎわい、店員も彼らと楽しそうに話していた。

「へえ、いくらちゃんはお芋が好きなんですか~」

「そうなのよ~ジロウちゃん、あんまり食べさせないようにしてるけど、ねえ?」

いくらちゃん、と呼ばれたトイプードルが、ジロウちゃんと呼ばれた強面の店員の差し出した芋を美味しそうに食べた。

「へえ、ほんとだ。芋か・・・。オーちゃんにもあげてみようかなあ?あ、トイプードルなんですけど」

話に花が咲いている。

プードルというと、ミーコはついついオードリーのことを思い出してしまい、また切なくなった。

 

(俊は私を許してはくれなかった—)

昨日、玉澤からのメールで、俊が麻布のスタバで働いていると知るやいなや

会いたくて会いたくてたまらなくなった。

会議中も上の空。

そんなミーコの様子に気がついたレイや、一部始終を相談しているハルナに背中を押され、勇気を振り絞って俊に会いにスタバに行ったのだ。

(俊への想いは届かなかった。でも、大丈夫、私は大丈夫——。友達や仲間がいる。大丈夫!うん!)

あの人のことは忘れよう。

いざとなると女の子は強いんだ。

それでもーこんな風にふいにぶつかる様々な出来事が俊を思い出させ、ミーコをせつなくさせた。

 

そんなことを思っていると、携帯が鳴った。

ハルナだ。

「もしもし?ハルナ?いまどこ~?」

『あ、伊藤です。ミーコちゃん?』

「伊藤さん?はい、ミーコです」

『ごめんね、もうお店に着いてるよね?ほんとに申し訳ないんだけどさ…。

ハルナ、熱出しちゃってね…ほら、昨日も顔面蒼白だったでしょ?

お腹出して寝ちゃったみたいでさ。それで…ごめん、今日いけそうになくて』

「そうですか。ハルナ、大丈夫ですか?私のことは気にしないでください。お茶でも飲んで帰ります」

『あ、いや、それでね?お詫びと言っちゃなんなんだけど…プレゼントが届くから、もうちょっとそこにいてくれるかな?』

「え、でも」

『いいから、いいから。それじゃ、…ヘッピーボースディ、いい夜になるといいね?』

純保はそこで電話を切った。

「なんなの…」

プレゼントといわれても1人でなんて…なんだかみじめだ。

体調が悪いとはいえ、ハルナにも少し腹が立った。

昨日は最悪の誕生日だったから、今日くらい何も考えず飲みたかったのに。

せめて電話くらい自分でかければいいじゃないか。

(あん、だめ!わたしってば八つ当たりしてる!風邪ひいてる友達に、ひどい。

こんなんじゃブスになっちゃう。もう止めよ!ミーコ、ファイティン!)

帰ろう、そう思ったその時、テーブルの向かいに影が落ちた。

視線をあげると、そこにいたのは——

俊だった。

 

 

//////////////////

同じころ、恵比寿のカフェでお茶を飲んでいるハルナと純保。

「大丈夫かなあ。ミーコ」

「心配ないさ…嘘がバレるからって俺に電話させて~」

「だって!ほんとに苦手なんだもんっ」

「それにしてもハルナ、昨日はびっくりしたよ?」

 

 

昨日に時間を戻そう。

ミーコがスタバで俊と会ったあと、ハルナはすぐに電話でミーコから一部始終をきいた。

その報告を受けるや否や、ハルナは純保が止めるのもきかず、スターバックス麻布十番店に怒り心頭で乗り込んだのだ。

店に入るやいなや叫ぶ。

「キムラシュン!!あんたって、サイテー!!!」

「なんだ?!」

俊がハルナの方を見た。

 

ハルナがその勢いのまま俊に向かおうとし、いかにも興奮した様子なので、

純保が後ろから羽交い絞めにした、しかしそうされてもなおハルナの怒りは収まらない。

俊は何が何やらわからず驚いた表情だ。

「先輩放して!」

「ハルナ、落ち着いて!」

純保を見て、俊は怒りに燃える女がプチテレビのアナウンサー、ハルナだということにやっと気が付いたようだ。

「キムラシュン!ひどいじゃない?!女の子にあそこまで言わせて曖昧な返事なんて、サイッテー!!」

「紀村さん、すんません、ちょっとこいつ酒入ってて」

「先輩!私、酒なんてビール一本しか飲んでません!だいたいバカな女じゃないっつーのミーコは!!

キライならキライってはっきり突き放してやってよ!じゃなきゃミーコだってどうしていいかわかんないでしょ!あんたばかぁ?」 

「キライなわけないだろ!」

「へ?」

ハルナと純保はきょとんとした。

「キライなわけないだろ…好きだよ。いや、好きなんて言葉じゃおいつかないよ。

でも…今の俺が言えるか?フリーターだぜ?」

その言葉になにかスイッチが入ったのか、純保はハルナを放し、自ら紀村に詰め寄っていった。

「紀村さん、それは矛盾してますよ。今フリーターやってるのは自分のためなんでしょ?だったら堂々としてればいいじゃないですか。ミーコちゃんは逃げずにあなたと向き合いに来たんでしょ?

プチテレビの事だってそうです。うちの社長も賛成も、謝るべきことは謝って、あなたに一緒にやろうって言ってるんでしょう?

結局紀村さんはメンツにこだわってるだけじゃないですか…」

「そうだよ~!つまんないプライドかかげてんじゃないよ!」

ハルナが応戦した。完全に酔いがまわりべらんめえ口調だった。純保は続ける。

「俺、女の子が哀しむの、見たくないッス」

そうかっこよく言い切った瞬間、ハルナの酔いが一気に覚めた。

”お前が言うか?”という目で純保を見る。

ハルナと純保はとりあえず言いたい事を言い切ってしまい、

ふたりスタバ店内で所在なげにしていると、なにかを思案していた紀村が口を開いた。

「伊藤くん…ひとつ頼まれてくれないか…?」

 

ふたたび、現在のハルナと純保。

「大丈夫だよ。きっと」

「そうですね。あ、先輩、今日はお家でお鍋にしましょうか?」

「いいね。三越の下で食材を買っていこう。でもハルナ、その前に」

「え?」

「聞いてくれるかな?僕の・・・実の父と母と、堀辺さん父子の話ー」

「はい・・・」

そして純保はハルナにすべてを包み隠さず話しだす。

 

//////////

麻布十番のドッグカフェ。

 

俊はミーコの向かいに座る。

ミーコは何も聞かずただ俊を見る。

なにか言ってしまったら、俊が目の前からいなくなるような気がして。

二度と失いたくない。哀しい結末なら知らないままでいい。

そこにいてくれればいい。

自分の刹那的な気持ちを、いまだけは大切にしたいとミーコは思った。

俊はテーブルに小箱を置く。 

「1日遅れちゃったけど———Happy Birthday、ミーコ」

ミーコが小箱を開けると、そこにはーー

小さなダイアモンドが何個もちりばめられた華奢なリングが入っていた。

とても美しい・・・。とても高価そうだ・・・。

ミーコは蓋を閉じ小箱を俊に突き返した。

「もらえない…」

「え?!」

まさかの拒否?

俊の表情が曇る。

「ど、どうして?」

「だって…こんな高価なもの…。どうしてこんな大変なときに?無駄遣いしちゃダメでしょ?」

「ああ、ハハ、心配ないよ。随分前に買ってたものだ。100日記念日にあげようと思って」

「・・・ごめんなさい」

「もう、謝らないで?」

俊がミーコの顔を覗き込む。

久しぶりの急接近。Vネックから見える胸元と、俊の匂いを感じ、ミーコはドキドキした。 

「ミーコ、もう一度、俺と始めてくれないか?」

「俊、それ、ほんとなの?」

信じられなかった。

「ほんとだよ?」

「だったら聞いてほしい。――本当にごめんなさい。あなたを裏切ったこと。

私ほんとうにバカだね?あなたの愛はいつだってまっすぐに私にむかっていたのに。

なんて言っていいのか、わからないの、だけど・・・俊はずっと忘れないわ、私がしたこと」

「うん、それは、そうかもしれない、だけど僕は今日、恋に堕ちたんだ」

「え?」

俊が微笑む。

「今日、君を見た瞬間、僕はまた君を好きになってしまったよ。

だから、そうだな、こう言おうか?僕と一緒にパンドラボックスを開けてみない?」

「・・・そのパンドラボックスには、また同じものが入ってるかもしれないのよ?

私のわがままや自分勝手・・・」

「それでもいい。君を失いたくない」

ふたりはいつのまにかテーブルにひじをつき、頭を合わせ互いを見つめ合う体制になっていた。

ミーコの涙は、その頬を両手で包む俊のきれいな指先によって拭われている。

「ミーコ、君は僕が生きる理由なんだよ?

何が起こっても、君となら生きてゆける。君は僕の希望だ・・・」

ミーコはもう、胸が熱くていっぱいで、なにも言葉にできない。

涙が落ち着いて声がでて話せるようになったら、一番最初にこう言おう。

ただ一言、あなたを愛してる、と。

・ 

ドッグカフェの常連たちと店員が二人を静かに微笑んで見守っていた。

店長のジロウさんの足下に、俊の愛犬——トイプードルのオードリーがいた。

「オーちゃん、ご主人、良かったね?」

「くぅん」

「・・・ちょっと残念だけど・・・ね?」

「ぐ」

ジロウさんとオードリーが頷きあった。

 

・・・・・・・・・・・・

ギリシア神話の“パンドラの箱”の話を、最後までしよう。

ーーーパンドラが、開けてはならぬと言われた箱を開けたとたん箱の中から出て来た、あらゆる悪、負の感情。

ねたみ、憎しみ、悪だくみ、欲望、裏切り、そんなものたちは、この時世界に飛び散った。

パンドラの夫はあわてて蓋を閉めた。しかしすべて外に飛び散った後・・・。

ふとーー、耳を澄ませると、閉めた箱の中から弱々しい声が聞こえてくる。

”わたしも、いっしょに外へ出してください・・・”

中に残された”なにか”が、そう訴えかける。とても、小さな声だが、はっきりと。

夫とパンドラは”なにか”に訊く。

「お前は、なにものなの?」

”なにか”は答える。

「わたしは、”希望”です」

夫の兄が弟夫婦を思い、もしもの時の為に“希望”を箱に忍び込ませておいてくれていたのだ。

 ・

どんな事があっても、希望があるから人は生きてゆけるのかもしれない。

希望はもしかしたら、愛と同義語だと解釈してもいいかもしれない。

 

パンドラの箱の話は、こんな話なのだ。

 

開けてはいけないといわれても、つい開けてしまうのが人間ならば、

その猥雑とした感情にも向き合って生きていけばいい。

ただそこにできれば少しの愛や希望があってほしいし、

だからこそ生きる事はそれだけですばらしいと思う。

 

パンドラの箱の神話の解釈の仕方には、様々なものがあるという。

きょうミーコと俊の前に在って、作者は、そんな解釈をしてみたいと思う。

 

ー30話へつづくー

 

 

 

 

 


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