明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

龍ケ崎市事業仕分け  その後

2010-12-06 | 事業仕分け
構想日本が実施する事業仕分けでは、コアメンバーが
自治体ごとに担当を受け持ち、事前研修やさまざまな調整などを
行っています。
 自治体担当者との電話やメールのやり取りを通して、
その自治体のやる気や本気度が伝わってきます。
 今年もうれしい出会いがたくさんありました。
さて、私がコーディネーターとして講評をする場合には、必ず
「事業仕分けが終わった後が、その自治体の本当の改革の始まりです」
とコメントしています。
 龍ケ崎市の事業仕分けでは、先日のブログでもご紹介したとおり、
なんと翌日!にHPに結果がアップされ(しかも見やすい一覧表で)
担当された岡野さんたちの一生懸命さが伝わってきました。
事業仕分け後の1週間についてお話を伺うと、
月:会場後片付け(メインは他の施設から調達したイスなど搬送作業)
火:議会の答弁書作成
水:動画編集、アンケートの取りまとめ
木:同上
金:市HPに動画掲載、アンケートの取りまとめ
など、あっという間の1週間だったそうです。
作業は毎晩遅くまでかかったと思います。
本当にありがとうございました。
今週中に、傍聴者の方、市民判定人の方のアンケートを
取りまとめて早めに公表したい、とのことでした。
 
私から、アンケートは良いことばかりではないでしょうから、
市や構想日本にとって都合の悪いことも
(個人が特定されるもの・誹謗中傷などはご配慮いただきながら)
きちんと出してほしいとお願いしました。
今後の事業のあり方については、「行政経営評価委員会」の
提言を踏まえ、市の方針が決定次第、掲載されるそうです。

また、行政改革推進グループの岡野さんから、
うれしいご意見をいただきましたので、ご本人の了解を得て
一部抜粋してご紹介します。



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仕分け人の方には、いろいろなご教示、ご指摘していただき、
その中には私の視点とは異なるものが多々あり、
仕分け人の方の視点、考え方などが大変参考になりました。
私も今のレベルで満足することなく、仕分け人の皆様のように、
ある意味、今の状態から脱皮をして、
次のステップ、進化をしたいと思いました。
私は事業仕分けの「力」というものを信じています。
今まで施策評価や事務事業評価などの行政評価を行い、
その結果や審議過程を市民の方に公表してきましたが、
関心を持ってもらうことが少なかったと感じています。
もちろん行政としての周知方法、PRもあると思います。
また、決して行政評価を否定しているわけではありません。
今回の事業仕分けは、市民の方に行政の中身、市役所の仕事を
知ってもらうことが出来たものと思います。
今後は、市民とともに行政運営について進めていくことが
出来るきっかけになるものと思います。
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ドラッカー言葉の引用ですが、
これからの先が見えない社会で、活力ある自治体であるためには、
自らが変革の促進者(エージェント)に変えていかねばならない。
と言っています。次の社会に対処するにはいまから準備せよ、
と説くものです。営利企業でもNPOでも、組織として
成功し生き残るために、自らを変化に対応し、
変革を遂げていく触媒、促進体として変容しなければならない
ということだそうです。
 
前週、小諸市でお世話になった職員の方とも、
ツイッターでフォローしあっています。
事業仕分けだけの関係から、さらに発展していくことが
いまの私の励みになっています。
「分権を主張するなら、負けてられません」
という頼もしい言葉を発してくれる人もいて、
とっても勇気付けられるこのごろです。
 
事業仕分けで知り合った多くの職員の方は、
変革の促進者になれる方だと、改めて思いました。

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