明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

松阪市事業仕分け その2 

2010-11-10 | 事業仕分け
「松阪方式」松阪市の事業仕分けでは、ほぼすべてに
利害関係者(団体)が同席する方法でしたが、関係者から直接
声を聞けたのは収穫でした。
 
 市役所職員が感じていることとは異なる問題点が指摘され
大きな
成果があったと思います。
 その1例に「林業生産流通総合対策事業」があります。
これは、松阪地域で生産された地域材の需要拡大を図るため、
「顔の見える家づくり推進協議会」が構築した
「顔の見える安心システム」を活用し住宅基本設計をする
施主に対して
補助金を出すというもの。
 
行政サイドで問題としていたのは、利用件数。
家の新築や改築は、年間に何件も発生するものではないので
なかなか事業が進まない、ということでした。
 
しかし、関係団体の方からは、規制が多い交付条件などが
問題だと
指摘され、より使いやすいシステムの見直しや
最終的に地域の木材が使われる仕組みを検討すべきなど
課題を確認しあうことができました。
 互いに理解が進み、結果として「拡大」という評価に
なったことは
大きな成果でした。
 林業の生業保障として、森林組合に補助金を出したり
除間伐の費用を助成する自治体は多いのですが、
このように川上の森林組合から川下の建設組合まで
一体となって、
『いかに地域の木材を流通させるか』
皆さんが協力して考える
システムはよいですね。
 さて、世間はTPP問題で揺れています。
農家を守ることも大事ですが、
保障だけ考えていも
限界があると思います。
日本の農家で作られたものを、いかに消費者に使ってもらうか、
そこに工夫が必要なんだと、
この松阪の事例から考えさせられました。

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