明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

改正臓器移植法

2010-07-16 | 猫な日々

梅雨明け間近です。

臓器移植法の改正法が、明日、施行されます。

去年、静岡大学の神馬幸一先生から医事法関係のお話をお聞きしました。

先生が仰った「人の命を決める法案に無関心」という言葉が心にひっかかっています。
神馬幸一は静岡大学人文学部法学科に所属され、刑事法や医事法、スイス法制などがご専門だったと思います。

今回の臓器移植改正法で、特に気になることが2点。

虐待を受けた子どもの臓器提供について、殺人の罪から逃れられ、かつ、臓器提供という美談に包まれてしまうのではないか。という点。
これは、児童相談所などで確認し、対象から外れるということですが、市町村の現場では、児相のお世話にならないような、一見立派な親が多く、子育ての苦労などから殺意を持ってしまうということも多く聞きます。
そのような方が、もしも、合法的殺人を考えたら・・・

知的障害者の提供は見合わせる。という点。
知的障害者の臓器を使ってはイケナイ理由はどこにあるのでしょうか?
まさか、過去に誤った優生学的な差別がありましたが・・・
詳細がわからないため、批判的なことは言いません。
ただ、これによって障害者に対する差別を拡大させてしまうのでは、と危惧するのです。

神馬先生は、このような情緒的な不安に対して、きちんとお聞きする機会は必要で、ルールで対応できることがあればよい。
一方で、法整備はあくまでも法律なので、医学的・客観的な見地から進めるべきだ。ともお話されていました。

そのとおりだと思います。新聞報道などだけで左右されないようにしたいです。


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