明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

東伊豆町の事業仕分け結果は

2012-11-02 | 事業仕分け

東伊豆町の事業仕分けが終わりました。
6事業中、不要・凍結3、改善3 と、かつてない厳しい結果になりました
この結果は、説明や資料が悪い、などという些末な理由ではないんです。職員のみなさんが、真摯に事業の課題や方向性を説明してくれ、きちんと議論できたからなのです

不要・凍結となった3事業は、「出会い創出事業」、「入湯税納入事務委託金」、「町社会福祉協議会補助金」でした。

結果は町のHPから
http://www.town.higashiizu.shizuoka.jp/bg/town_gov/upload/som_zigyo-siwakeH24-result.pdf

たとえば、「出会い創出事業」
この町も少子化がかなり深刻であり、若者層も首都圏に流出していることから、地元に残る若者に出会いの場を設ける事業。
多くの指摘がありました。
1 企画の陳腐化・・・多くの自治体でみられるような、バーベキューとかパターゴルフとか陶芸体験教室とか・・・「参加してみたい!!」とはとても思えない(失礼ですが)ような企画が並んでいました。

2 人物保障は・・・町では参加者のチェックはしていないのですが、町が紹介するという安心感から参加する人もいるはずです。もしも、よからぬ魂胆をもった人物が入り込んでいたらどうするのでしょうか。

3 しかも、この財源は全額が県の定住促進のための補助金です。どうせなら定住促進に直結する事業に使うべきではないでしょうか?定住促進策に優先順位をつけた上で、効果の高いほうから充当すべきではないでしょうか。

4 町の多くの資源の活用を・・・町にある多くの観光資源=旅館や観光施設、食事場所などを活用すべきです。行政だけで抱え込むのではなく、いわゆる町コンのように事業者さんたちの協力を得ていくことも有効なのではないかと考えます。

などなど・・・
企画調整課長からは、このような改善策をすでに検討中とのことです。すぐにでも取組んでいただけそうでした

開会式では、私から、「事業仕分けは一過性のものではない。終わってから本番がスタートする。この議論や結果を踏まえ、どのように取り組んでいくのかが大事」という内容のあいさつをさせていただきました。

これを受けて、閉会式では町長から、「まだまだこれから」とおっしゃっていました。
確かに、他市で事業シートの出来の良いものや流暢な説明があったかもしれません。でも、それは訓練次第。
誠意だとか前向きな態度は訓練では身につかないものだと思います
そんな職員さんたちだから、このような話し合いができる場を、今後どのように職場風土として根付かせていくのか。
期待しています

事業仕分けは終わってからがほんとうの改革が始まるんだと、つくづく思います。


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