明日がはじまるとき

事業仕分け 議論の向こうに明日がある

トクヴィルを思い出して

2010-10-10 | 事業仕分け
19世紀のフランスの政治学者、トクヴィルの
不朽の名著といわれている「アメリカのデモクラシー」

私の事業仕分けにおけるテーマの1つは
「政治への民意の反映、民主化の向上」ですが、
事業仕分けで地方自治体にうかがうと、
トクヴィルの言葉を思い出してしまいます。

「私」がすべての関心事であり、つながりが弱まった地域社会で
「私」の意見など無力だと感じ
行政に、あるいは中央政府に全てを
ゆだねてしまう市民がいること。
だから、政治を支配するのはごく一部の限られた
権力者だけになってしまうのでは、という指摘。

実際に各地で話を聞くと、
地方自治体の市民や職員でさえ、
政治的無関心=政治がわからず無関心な人もいる
けれど、むしろ、政治への幻滅や無力感から
無関心になったひとが
とても多いことが気になります。

大衆社会の中で「私」1人くらいがんばっても、とか
政治なんて他人事、という意識を変えるためには・・・
事業仕分けは1つのきっかけになるのか?
難しい問題です。

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