BLOG 思い遥か

日々新たなり/日本語学2020

モーラ

2020-05-16 | #日本語教育

モラ、mora、韻律学 Prosodyの用語、モーラと読みをつけて、専門語として日本語音韻を説明している。拍、音節、シラブルと、モーラはそれぞれ、説明をわける。

音韻論は、言語によってさまざま行われるので、音韻論における音素、音節の定義によろうとする議論である。そこに、モーラ音節としての国語音韻論がある。日本語文字による音韻の特性から、音節の単位に必ずしも母音がかかわらない。それは、特殊モーラとして、特殊音節である。ほかにも日本語の音節は連音の現象を時間の単位で意識するので、モーラ音節の考え方が音韻論の音節としては、通常の単位とは異なる。

国語の文字遣いは常用漢字表と現代仮名遣いによって決められている。片仮名とローマ字の用字法については慣用に従っている。その発音表記を仮名文字で表すときに、仮名遣いの表は国語音韻を示すと明記している。国語音韻は体系を持ち、組織的に示すことができるとする。それには50音図をもって代表するが、片仮名の文字遣いを含めて、解説によって拡大50音図が示されることがある。それはまた音韻を仮名表記する典型とするものであるから、音韻における、相補分布の作業仮説を表わしている。国語の音韻を音節の単位ですることを前提にすれば、仮名文字の発明工夫から1000年にわたって、日本語の発音を示してきたことになる。国語音韻を日本語音韻とするには音節を音素のレベルで分析することとなるが、現代語の音韻に音素記述をすることが、国語音韻の世代継承によって保たれた発音で、すでに整理された50音図に可能となる。


http://blog.goo.ne.jp/gooksky/e/b5177edb88dae9fc55ff619e456902b2
20170529
>現代日本語の音韻と国語の音韻と、音韻論で展開するその方法論には、いくつかの立場を見ることができる。日本語の音韻には現代言語学の音韻論が影響する。国語の音韻には、漢字による音韻が基本となる。そこには中国の音韻学が研究対象としてある。音韻は世代継承が特徴である。日本語音韻には音韻史としての捉えかたがある。したがって、現代日本語音韻論を行うにはその音韻の基本となる分析を継承するかという課題がある。しかし一方でまた、漢語を伝統にした考え方は漢字の音韻で日本語音韻を明らかにした国語に対して、英語を入れた言語分析が言語学を標榜して日本語の音韻を説明する現代の風潮である。学的立場としてのことは認められる理論ではあるが、日本の音韻の説明には難しい理論である。日本語音韻には研究対象としての国語であるか、現代日本語であるか、そのいずれかを踏まえながら議論をする必要があろう。

ウイキペディアより

音節

音節(おんせつ)またはシラブル(英: syllable)は、連続する言語音を区切る分節単位の一種である。典型的には、1個の母音を中心に、その母音単独で、あるいはその母音の前後に1個または複数個の子音を伴って構成する音声(群)で、音声の聞こえの一種のまとまりをいう。
中国語などの声調言語(トーン言語)では、母音と子音の組合せに、さらに母音の音程の高低変化による声調を加えて一つの音節を構成する。
日本語の場合、音節とは区切り方が必ずしも一致しない「モーラ」(拍)という分節単位が重要である。

>日本語の音節
日本語では、閉音節は「ん」(鼻母音で発音される「ん」を除く)および「っ」で終わる音節だけで、あとは開音節である。また、「ん?」、「んだ」、「ん万円」などのように「ん」が語頭にある場合は「ん」だけで1つの音節を構成し、この場合、「ん」は鼻母音に発音されない限り(即ち子音である限り)「音節主音的」な子音である。
ネイティブの日本語話者には、音節よりもモーラのほうが直感的単位である(たとえば、詩の「七五調」や「五七調」はモーラで数えている)。
また、日本語では語末などで無声化して聞こえない母音が現れることも多い(例えば、「です」が des、「ました」が mashtaのように聞こえるなど)が、モーラ数に変化はない(des は2モーラ、mashta は3モーラ)。日本語を外国語として習った者が「ました」と言うとき、日本人の耳に違和感が生じることがあるのは、日本人が無意識に mashta とするところをきちんと mashita と発音しているからである。
日本語の中には、近畿方言のように声調言語としての特徴があり、声調を加えて音節を考えるべきものもある。

>音節文字
音節をそのままひとつの文字として表記する文字を音節文字と呼び、日本語における仮名をはじめ世界中にいくつかの文字体系が存在する。ただし、現代における大言語において音節文字を使用しているのは日本語のみであり、表音文字の大部分は音素を表す音素文字に属する。また、日本語においても完全な音節文字体系ではなく、表意文字である漢字と併用されて用いられる。日本語における仮名は、本来表意文字である漢字を、その意味にかかわらず日本語の一音節をあらわすために用いる、いわゆる万葉仮名から変化したものである。


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